Houdini 19.5 ノード TOPノード

Tractor Scheduler TOP node

PixarのTractorを使ってワークアイテムのスケジュールを組みます。

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Since 17.5

概要

このスケジューラは、Tractorで管理されたファーム上のワークアイテムを実行します。

Note

Tractor Scheduler TOPはTractor2.4以降に対応しています。

PDGとTOPsで必須となっているPython3準拠のAPIがTractor2.4で導入されました。

Tractor Scheduler TOPはTractorクライアントPython APIを必要とします。 このクライアントAPIは、Pixar RenderManインストーラを使用してデフォルトオプションでインストールすることができます。 このクライアントAPIをTOPsとPDGで利用可能にするには、Houdiniを起動する前にPYTHONPATH環境変数にこのAPIの場所を追加してください。

TractorクライアントPython API(つまりtractorパッケージ)は、以下の場所にインストールされます:

Windows

C:\Program Files\Pixar\RenderManProServer-X.X\bin

Mac

/Applications/Pixar/RenderManProServer-X.X/bin

Linux

/opt/pixar/RenderManProServer-X.X/bin

クックモード

このスケジューラは、2種類のクックモードで動作させることができます。 通常のクックモードは、TOP UIのメニューまたはボタンのどれかから Cook を選択した時に使用されます。 これは、Tractorエンジンに接続して、ワークアイテムの実行の準備が整った時にそのワークアイテムのジョブを作成します。 次に、それらのジョブがステータスを変更させて投入マシンと通信します。 つまり、ジョブを投入するHoudiniセッションは、クック中に 必ず 開いたままでなければなりません。

別のクックモードとして、 Submit Graph As Job のボタンを使用することで、TOPネットワーク全体をスタンドアローンジョブとしてクックすることができます。 このモードでは、ジョブを投入するHoudiniセッションは、TOPネットワークのクックから切り離されます。 必要に応じて.hipファイルがコピーされ、通常ではHython Taskは、そのTOPネットワークのデフォルトスケジューラを使ってTOPネットワークを実行します。 このモードだと、現行Houdiniセッションの更新内容も反映 されなくなります 。 このモードを使用した時のジョブの進捗をチェックしたいのであれば、Tractorウェブポータルを使用する必要があります。

ネットワーク要件

クックの一部として、メッセージキュー(MQ)ジョブが投入されます。 このジョブは、実行中のジョブから投入マシンに情報を返すために使用されます。 このため、ファームマシンは、他のファームマシンのホスト名を解決できる必要があります。

Tip

これは、/etc/hosts(Linux / MacOS)またはC:\Windows\System32\Drivers\etc\hosts(Windows)を編集することと同じくらい簡単です。

さらに、ファームマシン間にファイアーウォールを設定 しない ようにするか、または、 Task Callback Port パラメータを使って、使用する開放ポートを指定する必要があります。

クックが開始されると、ジョブ投入マシンは、MQジョブを実行しているファームマシンに接続するので、そのジョブ投入マシンとファームマシン間にファイアーウォールを設定しないようにするか、または、 Relay Port パラメータを使って開放ポートを指定する必要があります。

Enable Server

有効にすると、ファーム上でクックするTOPジョブ用のデータレイヤーサーバーが有効になります。 これによって、PilotPDGまたは他のWebSocketクライアントは、クック中のジョブにリモートで接続して、PDGの状態を閲覧することができます。

Server Port

データレイヤーサーバーに使用するサーバーポートを決めます。

このパラメータは、 Enable Server有効 な時にのみ利用可能です。

Automatic

データレイヤーサーバーに使用するTCPの空きポートがこのノードによって選択されます。

Custom

データレイヤーサーバーに使用するTCPのカスタムポートをユーザ側で指定します。

これは、ファームマシンと監視マシン間にファイアーウォールが挟まれている時に役立ちます。

Auto Connect

有効にすると、このスケジューラはジョブが開始した時にコマンドを送信してリモートビジュアライザの作成を試みます。 成功すると、リモートグラフが作成され、ジョブを実行中のサーバーに自動的に接続します。 ジョブを投入するクライアントがそのジョブを実行するサーバー側で 必ず見えていないと 、接続が失敗します。

このパラメータは、 Enable Server有効 な時にのみ利用可能です。

When Finished

TOP Cookが終了した時の挙動を決めます。 これは、グラフのクックが完了した後にData Layerビューアを使用してユーザがデータを検査できるようにTOP Cookジョブの実行を続けるようにすることができます。 例えば、 When Finished を使用すると、ジョブ全体を再起動せずに失敗したワークアイテムを再試行することができます。

