LOOK DEVELOPMENT

Solaris、Karma、Copernicus の機能がさらに充実し、シーンの組み立てからレンダリング、テクスチャリングまでを担う、パワフルなプロシージャル環境へと進化しました。インスタンス、ペイント、ベイク処理、機械学習 (ML) ベースのツールによりスピーディな制作が実現するだけでなく、演出の自由度やスケーラビリティ、Houdini ワークフロー全体との連携もさらに向上しています。

SOLARIS

Houdini 22 では、Solaris と Karma が大幅に強化され、ワールド構築やレイアウト、ルックデブを、より統一されたインタラクティブなフローで進められるようになりました。新しい USD ネイティブのワークフロー、強力なプロシージャルツール、レンダリング機能が拡充したことで、より表情豊かなシーンを、これまで以上のスピードと制御性、演出の柔軟性を保ちながら制作できます。

ワールド構築 | Houdini 22 では、Solaris のレイアウト、ワールド構築、セットドレッシングを重点的に強化し、これまで以上に豊かでディテールに富んだ環境を構築できます。

インスタンス | Solaris のインスタンシングにインタラクティブペイント、Hydra ベースのプロシージャルスキャタリング、ダイナミックマスキングが追加されました。多彩なバリエーション制御により、演出意図どおりの環境を効率的に作成できます。

シーン | プロシージャルスキャタリングの Deferred (遅延) モードを使用すれば、広大な環境を扱う時も、USD シーンの軽さと応答性を維持したまま、ダイナミックマスキングや演出用コントールを活用して効率的にエレメントを配置できます。

ライトブロッカー | Karma ライトブロッカーが追加され、光を遮る領域と光を通す手領域を自由に設定できるようになり、細部まで思い通りにライティングを演出できます。

TEXTURE MATERIAL LIBRARY | 新しい Texture Material Library では、Copernicus と Solaris マテリアル、Karma が緊密に連携。その場で結果を確認しながら、シームレスなプロシージャルテクスチャリングを行えます。

IMAGE FILTERS | Image Filter ノードに、Karma や RenderMan などの対応レンダラでシームレスに利用できる USD ベースのポストプロセススタックが追加されました。

レイアウトツール

Houdini 22 では、より多くの USD ワークフローを SOPs に組み込むことで、Solaris によるシーン構築を効率化。レイアウトツールの統合、シーン編集機能の強化、インタラクティブな操作の向上により、複雑な環境の構築、整理、仕上げを、よりスピーディかつ直感的に、反復的な制作フローに適した形で進められます。

SOPS と USD の統合 | USD のコンポーネント構築機能が Solaris のジオメトリコンテキスト (SOPs) に組み込まれました。シーン構築からインスタンシング、ピボット編集まで、使い慣れた単一のワークフロー内で効率的に完了します。

EDIT LOP | Solaris Edit LOP が強化され、物理ベースのシーン編集やオブジェクトのグループ化を直感的に行えるようになりました。インスタンス単位でライティングを制御しながら、インスタンスメッシュライトを移動することもできます。

KARMA

Houdini 22 では、より高品質のライティング、より鮮明なボリュメトリックレンダリング、MaterialX 対応の拡充により、Karma の機能がさらに充実。新しいサンプリング技術やシェーディングツールにより、より精度が高くノイズの少ないレンダリングが実現。インタラクティブな操作性を損なうことなく、より自由度の高い演出と、高画質のレンダリングを可能にします。

MATERIAL X フレーク | Karma に最新の MaterialX 機能を追加。Flake (薄片) シェーダに加え、新しい曲率シェーダとアンビエントオクルージョンシェーダにより、より豊かな質感のマテリアルを作れます。

等角サンプリング | Karma のボリュメトリックライティングが進化し、より鮮明でノイズの少ないレンダリングが実現。新しい等角サンプリングにより、レンダリング時間を延ばすことなく、より質の高い結果を得られます。

COPERNICUS

Houdini 22 では Copernicus の機能が大きく拡張し、プロシージャルテクスチャリングとイメージ処理のための統合型環境へと進化しました。新しいクリエイティブツール、機械学習の統合、シームレスな 3D ワークフロー、高度なシミュレーション機能により、より表現力に富むマテリアルやエフェクト、リアルタイムコンテンツを、統合された非破壊的ワークフローのなかで制作できます。

