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アーカイブを使用すると、レンダラー用スクリプトの生成時にHoudiniがより効率的に働きます。これは
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Houdiniで異なるジオメトリを表示できる
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Houdiniがフレームごとにジオメトリをレンダラーへ送る必要がなくなる からです。
RIBアーカイブは、ジオメトリとシェーディング情報の両方を含む一連のRIBステートメントとして保存されます。
引数はスクリプトに渡され、変数展開はスクリプトを呼び出す前に実行されます。
パラメータ ¶
Render
アーカイブの生成を開始します。
Render Control
アーカイブの生成前にレンダーパラメータの調整が可能なレンダーコントロールダイアログを開きます。
Valid Frame Range
このレンダーノードが、現行フレーム( Render Current Frame )または Start/End/Inc パラメータ( Render Frame Range )で指定した画像シーケンスを出力するかどうかを制御します。
Render Frame Range (Strict) は、レンダリング時にSTARTからENDまでのフレームをレンダリングしますが、この範囲外のフレームはまったくレンダリングされません。 Render Frame Range により、フレーム外のレンダリングができます。これは、レンダー依存関係と連動して使われます。 また、Render Controlダイアログ内の'Override Frame Range'の挙動に影響を与えます。
strictの挙動に設定したいケースとしては、次の2つが考えられます:
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geoファイルに書き出した60フレームのウォークサイクルを、それよりも範囲が広いROPネットワークの一部としてレンダリングする場合
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1から20までのテクスチャループ
上記のケース以外は、通常、non-strictに設定します。
Render Current Frame
プレイバーの値、または接続された出力レンダーノードで要求されたフレームに基づいて1枚のフレームをアーカイブします。
Render Frame Range
フレームシーケンスをアーカイブします。出力レンダーノードを接続している場合、その出力レンダーノードで要求されたフレームが優先されるため、通常、この範囲は無視されます。
Render Frame Range (Strict)
フレームシーケンスをアーカイブします。出力レンダーノードを接続している場合、その出力レンダーノードで要求されたフレームをこのフレーム範囲に制限します。
Start/End/Inc
アーカイブするフレーム範囲を指定します(開始フレーム、終了フレーム、増分値)。すべての値に浮動小数点を指定できます。フレーム範囲は、その値を含みます。
これらのパラメータは、出力ドライバのローカル変数の値を決めます。
$NRENDER
出力ドライバでアーカイブされるフレームの数。
$N
アーカイブ中の現行フレーム(1から$NRENDER
)。
例えば、パラメータを以下のように設定した場合: table>>
4フレーム(10.5、11、11.5、12)がアーカイブされるため、$NRENDER
の値は4になります。$N
は以下の値になります:
table>>
Render With Take
出力ドライバは、レンダリング前にこのテイクに切り替わり、レンダリングが終わると現行テイクに戻ります。
Tip
この値を他のパラメータで使用するにはchs("take")
を使います。詳細は、chsエクスプレッション関数を参照してください。
Main ¶
Render Target
RenderManの対象バージョンを選択すると、RenderManの特定のビルドを対象にしたIFDを生成できます。
Initialize Simulation OPs
すべてのシミュレーションOPを強制的にリセットします。 これには、DOP NetworkやPOP SOP、およびそれらの結果をキャッシュ化する他のOPを含みます。
Objects to Archive
アーカイブするオブジェクト数(multi-parmのオブジェクト数)を指定します。
Disable generation of archive 1
multi-parmパラメータを削除せずにアーカイブでこのオブジェクトの含有を無効にします。
Include instances in archive 1
アーカイブは2つの部分に保存されます。ジオメトリ定義とジオメトリの変形インスタンス(RiReadArchive()
)です。
インスタンスには、シェーダを含むすべてのオブジェクトプロパティも含まれます。
このチェックボックスがオンの場合、インスタンスはジオメトリ定義と共にアーカイブに含まれます。オフの場合、ジオメトリのみがアーカイブに表示されます。
Object 1
アーカイブに含まれるオブジェクトです。
Archive File 1
アーカイブを保存するディスクファイル名です。
Properties ¶
どのレンダリングプロパティもRenderManアーカイブノードに追加できます。 プロパティでは、RenderManがシーンをどのように解釈するかについての挙動を変更します。 出力ドライバに追加する意味がないような場合でも、プロパティを追加できます。 例えば、出力ドライバにサーフェスがない場合でもサーフェスシェーダを追加できます。 これらの値は、定義されたプロパティがないオブジェクトのデフォルト値として使用されます。 しかし、オブジェクトに定義されたプロパティがある場合は、出力ドライバに割り当てられた値ではなく、 オブジェクトに割り当てられた値が使用されます。
Scripts ¶
各スクリプトコマンドは、パラメータ用に選択したエクスプレッション言語に関らず、実行するHScriptコマンドを参照します。その結果の文字列がHScriptコマンドとして実行されます。
レンダリングが発生する場合、コマンドが常時実行されます。 コマンドは、ある範囲をレンダリングしている場合、または出力をあるコマンドへ送っている場合、出力ドライバのパラメータをチェックします。
レンダリングの発生前に、Houdiniは現行のHScriptディレクトリが出力ドライバを指定するように自動的に設定します。
Pre-Render Script
このコマンドは、IFDの生成前に実行されます。レンダーごとに1回のみ実行されます。
Pre-Frame Script
このコマンドは、各IFDの生成前に実行されます。
Post-Frame Script
このコマンドは、各IFDの生成後に実行されます。
Note
IFDが生成されていたとしても、このコマンドの実行時に、RenderManが画像のレンダリングを必ずしも完了しているとは限りません。
Post-Render Script
このコマンドは、すべてのIFDが生成された後、1回実行されます。
Note
IFDが生成されていたとしても、このコマンドの実行時に、RenderManが画像のレンダリングを必ずしも完了しているとは限りません。
ローカル変数 ¶
N
指定した範囲の現行フレーム。これは常に1から開始します。
NRENDER
レンダリングするフレームの総数。
See also |