Terminate

ジョブを通常通りに終了します。

Keep Open If Error

エラーが検知された場合にのみジョブの実行を続けます。そのジョブを手動でKillする必要があります。

Keep Open

ジョブの実行を続けます。そのジョブを手動でKillする必要があります。

Block on Failed Work Items

有効にすると、スケジューラ上で失敗したワークアイテムが存在すれば、クックの完了がブロックされ、PDGグラフのクックを終了できなくなります。 これによって、手動で失敗したワークアイテムを再試行することができます。 スケジューラのクックが失敗したワークアイテムによってブロックされると、ESCキーを押したり、TOP TasksバーCancel Current cook ボタンをクリックしたり、キャンセルAPIメソッドを使用することで、そのスケジューラのクックを キャンセル することができます。

Auto retry downstream tasks

有効にすると、親タスクを手動で再試行した場合に、その子タスクも再試行されるようになります。 このパラメータは、 Block on Failed Work Items有効 な時にのみ利用可能です。

Load Item Data From

このスケジューラで処理されるジョブがワークアイテムのアトリビュートとデータを読み込む方法を決めます。

Temporary JSON File

スケジューラは、ワークアイテム毎に.jsonファイルをPDG一時ファイルディレクトリに書き出します。 このオプションは、デフォルトで有効になっています。

RPC Message

スケジューラが実行するワークアイテムは、RPC経由でアトリビュートとデータを要求します。 このスケジューラがファームスケジューラの場合でも、ファーム上で実行されるジョブスクリプトは、Out-of-Processワークアイテムオブジェクトを作成する時にサブミッターからアイテムデータを要求します。

このパラメータオプションは、データファイルをディスクに書き出す必要性がないので、ローカルマシンとリモートマシンがファイルシステムを 共有しない 時に役立ちます。

Compress Work Item Data

有効にすると、PDGはワークアイテムの.jsonファイルをディスクに書き出す時にそれらのファイルを圧縮します。

このパラメータは、 Load Item Data FromTemporary JSON File に設定されている場合にのみ利用可能です。

Ignore RPC Errors

RPCエラーが起きた時にプロセス外ジョブを失敗させるかどうかを決めます。

Never

RPC接続エラーが起きるとワークアイテムが失敗します。

When Cooking Batches

バッチワークアイテムではRPC接続エラーは無視されます。 バッチワークアイテムは通常ではフレーム単位でRPCをPDGに戻して出力ファイルをレポートし、サブアイテムの状態について通信を交わします。 このオプションは、ジョブ投入元のHoudiniセッションがクラッシュしたり応答なしになった場合に、長時間実行中のシミュレーションがファーム上でKillされないようにします。

Always

RPC接続エラーが起きてもワークアイテムが失敗することはありません。 ワークアイテムがスケジューラと通信できない場合、そのワークアイテムは出力ファイル、アトリビュート、クック状態をPDGグラフにレポートできなくなることに注意してください。

Connection Timeout

プロセス外ジョブがメインPDGグラフにRPC接続をする時に、その接続が失敗したとみなされるまでの待機秒数。

Connection Retries

プロセス外ジョブが失敗したRPCコールを再試行する回数。

Retry Backoff

Connection Retries が0より大きい時、このパラメータは、連続する再試行の間隔の時間を決めます。

Batch Poll Rate

最初の作業フレームの準備が出来た時にクックされるようにバッチが構成されている場合に、プロセス外バッチワークアイテムが依存関係ステータスの更新をメインのHoudiniセッションから照会する速さを決めます。 これは、他のタイプのバッチワークアイテムには何の影響もありません。

Release Job Slot When Polling

バッチが依存関係の更新を照会している時にスケジューラがアクティブワーカーの数を減らすかどうかを決めます。

認証

Tractorにワークを投入するアーティストは、ログイン情報をPDGに渡す必要があります。 $TRACTOR_USERと$TRACTOR_PASSWORDの環境変数が存在すれば、Tractor APIはそれらの環境変数を使って認証を行ないます。 Job Owner パラメータはジョブの所有者を設定します。 しかし、$PDG_TRACTOR_USER環境変数が存在すれば、その所有者はその環境変数で上書きされます。 Submit Graph As Job ワークフローを使用する際にPDGは実際にTOP Cookジョブを実行するブレードからTractor APIにログインする必要があるので、この環境変数が役立ちます。 その場合には、Tractorクライアント環境で$PDG_TRACTOR_USERを設定してください。 Tractor Password パラメータは、暗号化されないので、デバッグする時にのみ使用し、HIPファイルには決して保存しないでください。

TOP Attributes

tractor_id

integer

スケジューラがワークアイテムをTractorに投入する時、TractorのJob IDとTask IDを追跡できるように、このアトリビュートをそのワークアイテムに追加します。 1番目のエレメントがJob jidで、2番目のエレメントがTask tidです。

