Houdini 19.5 HQueue

クライアントの管理

ウェブインターフェースまたはローカルログインを使って、クライアントマシンを追加/削除/再起動/管理する方法。

On this page

How to

ウェブブラウザからHQueueサーバー(http://hostname:5000/)に接続します。 ウェブインターフェースの右上コーナーにある Clientsアイコンをクリックして、Clientsページに進みます。

Tip

ウェブコンソールからのリモート管理は、SSHを使ってクライアントホストに接続します。 リモート管理が失敗した場合、そのホスト上にsshd(SSHサーバープロセス)がインストールされていて動作しているか、または、HQueueがそのホストに対して正しいユーザ名とパスワードが設定されているかどうかを確認してください(以下参照)。

Note

ウェブコンソールからのリモート管理は、LinuxとMacOSのマシンでのみ利用可能です。

To...Do this

クライアントがファーム上で利用可能になるルールを設定します

特定のコンピュータを、就業時間中はユーザが使用できるようにし、夜遅くにそれをファームに追加したいことがあります。 クライアント有効ルールを使用することで、それを自動化することができます。

  1. Clientsページで、認証を設定したいクライアントを探します。そのホスト名をクリックして、そのクライアントの詳細を表示します。

  2. Availability下で、ルールを追加、編集、無効化、削除することができます。

    ルールの どれか が現行条件に合致すると、サーバーは、そのクライアントがジョブを受け入れることが可能であると見なします。

クライアントにルールがない場合、サーバーはそのクライアントがジョブを受け付けることができないと判断します。

ウェブインターフェースからクライアントを再起動する

現在のところ、ウェブコンソールからWindowsクライアントを再起動することはできません。(以下の)ローカルでクライアントを再起動する方法を参照してください。

  1. Clientsページで、クライアントリストから再起動したいクライアントを探します。そのクライアントの行の頭にあるチェックボックスにチェックを付けます。

  2. クライアントリスト下にある Restart ボタンをクリックします。

    (複数のチェックボックスにチェックを付けてから、 Restart をクリックすることで、一度に複数のクライアントを再起動させることができます。)

クライアントマシンへの接続に使用するユーザ名とパスワードを設定する

  1. Clientsページで、認証を設定したいクライアントを探します。そのホスト名をクリックして、そのクライアントの詳細を表示します。

  2. Client Details下で、 Set username and password をクリックします。

ホストマシンにログインしてクライアントを再起動する

手動でホストマシンに接続できるのであれば、HQueue Clientをローカルで再起動することができます。

Linux

Linuxのサーバーを再起動するには、以下のコマンドを実行します:

cd /opt/hqueue
./scripts/hqserverd restart

Mac

MacOSのサーバーを再起動するには、以下のコマンドを実行します:

launchctl unload -F /Library/LaunchDaemons/com.sidefx.hqserver.plist
launchctl load -F /Library/LaunchDaemons/com.sidefx.hqserver.plis

Windows

Windowsのサーバーを再起動するには、 コントロールパネル ▸ 管理ツール ▸ サービスHQueueServerサービスを再起動します。

ウェブインターフェースからクライアントソフトウェアをアップグレードする

クライアントソフトウェアが古い場合、クライアントリスト内のクライアントのホスト名の横に“NEEDS UPGRADE”メッセージが表示されます。

  1. アップグレードしたいクライアントの行の頭にあるチェックボックスにチェックを付けます。

  2. クライアントリスト下にある Upgrade ボタンをクリックします。

クライアントを無効または有効にする

クライアントがジョブを受け入れないようにそのクライアントを無効にすることができます。 クライアント有効ルールで無効クライアントが利用可能だったとしても、HQueueはその無効クライアントにジョブを割り当てません。

  1. Clientsページで、クライアントリストから無効にしたいクライアントを探します。そのクライアントの行の先頭のチェックボックスをオンにします。

  2. クライアントリストの下にある Disable ボタンをクリックします。

    (一度に複数のクライアントを再起動したいのであれば、チェックボックスを複数付けてから、 Restart をクリックします。)

無効になったクライアントを有効にするには、その無効になったクライアントの行の先頭のチェックボックスをオンにして、クライアントリストの下にある Enable ボタンをクリックします。

クライアントマシンに接続する際に使用するユーザ名とパスワードを設定する

Note

ユーザ名とパスワードは、クライアントのリモート(SSH)管理に使用されます。 ユーザ名とパスワードの設定は、LinuxとMacOSのクライアントマシンでのみ利用可能です。

