Houdini 17.0 基本

Radialメニュー

Radialメニューは、ビューア内で使用頻度の高い機能に簡単にアクセスすることができます。

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Radialメニューの使い方

デフォルトでは、HoudiniはRadialメニューを3つのホットキーに割り当てています。 ホットキーエディタRadialメニューを他のホットキーに割り当てることができます。

キー

メニュータイプ

X

スナップコントロール。

C

カスタム Radialスイッチメニューを使用することで、このキーに対するメニューを選択することができます。

V

ビューコントロール。

3つの方法でメニューを操作することができます。人によってはインタラクティブスタイルの方が快適なこともあったり、入力デバイスによっては別のスタイルが適切なこともあります。

  • キーを押したまま にするとメニューが表示され、マウスを動かしてメニューアイテムを選択しから キーを離します

  • キーをタップ するとメニューが表示され、マウスを動かしてメニューアイテムを選択してから クリック します。

  • キーを押してマウスドラッグを開始 して、マウスを動かしてメニューアイテムを選択してから マウスボタンを離します

    このスタイルは、今までマーキングメニューを使ってきた場合やタブレットを使用している場合にうまく動作します。

  • その円の中をクリックするか、 ⎋ Escを押してメニューをキャンセルします。

  • メニューが開いている時に テンキー (1-9)を使用することで、マウスを使わずに現在のメニューから別の指示を"選択"することができます。

カスタムメニュー

Houdiniは、カスタムメニューをデスクトップ毎に関連付けています。 例えば、Modelingデスクトップに切り替えると、Cキーはモデリングツールを含んだメニューを表示します。 汎用的なBuildデスクトップは、一般的に役立つツールをたくさん含んだメニューを持っています。

Radialスイッチメニューを使用することで、いつでも別のメニューに切り替えることができます。 例えば、カーブモデリング、ポリゴンモデリング、UV編集に特化したモデリングメニューがあります。

通常ではデスクトップを切り替えると、HoudiniはCキーをそのデスクトップに関連付けられているカスタムRadialメニューに切り替えます。 Radialスイッチメニューの下にある Pin Current Menu を有効にすれば、現在のRadialメニューがデスクトップによって変わらないように"ピン留め"することができます。

メニューの作成と編集

エディタの開き方

To...Do this

メニューを編集する

  1. Radialスイッチメニューを使用して、編集したいメニューに切り替えます。

  2. 再度Radialスイッチメニューを開いて、 Edit Current を選択してエディタを開きます。

メニュー項目(以下参照)を編集してから Apply をクリックしてそのメニューを更新するか、 Accept をクリックしてそのメニューを更新してエディタを閉じます。

新しいメニューを作成する

  1. Radialスイッチメニューを開いて、 Create New を選択して新しいメニューを開始します。

  2. エディタで、そのメニューに対する短い内部名を Name に設定します。この文字列にスペースを使用することができません。この内部名は、スクリプティングやそのメニューを保存する時のファイル名の定義に使用されます。

  3. そのメニューに対する"人が解読可能な"名前を Label に設定します。このラベルは、Radialスイッチャーメニューに表示されます。

メニュー項目(以下参照)を編集してから Apply をクリックしてそのメニューを更新するか、 Accept をクリックしてそのメニューを更新してエディタを閉じます。

メニューの編集方法

To...Do this

シェルフツールを呼び出すメニュー項目を作成する

  1. Shelf tools タブをクリックして、そのシェルフツリーからメニューに追加したいシェルフツールを検索します。

  2. 左側のペインからそのシェルフツールを右側のRadialメニュー周辺の8個のポジションのどれかにドラッグします。

ノードを作成するメニュー項目を作成する

  1. Nodes タブをクリックして、ノードタイプとカテゴリツリーからメニューに追加したいノードを検索します。

  2. 左側のペインからそのノードを右側のRadialメニュー周辺の8個のポジションのどれかにドラッグします。

任意のPythonスクリプトを実行するメニュー項目を作成する

  1. Utilities タブをクリックして、"Script"項目を右側のRadialメニュー周辺の8個のポジションのどれかにドラッグします。

  2. そのメニュースロットに表示させるテキストを Label に設定します。

  3. Icon を指定することができます。このアイコンフィールドを空っぽのままにすると、そのメニューは小さいドットを使用します。

  4. Script タブで、ユーザーがそのメニュー項目を選択した時に実行するスクリプトを入力します。

    このスクリプトは、accessグローバル辞書にアクセスすることができます。 現在のところ、その辞書の項目はkwargs["pane"]のみとなっています。この項目は、ユーザーがメニューを開いたビューアペインを表現したhou.SceneViewerオブジェクトを返します。

    hou.SceneViewer.curViewport()を使用することで、マウスが乗っているビューポート(分割ビュー)を表現したオブジェクトを取得することができます。

メニュー項目をオン/オフのトグルにしたい場合、 Check on/off タブをクリックして、そのメニュー項目がオンならTrueを返すPythonエクスプレッションを入力します。

例えば、hou.session.mytoggleという名前のsessionモジュールにグローバルブーリアン変数があれば、以下のように Script タブを設定することができます:

# ユーザーがこのメニュー項目を呼び出した時に、
# そのトグル状態を反転します。
hou.session.mytoggle = not hou.session.mytoggle

…そして、以下のように Check on/off タブを設定します:

hou.session.mytoggle is True

または単に

hou.session.mytoggle

Pythonスクリプトの詳細は、PythonによるHoudiniのスクリプティングを参照してください。

サブメニューを作成する

  1. Utilities タブをクリックして、"Submenu"項目を右側のRadialメニュー周辺の8個のポジションのどれかにドラッグします。

  2. そのサブメニュー項目をダブルクリックして、そのサブメニューにジャンプします。

  3. そのサブメニューを編集します。

    そのサブメニューには、その親メニューのサブメニュー項目の 反対側にある メニュースロットは、"go back"項目専用( "rewind"アイコンでマークされています)になっており、ユーザーがサブメニューから戻ることができます。 このスロットを編集することはできません。

  4. 親メニューへ"上に"戻るには、"go back"項目をダブルクリックするか、そのメニューの上にあるパスをクリックします。

ヒントとメモ

  • メニューに8個未満の項目しかない場合、その"隙間"の隣の項目の"ヒット領域"が、その隙間を埋めるために大きくなります。つまり、項目の少ないメニューの方が、それらの項目をヒットしやすくなります。

  • hou.ui.radialMenus()を使って既存のhou.RadialMenuオブジェクトを取得したり、hou.ui.radialMenu()またはhou.ui.createRadialMenu()を使って新しいメニューを作成することで、プログラム的にメニューを構築することができます。

  • hou.SceneViewer.displayRadialMenu()を使ってプログラム的にメニューを 表示 させることができます。このメニューはマウスポイント下で開かれます。

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