パラメータ

Schedulers

以下のパラメータは、このスケジューラを使ったすべてのワークアイテムのグローバルパラメータです。

Tractor

Tractor Server

Tractorサーバーのアドレスを指定します。

Port

Tractorサーバーのポート番号を指定します。

Tractor User

Tractorサーバーログインのユーザ名を指定します。 このユーザには、ジョブの投入とそのジョブステータスの照会をする権限がなければなりません。 これは$PDG_TRACTOR_USERを使ってオーバーライドすることができます。

Tractor Password

Tractorサーバーログインのパスワードを指定します。

これは便宜的にあるだけです。 HIPファイルが保存された時に、そのパスワードは暗号化されずにHIPファイルと一緒に保存されます。

別の方法として、Houdini環境変数の$TRACTOR_PASSWORDを設定した方が良いです。 詳細は、環境変数の設定方法を参照してください。

Limit Jobs

有効にすると、スケジューラから同時に投入可能なジョブの最大数が設定されます。

TractorやHQueueなどのファームスケジューラの場合、このパラメータを使用して、レンダーファーム自体に投入されるジョブの最大数を制限することができます。 このパラメータを設定することで、特にPDGグラフに膨大な数の小さいタスクが含まれている時にレンダーファームの負荷を制限するのに役立ちます。

Block on Failed Work Items

有効にすると、スケジューラ上で失敗したワークアイテムが存在すれば、クックの完了がブロックされ、PDGグラフのクックを終了できなくなります。 これによって、手動で失敗したワークアイテムを再試行することができます。 スケジューラのクックが失敗したワークアイテムによってブロックされると、ESCキーを押したり、TOP TasksバーCancel Current cook ボタンをクリックしたり、キャンセルAPIメソッドを使用することで、そのスケジューラのクックを キャンセル することができます。

Paths

Working Directory

ワークが中間ファイルや出力を生成する場所となる相対ディレクトリを指定します。 中間ファイルはサブディレクトリ下に配置されます。 ローカルスケジューラまたはHQueueスケジューラに関しては、通常では$HIPを使用します。 他のスケジューラに関しては、ここには、Local Shared Root PathRemote Shared Root Pathの相対ディレクトリを指定してください。 そのパスは、それらのルートパスに追加されます。

Load Item Data From

このスケジューラで処理されるジョブがワークアイテムのアトリビュートとデータを読み込む方法を決めます。

Temporary JSON File

スケジューラは、ワークアイテム毎に.jsonファイルをPDG一時ファイルディレクトリに書き出します。 このオプションは、デフォルトで有効になっています。

RPC Message

スケジューラが実行するワークアイテムは、RPC経由でアトリビュートとデータを要求します。 このスケジューラがファームスケジューラの場合でも、ファーム上で実行されるジョブスクリプトは、Out-of-Processワークアイテムオブジェクトを作成する時にサブミッターからアイテムデータを要求します。

このパラメータオプションは、データファイルをディスクに書き出す必要性がないので、ローカルマシンとリモートマシンがファイルシステムを 共有しない 時に役立ちます。

Compress Work Item Data

有効にすると、PDGはワークアイテムの.jsonファイルをディスクに書き出す時にそれらのファイルを圧縮します。

このパラメータは、 Load Item Data FromTemporary JSON File に設定されている場合にのみ利用可能です。

Python Executable

ファームマシン上のPython実行ファイルのフルパスを指定します。 これは、PDGワークアイテムのジョブラッパースクリプトを実行する際に使用されます。

Path Mapping

Global

PDG Path Mapが存在すれば、それがファイルパスに適用されます。

None

PDG_DIRトークンを使ってパスを非ローカル化します。

Path Map Zone

有効にすると、このスケジューラで実行されるすべてのジョブに適用する独自マップゾーンを指定します。 無効な時、そのローカルプラットフォームはLINUXMACWINのどれかです。

Validate Outputs When Recooking

有効にすると、グラフが再クックされた時に、PDGは、スケジューラがクックしたワークアイテムの出力ファイルを検証し、それらのファイルがまだディスク上に存在しているかどうかを確認します。 出力ファイルが見つからないワークアイテムは、自動的にDirty(変更あり)となり、再度クックされます。 パラメータの変更によってワークアイテムがDirty(変更あり)となった場合、それらのキャッシュファイルも自動的に無効となります。 Validate Outputs When Recooking はデフォルトで 有効 になっています。