  1. Clientsページで、認証の設定をしたいクライアントを探します。そのホスト名をクリックすると、Client Detailsページが表示されます。

  2. Client Detailsページで、 Set Username and Password をクリックします。

ウェブインターフェースを使ってクライアントを削除する

クライアントを削除すると、そのクライアントは停止し、非アクティブとマークされ、ウェブインターフェースのクライアントリストから削除されます。 クライアントを削除しても、システムからそのクライアントが削除されるわけでもなく、マシンからアンインストールされるわけでもありません。 クライアントをアンインストールしたいのであれば、アンインストールの方法を参照してください。

  1. Clientsページで、クライアントリストから削除したいクライアントを探します。そのクライアントの行の頭にあるチェックボックスにチェックを付けます。

  2. クライアントリスト下にある Remove ボタンをクリックします。

    (複数のチェックボックスにチェックを付けてから、 Remove をクリックすることで、一度に複数のクライアントを削除することができます。)

ホストマシンにログインしてクライアントソフトウェアをアンインストールする

アンインストールの方法を参照してください。

クライアントリストテーブル

説明

checkboxes

クライアントを選択することができます。 リストの下部にあるボタンを使って、選択したクライアント(s)にアクションを適用することができます。

dots

ドットのカラーは、そのクライアントの状況を示します。

Green – 利用可能

Red – 利用不可

Orange – 現在実行中のジョブ

Dark grey – オフライン

Client

ホストのDNS名とIPアドレス。 名前をクリックすると、そのマシンのプロファイルが表示されます。 クライアントが古い場合、“NEEDS UPGRADE”メッセージが表示されます。

Description

クライアントマシンに説明を加える際に使用するオプションのフィールド。 例えば、“Jeff’s machine”とか“Rack machine in server room”のように入力します。

User

クライアントマシン上でHQueueクライアントプロセスを実行しているユーザアカウント。

Last Heartbeat

クライアントマシンが最後にHQueueサーバーと通信した時刻からの秒単位の経過時間。 サーバーを起動してからクライアントがサーバーと通信していなければ、 No Response メッセージが表示されます。

Platform

ホストのオペレーティングシステムとアーキテクチャ。

CPUs

ホストの計算プロセッサの数とその周波数。

Memory

ホストの総メモリ容量とプロセスで現在使用中のメモリ容量。

Load

マシンのビジー度。Loadの最大値はCPUの数と同じです。例えば、4CPUのマシンのLoadの値が4.0ならば、すべてのCPUが100%使用されていることを意味します。

Idle Time

マシンがプライマリユーザからのマウスやキーボードのイベントを受けた時刻からの分単位の経過時(Mac OSXとLinuxのみ)。

Linuxホストでは、HQueueクライアントデーモンを実行しているユーザアカウントにX11ディスプレイサーバーのアクセス権が与えられている場合にのみアイドル時間が報告されます。詳細は、クライアント有効ルールの'By Idle Time'のセクションを参照してください。

Enabled

マシンがジョブの受け取りを許可されているかどうか。

note icon

クライアントにノートが添付されているかどうか示します。

ノートが存在します。アイコンにマウスカーソルを当てるとノートが表示されます。アイコンをクリックするとノートがフルスレッドで表示されます。

ノートがありません。アイコンをクリックすればノートを添付することができます。

Availability

サーバーがクライアントにジョブを割り当てる基準となるルールのリスト。クライアント有効ルールを参照してください。

クライアントの閲覧

クライアントリストからクライアントの名前をクリックすると、そのマシンのハードウェアスペックと構成を見ることができます。以下のように、一般情報はCLIENT DETAILSセクションにあります。

General グループボックスで表示されるフィールドを以下のテーブルで説明します:

フィールド

説明

Hostname

クライアントのマシン名。

Name

クライアントに割り当てられた固有の名前。 これは、同じマシン上で複数のクライアントを実行する際に使用されます。 [クライアントの設定オプション|configuration|client_config_options]のnameオプションを参照してください。

Status

クライアントの状況。

Description

クライアントマシンに説明を加える際に使用するオプションのフィールド。 例えば、“Jeff’s machine”とか“Rack machine in server room”のように入力します。

Last Heartbeat

クライアントマシンが最後にHQueueサーバーと通信した時刻からの秒単位の経過時間。 サーバーを起動してからクライアントがサーバーと通信していなければ、 No Response と表示されます。

Listen Port

クライアントがListenしているポート番号。サーバーは、クライアントにメッセージを送信する時にこのポートに接続します。

Load

マシンのビジー度。Loadの最大値はCPUの数と同じです。例えば、4CPUのマシンのLoadの値が4.0ならば、すべてのCPUが100%使用されていることを意味します。

