ここではHQueueファームのインストールと構築の方法を載せています:
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Houdiniのライセンスをセットアップしてください。
HQueueクライアントマシンとワークステーションは、HoudiniライセンスやRenderライセンスにアクセスできる必要があります。HQueueをインストールする前に、Houdiniのライセンスサーバーをセットアップし、ファーム上のすべてのマシンがサーバーとライセンスにアクセスできるようにしておいてください。
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HQueueサーバーマシンと共有フォルダサーバーマシンを選択してください。
HQueueサーバーを実行するマシンと共有フォルダを提供するマシンを、どのマシンまたはファーム上のマシンにするのか決めてください。
HQueueサーバープロセスは動作が軽いので、ハードウェア要件がほとんどありません。サーバーに関しては最低ハードウェア要件はありませんが、少なくとも1~2個のCPUで、1~2GBのRAMのマシンなら十分です。
共有フォルダサーバーマシンに関しては、高速なI/Oハードウェア(ハードドライブ、コントローラーなど)のマシンを使用するのが理想です。重いデータを読み込んでいる間に、クライアントマシンはたくさんの読み込みと書き込みを共有フォルダに対して行います。
同じマシンを使って、HQueueサーバーの実行と共有フォルダの提供は可能であることに注目してください。小さいファームがたくさんある場合では、マシンのリソースを節約するには良い考えです。しかし、大きなファームの場合では、マシンを別々に2つ用意することを薦めます。そうしないとHQueueサーバーが、クライアントマシンからの重いI/Oトラフィックによって遅くなります。
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マシン間でネットワーク接続が可能か確認してください。
クライアントマシンはHQueueサーバー、共有フォルダサーバーと通信します。すべてのクライアントマシンがドメイン(DNS)名でHQueueサーバーを特定できることを確認してください。同様に、クライアントマシンがDNS名で共有フォルダサーバーを特定できることも確認してください。
さらに、クライアントマシンのホスト名(コンピュータ名)がDNS名に一致していることを確認してください。これはHQueueサーバーがクライアントマシンと通信する時に重要になります。
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共有フォルダを作成してください。
ネットワーク上に共有フォルダを作成してください。共有フォルダの目的は、クライアントマシンとワークステーションから簡単にアクセスできる場所を用意することです。
フォルダを共有するために、共通のファイル共有プロトコル(例えばNFS、Sambaなど)のどれかを使ってください。
既にネットワーク上にHQueueで使用したい共有フォルダがあれば、このステップを飛ばしてください。
もし共有フォルダの作成と設定の方法に自信がなくて、ファームが小さければ、今はこのステップを省略して、HQueueサーバーのインストールの時にその作業をしてください。これはインストーラーのオプションになっています。
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クライアントマシンから共有フォルダをマウントしてください。
次に、すべてのクライアントマシンで共有フォルダをマウントしてください。マウントポイントをクライアントマシンのどこに配置するのかは問題ではありませんが、重要なのは、マウントポイントが同じオペレーティングシステムのマシンで一貫していることです。
例えば、共有フォルダがLinuxクライアントマシンの内の1台で
/mnt/hq
にマウントしたならば、 すべての Linuxクライアントマシンで共有フォルダを/mnt/hq
にマウント しなければなりません 。マウントポイントは別のオペレーティングシステムのマシンでは異なる場合がありますが、同じオペレーティングシステムのマシンに対しては同じマウントポイントでなければなりません。もし共有フォルダのマウントポイントの作成方法に自信がなくて、ファームが小さければ、今はこのステップを省略して、HQueueクライアントのインストールの時にその作業をしてください。これは、HQueueサーバーのインストールで共有フォルダを作成する予定であることを前提にしています。
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HQueueサーバーをインストールしてください。
この段階で、マシンのネットワークとライセンスの設定が済んだのでHQueueをインストールすることができます。HQueueをインストールするには、HoudiniのダウンロードページからHoudiniのインストーラーをダウンロードしてください。インストーラーを実行して、コンポーネントリストから"HQueue Server"のインストールを選択してください。そしてインストーラーの指示に従います。
インストーラーにはHQueueで必要な共有フォルダの作成をするオプションがあります。既に共有フォルダを作成して設定が終わっていれば、このオプションを無視してください。
インストールが完了すると、Webブラウザを開いて、http://<server_name>:5000(<server_name>はHQueueサーバーのDNS名です)にアクセスするとHQueue Webインターフェースを見ることができます。
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HQueueサーバーに共有フォルダの場所を設定してください。
HQueueサーバーは共有フォルダにアクセスしませんが、多くの情報をクライアントマシンとワークステーションに中継するので、共有フォルダがネットワーク上のどこにあるのか知る必要があります(
$HQROOT
変数の形式で)。サーバーの設定を修正して、共有フォルダをHQueueサーバーに登録する必要があります:HQueueサーバーのインストール途中で共有フォルダの作成と設定をした場合は、インストーラーが既にフォルダを登録しているので、このステップを省略することができます。
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クライアントマシンをHQueueに追加してください。
HQueueファームにクライアントマシンを追加する方法がマシンのオペレーティングシステム別にいくつかあります:
クライアントマシンをファームに追加すると、HQueue Webインターフェースの CLIENTS ページにそれが表示されます。
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ファーム上にHoudiniをインストールしてください。
この時点で、HQueueファームの主なマシン構成のHQueueサーバー、共有フォルダサーバー、ライセンスサーバー、クライアントマシンがセットアップされて動いています。次に、クライアントマシンがMantraレンダーとダイナミックシミュレーションを実行できるように、ファーム上のどこかにHoudiniをインストールする必要があります。
共有フォルダにHoudiniのコピーをインストールことが一番簡単な方法です:
Houdiniを共有フォルダにインストールするのとは異なる方法は、Houdiniをファーム上のすべてのクライアントマシンにインストールすることです。これは、多くの管理的な作業が必要になってきますが、Houdiniをネットワークからではなくローカルフォルダから読み込めるので起動時間を改善できるメリットがあります。
Houdiniをすべてのクライアントマシンのローカルにインストール場合、Houdiniはすべてのマシンで同じフォルダパスにインストールする必要があります。さらに、ファーム上のすべてのクライアントマシンが同じオペレーティングシステムなら、HQueueはローカルフォルダのみからHoudiniを実行することができます。異なるオペレーティングシステムが混在するファームでは、共有フォルダにHoudiniのコピーをインストールしなければなりません。
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ファームをテストしてください!
HQueueファームのインストールとセットアップが完了です!
いくつかのレンダリングジョブをサブミットしてファームをテストしてください:
何かの問題に遭遇したら、ヘルプのHQueue FAQのページをチェックしてください。