Check Expected Outputs on Disk

有効にすると、PDGは、スケジューラのワークアイテムがクックを終了した時に明示的に報告されなかった不要な出力(例えば、場合によって内部ロジックを処理するカスタム出力が生成してしまう出力など)を検索します。 このチェックは、スケジューラがワークアイテムをクック済みとマークした直後に行なわれ、正常に報告された必要な出力はチェックされません。 PDGは、必要な出力とは異なるファイルを検索し、それらのファイルは自動的に実際の出力ファイルとして追加されます。

Shared File Root

NFS

NFSゾーン内のファームマシンの共有ファイルルートのパスを指定します。

UNC (Windows)

UNCゾーン内のファームマシンの共有ファイルルートのパスを指定します。

$HFS

NFS

NFSゾーン内のファームマシンのHoudiniインストールディレクトリのパスを指定します。

UNC (Windows)

UNCゾーン内のファームマシンのHoudiniインストールディレクトリのパスを指定します。

Temp Directory

Location

ローカル一時ファイルの書き出し先を決定します。

この場所に書き出されるファイルは、PDGクックで必要になりますが、通常では最終結果 ではない ので、クックが完了したら削除しても構いません。 クック中に書き出される典型的なファイルの例は、ログファイルやPythonスクリプトです。

Working Directory

Working Directory フィールドで指定されたpdgtempサブディレクトリを使用します。

Custom

Custom フィールドで指定されたカスタムディレクトリを使用します。

Append PID

有効にすると、 Location パラメータで指定した場所にサブディレクトリを追加します。このサブディレクトリ名はHoudiniセッションのPID(プロセス識別子)の値です。 この値は典型的には3から5桁の数値です。

これは、複数のHoudiniセッションが同時にTOPグラフをクックする場合に必要になります。

Custom

カスタム一時ディレクトリのフルパス。 これは、ジョブを実行するすべてのブレードからアクセスできる必要があります。

Job Spec

Job Description

Job Owner

ジョブの所有者のユーザ名を指定します。

Job Title

投入されたクックのトップレベルのジョブのタイトルを指定します。

Job Priority

クックジョブの優先度を指定します。

Job Options

Tier

有効なサイトワイドのTierのリストを指定します。各Tierは特定のグローバルジョブ優先度とスケジューリング規則を表します。

Projects

このジョブのプロジェクト所属の名前を指定します。

Max Active Tasks

有効にすると、PDGクックジョブが並列で実行できるタスクの最大数を設定することができます。

After Jobs

ジョブの処理を開始できるように完了している必要があるジョブを指定します。 単一ジョブIDを指定したり、スペース区切りのリストで複数のジョブIDを指定することもできます。 一度スプールされると、このパラメータの設定で、指定されたジョブが完了するまでジョブの処理の開始を遅らせます。

Verbose Logging

有効にすると、バインドされているスケジューラからの詳細なメッセージがコンソールにプリントされます。

Use Session File

有効にすると、Tractor APIは1つのHoudiniセッション内でローカルユーザを何回も認証する必要がないように一時ファイルを生成します。 このファイルは$TEMP/.pdgtractor.{user}.{host}.sessionとして生成されます。

Submit As Job

Submit

TOP Network全体をスタンドアローンジョブとしてクックし、投入されたジョブのステータスURIを表示します。

デフォルトでは、投入されたジョブはTractorログインを使用し、$PDG_TRACTOR_USER$TRACTOR_PASSWORDのジョブ環境変数を設定します。 それらの環境変数が存在しなかった場合、 Tractor UserTractor Password のパラメータ値が使用されます。

Job Title

投入するジョブのタイトルを指定します。

Output Node

有効な時、クックするノードのパスを指定します。 ノードを指定しなかった場合、このスケジューラを含んだネットワーク内のディスプレイノードが代わりにクックされます。

Job Service Keys

ファーム上のTOPグラフを実行するジョブのTractor Service Key表現を指定します。

TOPグラフの実行には別でタスクが必要になるものの、メモリやCPUを あまり消費しない ので、これには非力なスロットを使用すると良いでしょう。

Data Layer Server

Enable Server

有効にすると、ファーム上でクックするTOPジョブ用のデータレイヤーサーバーが有効になります。 これによって、PilotPDGまたは他のWebSocketクライアントは、クック中のジョブにリモートで接続して、PDGの状態を閲覧することができます。

Server Port

データレイヤーサーバーに使用するサーバーポートを決めます。

このパラメータは、 Enable Server有効 な時にのみ利用可能です。

Automatic

データレイヤーサーバーに使用するTCPの空きポートがこのノードによって選択されます。

Custom

データレイヤーサーバーに使用するTCPのカスタムポートをユーザ側で指定します。

これは、ファームマシンと監視マシン間にファイアーウォールが挟まれている時に役立ちます。

Auto Connect

有効にすると、このスケジューラはジョブが開始した時にコマンドを送信してリモートビジュアライザの作成を試みます。 成功すると、リモートグラフが作成され、ジョブを実行中のサーバーに自動的に接続します。 ジョブを投入するクライアントがそのジョブを実行するサーバー側で 必ず見えていないと 、接続が失敗します。