Groups

クライアントがメンバーになっているグループ。Client Groupsを参照してください。

Install Location

HQueueクライアントファイルのインストール場所。

NEEDS UPGRADE

このプロパティは、クライアントがアップグレードを要求した時に表示されます。その隣にある Upgrade ボタンをクリックすると、クライアントをアップグレードします。

IP Address

マシンのIPアドレス。

Platform

マシンのオペレーティングシステムとアーキテクチャ。

CPUs

クライアントマシンのプロセッサの数とその周波数。

Memory

クライアントマシンにインストールされているメモリ容量。

Free Disk Space

クライアントマシンの空きディスク容量。

Disk Capacity

クライアントマシンの利用可能な総ディスク容量。

Username

マシンにリモートログインするために使用するユーザ名。 リモートログインは、 CLIENTS ページのマシンを再起動する時に実施します。

LinuxとMacOSのクライアントのみ。

Password

マシンにリモートログインするために使用するパスワード。 パスワードが設定されていれば、連続の*で表示され、パスワードが設定されていなければNOT SETと表示されます。 リモートログインは、 CLIENTS ページのマシンを再起動する時に実施します。

LinuxとMacOSのクライアントのみ。

Set Username and Password

このボタンをクリックすると、マシンにリモートログインするために使用するユーザ名とパスワードを変更することができます。 リモートログインは、 CLIENTS ページのマシンを再起動する時に実施します。

LinuxとMacOSのクライアントのみ。

クライアント有効ルール

ジョブを受け取ることができるクライアントマシンは、ある一式のルールで決められます。

これによって、特定のコンピュータを、就業時間中はユーザが使用できるようにし、誰も使用しなくなった時にそれを自動的にファームに追加することができます。

現在のところ、以下の2つのルールタイプがあります:

By Time

クライアントを特定の時間の間(例えば、平日の午後11から午前4時、週末の終日)だけ利用できるように設定することができます。

レンダリング専用サーバーであれば、 Anytime チェックボックスにチェックを付けると良いでしょう。

By Idle Time (MacOSとLinuxのみ)

特定の分を過ぎても何も操作されていない時にクライアントを利用できるように設定することができます。 これは、MacOSとLinuxのクライアントにのみ対応しています。

Note

Linuxでは、HQueueクライアントデーモンを実行しているユーザアカウントにX11ディスプレイサーバーのアクセス権が与えられている必要があります。 これは、HQueueクライアントユーザとしてホストにログインして以下のコマンドを実行することで設定することができます:

xhost +local:

これらのルールを編集する場合は、必ず Save をクリックして、その新しいルールをクライアントに保存してください。

HQueue

はじめよう

  • HQueueについて

    HQueueは多目的なジョブスケジューリングシステムです。このシステムを利用することで、レンダリング、シミュレーション、他の処理をリモートクライアント上に分散させることができます。

  • インストール

    基本的なHQueueファームのセットアップ方法。

  • 設定

    HQueueサーバーとクライアントのオプションを設定する方法。

  • ジョブを投入する方法

    ファーム上にワークを配置する方法。

ファームの管理

  • ジョブの管理

    ファーム上のジョブを閲覧/管理する方法。

  • クライアントの管理

    ウェブインターフェースまたはローカルログインを使って、クライアントマシンを追加/削除/再起動/管理する方法。

  • クライアントグループの管理

    ウェブインターフェースまたはローカルログインを使って、クライアントマシンのグループを作成/管理する方法。

  • ネットワークフォルダ

    Network Folder管理ページの使い方。

  • リソース

    各クライアントで利用可能なリソース(例えば、ライセンス)を指定することができるので、そのジョブを実行可能なクライアントに対してそのジョブのスケジュールを組むことができます。

  • ノート

    各クライアントとジョブには、情報を記載したノートを添付することができます。

次のステップ

  • ログ

    HQueueサーバーはサーバーエラーとスケジュールイベントのログを別々に記録し、各クライアントもログを生成します。

  • アンインストールする方法

    HQueueサーバーまたはクライアントのソフトウェアをアンインストールする方法。

  • FAQs

    よくある質問の回答。

導師レベル

  • Remote API

    ネットワーク上のHQueueサーバーに接続して関数をコールすることで、ジョブや他の情報を制御したり照会することができます。

  • ジョブの仕様の詳細

    独自のジョブを投入したいユーザ向けに、ジョブの内部仕様に関する詳細を載せています。

  • 複数クライアント、単一マシン

    単一マシン上で複数のHQueueクライアントを走らせる方法を説明したガイド。