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概要
複雑なシーンやシミュレーションを扱う時、ビューポートを24FPS(他のフレームレートでも)で再生するのが困難な場合があります。 しかし、ビューア内のスクリーンを表示するほうがアニメーションをレンダリングするよりも高速です。
フリップブック を"ミドルグラウンド"として使えば、ビューア内で再生した内容をアニメーションとして出力することができます。 これはフルフレームスピードでアニメーションをOpenGLで表示することができます。
フリップブックを開始すると、Houdiniはビューア内でアニメーションを再生して、フレーム毎にビューアの内容を画像としてキャプチャーします。 Houdiniがフレームのキャプチャーを終えると、Mplayでそれらの画像をフルスピードで再生することができます。 また、それらの画像をディスクにフリップブックとして保存して共有することができます。
How to
To... | Do this |
---|---|
新しくフリップブックを作成する |
(現行セッションで以前にフリップブックをまだ作成していない場合は、アイコンをクリックするだけでダイアログボックスを開くことができます。) |
前のフリップブックを再生成する |
ビューアの左下にあるFlipbookツールアイコンをクリックします。 |
Render Flipbookコントロール
Tip
ウィンドウの上部で、Houdiniは、現在の設定で作成される画像を保持するのに必要な空き容量を表示します。
Outputタブ
Frame Range/Inc
レンダリングする開始フレーム、終了フレーム、増分フレーム値。
デフォルトでは、開始フレームと終了フレームは変数参照($RFSTART
と$RFEND
)になっています。これらの変数は、Houdiniのタイムラインの現行値を取得します。
右側のメニューには、一般的なフレーム範囲のリストがあります。
Leave Playbar at Last Frame
再生フレームを、フリップブックを開始した時のフレームまで戻すのではなく、フリップブックを書き出した最後のフレームのままにします。
Flipbook to MPlay
有効にすると、インタラクティブに閲覧できるように、すべてのフレームがMPlayに書き出されます。
Output Files
フレームを画像ファイルに保存することができます。通常では、これはフレームがMPlayにのみ書き出されるように空っぽになっています( Flipbook to MPlay がデフォルトで有効になっています)。 ここにファイル名を指定すると、フレームがファイルにも書き出されます。 Flipbook to MPlay が無効の場合、フレームはディスクにのみ書き出されます。
Flipbook Session Label
Flipbook to MPlay が有効になっている時、フリップブックに別々のラベルを指定することで、同時に別々のフリップブックを開くことができます。 ラベルを使ってMPlayウィンドウを開いていれば、Houdiniは、新しいフレームをそのラベルに相当するウィンドウに送信します。
Visible Objects
このパターンに一致する名前のオブジェクのみがフリップブックで表示されます。これを使えば、フリップブックをいくつかのキャラクタ/オブジェクトのアニメーションに集中することができます。
Render
フリップブックへレンダリングするScene Viewの部分。
Current Viewport
現在選択されているビューポートをレンダリングします。
Current Beauty Pass
現在選択されているビューポートのビューティーパスをレンダリングします。ここには、背景、グリッド、ハンドル、デコレーションは含まれません。
All Viewports
すべてのビューポートを1枚の画像にレンダリングします。ここには、メッセージ、 Draw Time 、 Geometry Information などのビューア注釈が含まれます。
Object Types
フリップブックへ含めるオブジェクトタイプ。
Currently Visible
現在可視になっているすべてのオブジェクトタイプがレンダリングされます。
Geometry Objects
ジオメトリオブジェクトのみがレンダリングされます。ここには、ボーン、Muscle、Null、カメラ、ライト、ブレンドオブジェクトは含まれません。
Currently Visible except Geometry
ジオメトリ以外の現在可視になっているすべてのオブジェクトタイプがレンダリングされます。
All
すべてのオブジェクトタイプがレンダリングされます。
Append Frames to Current Flipbook
新しくフリップブックを作成するのではなくて、あなたが作成した最新のフリップブックの最後にフレームを追加します。これによって異なるアニメーションを結合したフリップブックを作成することができます。
Scoped Channel Key Frames Only
スコープしたキーが存在するフレームだけをレンダリングします。
Enable Block Editing
Flipbook to MPlay が有効な時、MPlayでブロッキングを有効にするために、キーフレーム情報付きでフリップブックを生成します。
Initialize Simulation OPs
オンにすると、シーン内のシミュレーションすべてがレンダリング前にリセットされます。
Flipbookタブ
Audio Filename
フリップブックで再生するサウンドファイル。
Audio Offset
入力したフレーム番号に対応するオーディオの時間(秒)を指定します。
Background Images
Output がip
(つまり、MPlayにフリップブックをレンダリングしている)の時に追加する背景画像を指定します。
Gamma
Output がip
(つまり、MPlayにフリップブックをレンダリングしている)の時のMPlayで使用するガンマ補正値を指定します。
LUT
Output がip
(つまり、MPlayにフリップブックをレンダリングしている)の時のMPlayで使用するカラールックアップテーブル(LUT)を指定します。
Effects
Antialias
エッジが滑らかになるように全体のシーンにアンチエイリアスを適用します。 デフォルトはHoudiniの現在の設定を使用します。
Motion Blur
このオプションをオンにすると、2Dモーションブラーがレンダリング時に実行されます。
Frames
Motion Blur がオンの時、モーションブラーを計算する時に使用するサブフレームの数。フレーム数が多いほど、結果が良くなりますが、時間がかかります。
メニューはサブフレームをサンプリングする時間を決めます。
任意のフレームF
の場合、
Forward
F
からF+1
のブラー。
Previous
F-1
からF
のブラー。
Centered
F-1/2
からF+1/2
のブラー。
Shutter
Motion Blur がオンの時、カメラのシャッターが開いているフレーム時間を設定します。 シャッター時間が長いほど、モーションブラーが生成されます。 デフォルト("from camera")はHoudiniの現在のカメラの設定を使います。
例えば、値を0にするとブラーは生成されず、1にすると完全なフレームブラーになります。
Depth of Field
フリップブックで被写界深度をシミュレーションします。
デフォルト("from camera")はHoudiniの現在のカメラの設定を使います。
Quality
Depth of Field がオンの時、被写界深度をシミュレーションするためにフレーム毎に実行されるレンダーの数。 数が多いほど、フリップブックの品質が良くなりますが、処理が遅くなります。
Focus Length
Depth of Field がオンで Specify に設定されている時、カメラからオブジェクトの焦点に合うまでの距離。
Aperture
Depth of Field がオンで Specify に設定されている時、カメラが開いている時間。値が高いほど被写界深度のブラーが多く生成されます。
F stop
Depth of Field がオンで Specify に設定されている時、焦点距離から焦点が外れる速度。F-stopが大きいほど焦点の領域が広く(ブラーが少ない)、一方で、小さいほど焦点の領域が狭くなります(Focus Lengthの位置にあるオブジェクトのみが焦点が合います)。
Size
Zoom
フリップブックを作成する時にフレームのサイズを小さくします。これはフリップブックが使用するメモリ量を減らします。
Resolution
フリップブックのフレームの幅と高さ。デフォルトは現行ビューポートのサイズです。
Zoomed Resolution
Zoomオプションを適用した後のフリップブックのフレームの実サイズを表示します。
Crop Out View Mask Overlay
ビューポートのアスペクト比がカメラのアスペクト比と一致しない時、カメラのビュー外の領域はグレー表示になります。このオプションをオンにすると、カメラのビューのみがレンダリングされます。オフにすると、グレーになった領域もフリップブックにレンダリングされます。
See also |