このパラメータは、 Enable Server有効 な時にのみ利用可能です。

When Finished

TOP Cookが終了した時の挙動を決めます。 これは、グラフのクックが完了した後にData Layerビューアを使用してユーザがデータを検査できるようにTOP Cookジョブの実行を続けるようにすることができます。 例えば、 When Finished を使用すると、ジョブ全体を再起動せずに失敗したワークアイテムを再試行することができます。

Terminate

ジョブを通常通りに終了します。

Keep Open If Error

エラーが検知された場合にのみジョブの実行を続けます。そのジョブを手動でKillする必要があります。

Keep Open

ジョブの実行を続けます。そのジョブを手動でKillする必要があります。

Message Queue

Service Keys

Message Queue Serverを実行するタスクのTractor Service Key表現を指定します。

Message Queueの実行には別でタスクが必要になるものの、メモリやCPUを あまり消費しない ので、これには非力なスロットを使用すると良いでしょう。

Submit Graph As Job でTOPグラフをクックする場合、Message Queueタスクは生成されないことに注意してください。

Task Callback Port

有効にすると、Message Queue ServerのJobコールバックAPIで使用するTCP Portを設定することができます。 このポートはファームクライアント間でアクセスできなければなりません。

Relay Port

有効にすると、PDGとMessage Queue Commandを実行しているクライアントとの間のMessage Queue Server接続で使用するTCP Portを設定することができます。 このポートは、PDG/ユーザマシンからファームクライアントに到達できなければなりません。

RPC Server

プロセス外ジョブからスケジューラインスタンスへのRPC接続の挙動を設定するパラメータ。

Ignore RPC Errors

RPCエラーが起きた時にプロセス外ジョブを失敗させるかどうかを決めます。

Never

RPC接続エラーが起きるとワークアイテムが失敗します。

When Cooking Batches

バッチワークアイテムではRPC接続エラーは無視されます。 バッチワークアイテムは通常ではフレーム単位でRPCをPDGに戻して出力ファイルをレポートし、サブアイテムの状態について通信を交わします。 このオプションは、ジョブ投入元のHoudiniセッションがクラッシュしたり応答なしになった場合に、長時間実行中のシミュレーションがファーム上でKillされないようにします。

Always

RPC接続エラーが起きてもワークアイテムが失敗することはありません。 ワークアイテムがスケジューラと通信できない場合、そのワークアイテムは出力ファイル、アトリビュート、クック状態をPDGグラフにレポートできなくなることに注意してください。

Connection Timeout

プロセス外ジョブがメインPDGグラフにRPC接続をする時に、その接続が失敗したとみなされるまでの待機秒数。

Connection Retries

プロセス外ジョブが失敗したRPCコールを再試行する回数。

Retry Backoff

Connection Retries が0より大きい時、このパラメータは、連続する再試行の間隔の時間を決めます。

Batch Poll Rate

最初の作業フレームの準備が出来た時にクックされるようにバッチが構成されている場合に、プロセス外バッチワークアイテムが依存関係ステータスの更新をメインのHoudiniセッションから照会する速さを決めます。 これは、他のタイプのバッチワークアイテムには何の影響もありません。

Release Job Slot When Polling

バッチが依存関係の更新を照会している時にスケジューラがアクティブワーカーの数を減らすかどうかを決めます。

Job Parms

以下のジョブ特有のパラメータは、投入されたすべてのジョブに影響を与えますが、各ノードによって上書きすることができます。 Scheduler Job Parms / Propertiesを参照してください。

Service Key Expression

ジョブサービスキーエクスプレッションを指定します。これは、このジョブの実行に対応しているブレードのタイプを指定する際に使用されます。

Limit Tags

ジョブ制限タグを指定します。ここには、ジョブのすべてのコマンドに関係のあるタグを表現したスペース区切りの文字列のリストを指定します。

At Least Slots

このコマンドを実行するためにTractorブレードで必須の最低限の空きスロット数を設定します。

At Most Slots

有効な場合、このコマンドを実行する時に使用する最大の空きスロット数。 明示的に設定しない限りは、これが Houdini Max Threads のデフォルト値として使用されます。

Houdini Max Threads

有効にすると、HOUDINI_MAXTHREADS環境変数に値を設定することができます。 デフォルトのHOUDINI_MAXTHREADSは、 At Most Slots が有効になっていればその値が設定されます。

