HQueue

MySQLに切り替える方法(Linuxのみ)

LinuxではSQLiteの代わりにオプションでMySQLを使用するようにHQueueを設定することができます。

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概要

デフォルトでは、HQueueはSQLiteをバックエンドデータベースとして使用します。HQueueサーバーがLinuxであれば、代わりにMySQLを使用するように設定することができます。

中央管理、バックアップなどのインフラで既にMySQLサーバーを構築されているのであれば、MySQLをHQueueに使用したいことでしょう。

以下の手順は、デフォルトのデータベースの内容をMySQLにマイグレート しません 。MySQLに切り替えた後で、クライアント、グループ、ジョブを再度追加する必要があります。

必要なパッケージ

以下のLinuxパッケージを(Linuxディストリビューションに応じて)aptitudeまたはyumを使ってサーバーマシン上にインストールしてください:

  • mysql-client

  • mysql-server

  • python-mysqldb

これらのパッケージ名はLinuxディストリビューションによっては名前が異なる場合があります。

MySQLをセットアップする方法

  1. hqserverデータベースを作成します。

    mysqlセッションを開始して以下のコマンドを実行します:

    CREATE DATABASE `hqserver`;
    

    データベースへのアクセス権を持ったhquserアカウントを作成することもできます。 mysqlセッションで以下のコマンドを入力します:

    CREATE USER `hquser`@`localhost` IDENTIFIED BY "hqpass";
    GRANT ALL ON `hqserver`.* TO `hquser`@`localhost`;
    
  2. HQueue設定ファイルを編集します。

    /opt/hqueue/hqserver.iniを開いて、sqlalchemy.default.url設定値の行を探します。 その行を以下の形式に合わせて置換します:

    sqlalchemy.default.url = mysql://<mysql_user>:<mysql_user_password>@localhost/hqserver
    

    hquser アカウントを作成した場合は、以下のようになります:

    sqlalchemy.default.url = mysql://hquser:hqpass@localhost/hqserver
    

    さらに、sqlalchemy.default.pool_sizesqlalchemy.default.max_overflowの設定値の行のコメントを外します。

  3. HQueueサーバーをシャットダウンします。

    ターミナルで以下のコマンドを実行します:

    cd /opt/hqueue
    ./scripts/hqserverd stop
    
  4. Python MySQLdbがインストールされている場所を探します。

    ターミナルでpythonを実行してから以下のPythonコマンドをタイプします:

    >>> import MySQLdb
    >>> MySQLdb
    <module 'MySQLdb' from '/usr/local/lib/python2.7/dist-packages/MySQL_python-1.2.5-py2.7-linux-x86_64.egg/MySQLdb/__init__.pyc'>
    >>> 
    

    MySQLdbモジュールのインストール場所は後で使用するので覚えておく必要があります。 上記の例では、インストール場所は/usr/local/lib/python2.7/dist-packages/MySQL_python-1.2.5-py2.7-linux-x86_64.eggになっています。

  5. Python MySQLdbを検索できるようにHQueueのpasterスクリプトを修正します。

    /opt/hqueue/bin/pasterをテキストエディタで開きます。 次に、import sysの行の下に以下の行を挿入します:

    sys.path.append("/usr/local/lib/python2.7/dist-packages/MySQL_python-1.2.5-py2.7-linux-x86_64.egg")
    

    ファイルを保存して閉じます。

  6. hqserverデータベースをセットアップします。

    ターミナルで以下のコマンドを実行します:

    # このpasterスクリプトを検索できるようにMySQLインストールパスをPYTHONPATHに追加します。
    export PYTHONPATH=/usr/local/lib/python2.7/dist-packages/MySQL_python-1.2.5-py2.7-linux-x86_64.egg
    
    # hqserverデータベースをセットアップします。
    ./bin/paster setup-app hqserver.ini
    
  7. HQueueサーバーを再起動します。

    ターミナルで以下のコマンドを実行します:

    ./scripts/hqserverd restart
    

これでHQueueサーバーがMySQLデータベースを使用するように設定されました。

HQueue

はじめよう

  • HQueueについて

    HQueueは多目的なジョブ管理システムです。このシステムを利用することで、レンダリング、シミュレーション、他の処理をリモートクライアント上に分散させることができます。

  • インストール

    基本的なHQueueファームのセットアップ方法。

  • 設定

    HQueueサーバーとクライアントのオプションを設定する方法。

  • ジョブを投入する方法

    ファーム上にワークを配置する方法。

ファームの管理

  • クライアントの管理

    ウェブインターフェースまたはローカルログインを使って、クライアントマシンを追加/削除/再起動/管理する方法。

  • ジョブの管理

    ファーム上のジョブを閲覧/管理する方法。

  • クライアントグループの管理

    ウェブインターフェースまたはローカルログインを使って、クライアントマシンのグループを作成/管理する方法。

  • ノート

    各クライアントとジョブには、情報を記載したノートを添付することができます。

  • リソース

    各クライアントで利用可能なリソース(例えば、ライセンス)を指定することができるので、そのジョブを実行可能なクライアントに対してそのジョブのスケジュールを組むことができます。

次のステップ

  • ログ

    HQueueサーバーはエラーとスケジュールイベントのログを別々に記録し、各クライアントもログを生成します。

  • アンインストールする方法

    HQueueサーバーまたはクライアントのソフトウェアをアンインストールする方法。

  • FAQs

    よくある質問の回答。

導師レベル

  • Remote API

    ネットワーク上のHQueueサーバーに接続して関数をコールすることで、ジョブや他の情報を制御したり照会することができます。

  • ジョブの仕様の詳細

    独自のジョブを投入したいユーザー向けに、ジョブの内部仕様に関する詳細を載せています。

  • MySQLに切り替える方法(Linuxのみ)

    LinuxではSQLiteの代わりにオプションでMySQLを使用するようにHQueueを設定することができます。