グランジマップ | プロシージャルテクスチャツールにより、リアルな汚れや布地、樹皮、自然物のサーフェスディテールを生成できます。物理ベースレンダリング向けの高品質なマテリアル制作にも最適です。

UNREAL | Copernicus Session Sync により、Unreal Engine と連携したインタラクティブなマテリアルワークフローを実現。両アプリケーション間でプロシージャルテクスチャをリアルタイムに同期できます。

ペイント [ベータ版] | 新しい 2D / 3D ペイントツールを使えば Copernicus のプロシージャル環境内で、カスタマイズ可能なブラシを使ったシームレスなレイヤベースのテクスチャペイントを直接行えます。

ベイク | 新しいベイク処理ツールにより、ケージメッシュのデバッグが容易になりました。投影時の問題を自動的に検出・補正し、よりクリーンで質の高いベイク済みアセットを制作できます。

テクスチャワークフロー

Houdini 22 では、複雑なサーフェスの作成を効率化する、強力なプロシージャルテクスチャリング機能が追加されました。新しい UV 生成、皺の合成、UV の境界をまたいで処理できるワークフローにより、演出の自由度がさらに広がります。手作業を軽減しながら、より高度なマテリアルやエフェクトをすばやく構築でき、反復作業による調整も今まで以上に容易になりました。

PLANAR INFLATE | テクスチャやキャラクタの衣服に膨らみのある形状やリアルな皺をプロシージャルに追加します。柔軟性を保ちつつ、手作業によるスカルプトを減らせます。

UV SHAPE | カスタマイズ可能なプロシージャル UV パターンを生成します。手作業では難しい複雑なアニメーションテクスチャのレイアウトや、精緻なサーフェス表現にも適しています。

ADJACENCY | Adjacency (隣接) マップを使えば UV の継ぎ目を解消でき、複雑な 3D サーフェス上でも、シミュレーションやテクスチャ、プロシージャルエフェクトを継ぎ目なく自然に繋げられます。

RIPPLE ソルバ & コースティクス

Houdini 22 では Copernicus に強力なツール群が加わり、説得力のある波紋や屈折、コースティクス、雨のエフェクトを手軽に作成できるようになりました。軽量なシミュレーションとテクスチャベースのワークフローを組み合わせることで、スタイライズされた表現からリアルな水の描写まで、幅広い水エフェクトをすばやく効率よく制作できます。

RIPPLE SOLVER| 新しい 2D Ripple Solver により、柔軟に組み合わせられるシミュレーションを活用して、スタイライズされたエフェクトやモーショングラフィックス、アニメーションテクスチャ向けに、サーフェスをプロシージャルに歪ませることができます。

 | 波紋や雨、ライティング、シミュレーションツールを組み合わせることで、コンポジットやレンダリング、モーショングラフィックス向けの表情豊かな 2D 水エフェクトを作成できます。

コースティクス | 新たに追加された屈折ツールとコースティクスツールを使えば、Height マップから説得力のある水エフェクトを生成できます。フルレンダリングをせずともリアルな仕上がりが実現します。

機械学習

Houdini 22 では機械学習との連携を強化し、日々の制作を加速する、実践的なアーティスト向けツールを追加しました。インテリジェントなテクスチャ生成から画像セグメンテーション、マスクの自動生成まで、Copernicus に機械学習をシームレスに組み込むことで、使い慣れたプロシージャルワークフローをそのままに、高度な技術を手軽に活用できます。

NEURAL CELLULAR AUTOMATA | サンプルテクスチャを学習させることで、歪みを自在にコントロールできる、スケーラブルで繰り返し利用可能なパターンを生成できます。プロシージャルなテクスチャバリエーション生成や、継ぎ目のないサーフェスディテールの生成に役立ちます。

ML イメージセグメンテーション | SAM2 といったサードパーティ製セグメンテーションモデルを Houdini に統合し、テクスチャリングやコンポジットのワークフロー内でシームレスにオブジェクトマスクを生成できます。

ML マスク | 数枚のペイント済みフレームを学習させるだけで、イメージシーケンス全体にわたる高精度のマスクを自動生成でき、制作がスピードアップします。