デフォルトの0は、利用可能なプロセッサすべてを使用することを意味します。

プラスの値は、利用可能なスレッド数を制限します。 1の値は、完全にマルチスレッド処理を無効にします(1スレッドのみに制限)。 プラスの値は、利用可能なCPUコア数で制限されます。

マイナスの値を指定すると、最大プロセッサ数からその値が引かれて、スレッド数が決定されます。 例えば、-1の値は全CPUコア数から1を引いたCPUコア数が使用されます。

Env Keys

Bladeプロファイルで定義された環境キーをスペースで区切ったリストを指定します。

Task Title

カスタムのTask Name接頭辞を指定します。 デフォルトでは、呼応するワークアイテム名が使用されます。 この名前の接尾辞は、PDGが簿記するのに内部的に使用する値です。

Maximum Run Time

タスクの最大時間制限(秒)を指定します。 最大時間制限を超えて実行されたタスクはKillされます。 デフォルト値の0は無制限を意味します。

Post Success Wait

成功したジョブを終了させる前に待機する秒数を指定します。 これは、PDGが依存関係のある高い優先度のジョブをスプールする前にTractorが即座にブレードへの再割り当てをしないようにします。

Metadata

タスク定義に追加する任意の文字列を指定します。

Preview Launch

Tractor UIから外部アプリケーションを実行する起動エクスプレッションを指定します。 これによって、外部アプリケーションを使用して、進行中のクックの結果を確認することができます。

Tip

TOPsは独自の内部ビューアレジストリを持っています。

Non-Zero Exit Code Handling

Handle By

コマンドが失敗した(ゼロ以外のExitコードを返した)時の挙動をカスタマイズします。

Reporting Error

ワークアイテムが失敗します。

Reporting Warning

ワークアイテムが成功し、警告がノードに追加されます。

Retrying Task

Retries の回数だけTractorによってワークアイテムを再試行します。

Ignoring Exit Code

ワークアイテムが成功します。

Handle All Non Zero

無効にすると、特定のexitコードを指定することができます。

Exit Code

Handle By を使って制御したいexitコードを指定します。 ゼロ以外のすべてのexitコードは、通常では失敗として扱われます。

このパラメータは、 Handle All Non Zero が無効になっている時にのみ利用可能です。

Retries

コマンドが失敗した時にそのジョブを再試行する回数。

このパラメータは、 Handle ByRetrying Task に設定されている場合にのみ利用可能です。

Task Environment

Inherit Local Environment

有効にすると、PDGの現行セッション内の環境変数がジョブの環境変数にコピーされます。

Unset Variables

タスク環境でUnsetしたい環境変数をスペースで区切ったリスト。

Environment Variables

各タスクのカスタムキー値環境変数を追加することができるマルチパラメータ。

Job Scripts

Pre Shell

コマンド実行前に実行/ソース化したいシェルスクリプトを指定します。

Post Shell

コマンド実行後に実行/ソース化したいシェルスクリプトを指定します。

Pre Python

コマンドプロセスを分岐させる前にラッパースクリプトで実行したいPythonスクリプトを指定します。

Post Python

コマンドプロセスが抜けた後にラッパースクリプトで実行したいPythonスクリプトを指定します。

See also

TOPノード

  • Attribute Array

    ワークアイテム上に配列アトリビュートを作成/変更します。

  • Attribute Copy

    あるブランチのワークアイテムのアトリビュートを他のブランチのワークアイテムにコピーします。

  • Attribute Create

    入力のワークアイテムすべてに対してアトリビュートを作成または設定します。

  • Attribute Delete

    ワークアイテムからアトリビュートを削除します。

  • Attribute Promote

    ワークアイテム、グローバルアトリビュート、出力ファイルとの間でアトリビュートとフィールドをコピーします。

  • Attribute Reduce

    配列アトリビュート値を単一値に下げます。

  • Attribute Rename

    ワークアイテム上のアトリビュートの名前を変更します。

  • Attribute from String

    ファイル名などの文字列からアトリビュート値を解析します。

  • Block Begin Feedback

    For-Loop with Feedbackブロックを開始します。このブロック内のTOPノードは直列で実行され、オプションで入力のワークアイテム毎にループさせることができます。

  • Block End Feedback

    For-Loop with Feedbackブロックを終了します。このブロック内のTOPノードは直列で実行され、オプションで入力のワークアイテム毎にループさせることができます。

  • CSV Input

    CSVファイルのデータをワークアイテムのアトリビュートにコピーします。

  • CSV Output

    ワークアイテムのアトリビュートをCSVファイルに書き出します。

  • Command Send

    実行させたいコードを共有サーバーに送信します。

  • Command Server End

    サーバーブロックを終了します。

  • Deadline Scheduler

    Thinkbox社のDeadlineソフトウェア用PDGスケジューラ。

  • Download File

    1つ以上のURLからコンテンツをファイルにダウンロードします。

  • Environment Edit

    ワークアイテムのコマンドラインが実行する環境下で設定する変数を編集します。

  • Error

    条件が満たされた時に警告またはエラーを出します。

  • FFmpeg Encode Video

    静止画像シーケンスを動画に変換します。

  • FFmpeg Extract Images

    動画ファイルから静止画像シーケンスを抽出します。

  • File Compress

    ファイルをアーカイブに圧縮します。

  • File Copy

    実行時またはノードがファイルを生成した時に、ファイルをある場所から別の場所にコピーします。

  • File Decompress

    入力のワークアイテムで指定されたアーカイブファイルを個々のファイルに解凍します。

  • File Pattern

    特定のパターンに合致したファイルに基づいてワークアイテムを生成します。

  • File Range

    特定のファイルパターンに基づいたフレーム範囲からワークアイテムを生成します。

  • File Remove

    指定したパスのファイルを削除します。

  • File Rename

    ファイルを名前変更または移動させます。

  • Filter by Expression

    上流のワークアイテムを条件付きでフィルタリングします。

  • Filter by Range

    指定したフレーム内またはアトリビュート範囲内にある上流のワークアイテムを絞り込みます。

  • Filter by State

    上流のワークアイテムをその状態によってフィルタリングします。

  • Generic Generator

    アトリビュートなしでコマンドラインを実行するワークアイテムを生成します。

  • Geometry Import

    SOPまたはジオメトリファイルのポイントまたはプリミティブをワークアイテムアトリビュートまたは一時ファイルに読み込みます。

  • HDA Processor

    デジタルアセットをクックするワークアイテムを生成します。

  • HQueue Scheduler

    HQueueを使用してワークアイテムのスケジュールを組みます。

  • Houdini Server Begin

    持続型Houdiniコマンドサーバーを起動します。

  • ImageMagick

    一括で画像変換、サイズ変更、画像モザイクなどのImageMagickの機能に簡単にアクセスすることができます。

  • In Process Scheduler

    In-Processワークアイテムのスケジューリングを制御します。

  • Invoke

    入力ジオメトリに対してコンパイルブロックを呼び出します。

  • JSON Input

    JSONファイルからデータを抽出してアトリビュートを作成します。

  • JSON Output

    JSON出力を生成する色々なオペレーションを実行します。

  • Labs Archive Project

    現行HIPファイルの依存関係を収集してアーカイブ(書庫)にするユーティリティTOP。

  • Labs Concatenate Text

    複数のテキストファイルを単一ファイルに結合します。

  • Labs Cut Geometry to Partitions

    入力ジオメトリを分割します。

  • Labs Data Diff

    様々なジオメトリ、テキスト、画像ファイルを比較します。

  • Labs Extract Image Metadata

    iinfoを使用して画像メタデータを抽出します。

  • Labs File Cache Filter

    ファイルのキャッシュ化で使用されるワークアイテムを分割します。

  • Labs File Cache Partitioner

    ファイルキャッシュの範囲とWedge値に基づいてワークアイテムを分割/生成します。

  • Labs Filter by Value

    特定のアトリビュート値で1つ以上のワークアイテムをフィルタリングします。

  • Labs Filter by Value

    指定したアトリビュート値で複数のワークアイテムをフィルタリングします。

  • Labs Generate from Imageplanes

    画像内に見つかった画像平面に基づいてワークアイテムを生成します。

  • Labs Wedge

    アトリビュート値を可変させてワークアイテムを生成します。

  • Local Scheduler

    ローカルマシン上でワークアイテムのスケジュールを組みます。

  • Make Directory

    ディレクトリを作成します。

  • Maya Server Begin

    持続型Mayaコマンドサーバーを起動します。

  • Merge

    上流のすべてのワークアイテムを結合します。

  • Node Pattern

    マッチしたノードに基づいてワークアイテムを生成します。

  • Nuke Server Begin

    持続型Nukeコマンドサーバーを開始します。

  • Null

    何もしません。

  • OP Notify

    何かしらのTOPワークが完了したことを通知します。

  • Output

    サブネット出力。

  • Partition by Attribute

    アトリビュートに基づいてワークアイテムを区分けします。

  • Partition by Bounds

    境界アイテムを使って、ソースアイテムを空間的に区分けします。

  • Partition by Combination

    ワークアイテムを2個毎、3個毎などに区分けします。

  • Partition by Comparison

    既存の比較を使ってワークアイテムを区分けします。

  • Partition by Expression

    エクスプレッションに基づいてワークアイテムを区分けします。

  • Partition by Frame

    フレームに基づいてワークアイテムを区分けします。

  • Partition by Index

    インデックスに基づいてワークアイテムを区分けします。

  • Partition by Iteration

    フィードバックループの反復に基づいてワークアイテムを区分けします。

  • Partition by Node

    ノードに基づいてワークアイテムを区分けします。

  • Partition by Range

    範囲に基づいてワークアイテムを区分けします。

  • Partition by Tile

    軸に平行な境界ボックスを使ってワークアイテムを空間的に区分けします。

  • Perforce

    PDG経由でPerforceコマンドを実行します。

  • Python Partitioner

    Pythonスクリプトを使ってワークアイテムを区分けします。

  • Python Processor

    Pythonスクリプトを使ってワークアイテムを生成します。

  • Python Scheduler

    Pythonベースでプログラミング可能なPDG用スケジューラ。

  • Python Script

    Pythonスクリプトを実行するワークアイテムを生成します。

  • Python Server Begin

  • ROP Alembic Output

    埋め込まれたROP Alembic ROPノードをクックするワークアイテムを生成します。

  • ROP Composite Output

    埋め込まれたComposite ROPノードをクックするワークアイテムを生成します。

  • ROP FBX Output

    埋め込まれたFBX ROPノードをクックするワークアイテムを生成します。

  • ROP Fetch

    ROPノードまたはROPネットワークをクックするワークアイテムを生成します。

  • ROP Geometry Output

    埋め込まれたGeometry ROPノードをクックするワークアイテムを生成します。

  • ROP Karma Render

    埋め込まれたKarma ROPノードをクックするワークアイテムを生成します。

  • ROP Mantra Render

    埋め込まれたMantra ROPノードをクックするワークアイテムを生成します。

  • ROP USD Output

    組み込まれたUSD ROPノードをクックするワークアイテムを作成します。

  • Range Extend

    上流のワークアイテムのフレーム範囲を広げて、必要に応じて新しいワークアイテムを追加します。

  • Range Generate

    指定した範囲のワークアイテムを生成します。

  • Render IFD

    Mantraを使ってIFDファイルをレンダリングするワークアイテムを生成します。

  • SQL Input

    SQLクエリの作成と行毎にワークアイテムを生成する入力ノードです。

  • SQL Output

    SQL INSERTクエリを生成する出力ノードです。

  • Send Email

    電子メールを送信します。

  • Service Create

    PDGサービスを作成します。

  • Service Delete

    PDGサービスを削除します。

  • Service Reset

    PDGサービスをリセットします。

  • Service Start

    PDGサービスを起動します。

  • Service Stop

    PDGサービスを停止します。

  • ShotGrid Create

    ShotGridエンティティを作成します。

  • ShotGrid Delete

    ShotGridからエンティティを削除します。

  • ShotGrid Download

    ShotGridからAttachmentをダウンロードします。

  • ShotGrid Find

    ShotGridエンティティを検索します。

  • ShotGrid Server Begin

    持続型ShotGridコマンドサーバーを起動します。

  • Shotgun Update

    Shotgunエンティティを更新します。

  • Shotgun Upload

    Shotgunにファイルをアップロードします。

  • Sort

    アトリビュートのリストからワークアイテムを並べ替えます。

  • Split

    上流のワークアイテムを2つのグループに分けます。

  • Subnetwork

    TOPノード用コンテナ。

  • Switch

    ネットワーク分岐を切り替えます。

  • TOP Fetch

    他のTOPネットワークをクックします。

  • TOP Fetch Input

    TOP Fetchで取得したネットワークの入力。

  • Text Output

    テキストを新しいファイルに書き出したり、既存ファイルに書き足します。

  • Tractor Scheduler

    PixarのTractorを使ってワークアイテムのスケジュールを組みます。

  • URL Request

    URLからデータを要求するワークアイテムを作成します。

  • USD Add Assets to Gallery

    USDアセットをAsset Galleryに追加します。

  • USD Import

    USDステージで見つかったPrimsからワークアイテムを生成します。

  • USD Import Files

    USDステージで見つかったファイル参照からワークアイテムを作成します。

  • USD Render

    USDファイルを書き出すワークアイテムを作成します。

  • Wait for All

    上流のワークアイテムすべてが完了するのを待ちます。

  • Wedge

    アトリビュート値を色々と変えながらワークアイテムを生成します。

  • Work Item Expand

    ファイルリストまたはパーティションを複数のワークアイテムに展開します。

  • Work Item Import

    .jsonファイルまたは他のTOPノードからワークアイテムを取り込みます。

  • Xml Input

    XMLファイルからデータをワークアイテムアトリビュートに抽出します。