いいえ。HQueue自体はライセンス不要です。

しかし、HQueueのレンダリング、シミュレーションのジョブはそれぞれMantra/Karma、Houdiniを起動するので、それらのアプリケーションを実行できるようにするには、クライアントマシンがそれに適切なライセンスにアクセスできる必要があります。

HQueueサーバーは、MacOS, Windows, Linuxで動作することができます。 サーバーマシンは最低でも2個のCPUと4GBのRAMが必要です。 さらに、クライアントマシンや他の利用者からのネットワークトラフィックを制御するのに十分なネットワークカードが必要です。

HQueueクライアントはHoudiniと同じシステム要件です。 Houdiniのシステム要件を参照してください。

HQueueサーバーはポート5000の入力接続をリッスンします。

HQueueクライアントはポート5001の入力接続をリッスンします。

これらのポートは、サーバーとクライアントがお互いに通信できるように、どのローカルファイアウォールでも開かれていなければなりません。

はい。HQueueサーバーマシンをクライアントマシンとしてファームに追加することが可能です。

これは、10台未満のクライアントマシンで構成される小規模ファームで推奨されています。

大規模ファームでは、ジョブの処理だけでもHQueueサーバーからハードウェアリソース(つまり、CPUとメモリ)が奪われてしまうので、専用サーバーマシンが推奨されています。

ネットワークフォルダの設定を参照してください。

ジョブを投入する方法を参照してください。

$HQROOTは、ジョブの実行環境で存在する変数です。 この変数は、HQueueに登録されているメインネットワークフォルダを表現したフォルダパスにマッピングされます。 この値は、そのジョブを実行しているクライアントマシンのオペレーティングシステムに依存します。

$HQROOTは、HQueue Render ROPやHQueue Simulation ROPのファイルまたはディレクトリのパスパラメータで使用することができます。 例えば、 Target HFS パラメータに$HQROOTを使用することで、メインネットワークフォルダにインストールされているHoudiniのコピーを指定することができます。

詳細は、ネットワークフォルダの設定を参照してください。

$HQCLIENTARCHは、ジョブの実行環境で存在する変数です。 この変数は、ジョブを実行しているクライアントマシンのプラットフォームを表現した文字列にマッピングされます。

$HQCLIENTARCHは、HQueue Render ROPやHQueue Simulation ROPの Target HFS パラメータで使用されています。 これによって、プラットフォームに依存することなくHoudiniのインストールパスを指定することができます。 そのため、MacOS, Windows, Linuxクライアントマシンが混在するファームで役に立ちます。

インストールガイドのMacOSクライアントの追加を参照してください。

ネットワークフォルダの場所にHoudiniをインストールする:

1. まず最初にHoudini Launcherをダウンロードしてインストールします。

2. Terminal appを開いて、以下のようにタイプします:

   cd /Applications/Houdini Launcher.app/Contents/MacOS
   
   # Houdini Launcherのコマンドラインインターフェスを起動してHoudiniをインストールします。
   # 注: ここでは、そのネットワークフォルダが/Volumes/myShareにマウントされていて、
   # Houdiniが通常の"houdini_distros"フォルダにインストールされていると仮定します。
   sudo ./houdini_installer install --product "Houdini" --version X.Y.ZZZ --settings-file /path/to/launcher_settings.ini --accept-EULA=SideFX-20XX-XX-XX --installdir /Volumes/myShare/houdini_distros/HoudiniX.Y.ZZZ
   
   # Houdini distroにバージョンなしのシンボリックリンクを作成します。
   # 注: HQueueのレンダリングとシミュレーションのジョブは、デフォルトでは
   # "$HQROOT/houdini_distros/hfs.$HQCLIENTARCH"にあるHoudiniを探します。
   # $HQROOTはネットワークフォルダマウントポイントにマッピングされ、$HQCLIENTARCHはMacOSマシンの"macosx-x86_64"にマッピングされます。
   cd /Volumes/myShare/houdini_distros
   rm -f hfs.macosx-x86_64
   ln -sf HoudiniX.Y.ZZZ/Frameworks/Houdini.framework/Versions/Current/Resources hfs.macosx-x86_64
   

コマンドラインからHoudiniをインストールする方法に関する情報は、Houdini Launcher - インストールのスクリプト化を参照してください。

HQueueクライアントのユーザアカウントを変更する:

• テキストエディタで/Library/LaunchDaemons/com.sidefx.hqclient.plistを開きます。

• 以下の行を見つけて:

<string>hquser</string>

以下のように置換します:

<string>MyUser</string>

MyUserは、目的のユーザアカウントのユーザ名です。

• その変更をファイルに保存します。

• そして、ターミナルで以下のコマンドを叩きます:

# HQueueクライアントサービスを停止します。
sudo launchctl unload -F /Library/LaunchDaemons/com.sidefx.hqclient.plist

# HQueueクライアントファイルの所有者をMyUserに変更します。
sudo chown -R MyUser /Library/HQueueClient
sudo chown -R MyUser /Library/Logs/HQueueClient

# HQueueクライアントサービスを再起動します。
sudo launchctl load -F /Library/LaunchDaemons/com.sidefx.hqclient.plist

インストールガイドのWindowsクライアントの追加を参照してください。

ネットワークフォルダの場所にHoudiniをインストールする:

1. まず最初にHoudini Launcherをダウンロードしてインストールします。

2. Windowsコマンドプロンプトを開いて、以下のようにタイプします:

cd C:\Program Files\Side Effects Software/Launcher

# Houdini Launcherのコマンドラインインターフェースを起動してHoudiniをインストールします。
# 注: ここでは、そのネットワークフォルダがH:にマッピングされていて、
# Houdiniが通常の"houdini_distros"フォルダにインストールされていると仮定します。
#
# 注: HQueueのレンダリングとシミュレーションのジョブは、デフォルトでは
# "$HQROOT/houdini_distros/hfs.$HQCLIENTARCH"にあるHoudiniを探します。
# $HQROOTはネットワークフォルダにマッピングされ、$HQCLIENTARCHはWindowsマシンの"windows-x86_64"にマッピングされます。
houdini_installer.exe install --product "Houdini" --version X.Y.ZZZ --settings-file C:\path\to\launcher_settings.ini --accept-EULA=SideFX-20XX-XX-XX --installdir H:\houdini_distros\hfs.windows-x86_64

コマンドラインからHoudiniをインストールする方法に関する情報は、Houdini Launcher - インストールのスクリプト化を参照してください。

HQueueクライアントのユーザアカウントを変更するには:

1. Windows スタートメニュー ▸ タスク スケジューラ に進みます。

2. タスク スケジューラ からHQueueClientタスクを探し、そのタスクをクリックして 終了 を選択します。

3. 次に、再度そのタスクをクリックして プロパティ を選択します。

4. そのプロパティダイアログで、 ユーザーまたはグループの変更… ボタンをクリックします。テキストフィールド内に、HQueueクライアントを実行するユーザ名を入力します。 名前の確認 ボタンをクリックすれば、そのユーザ名が有効かどうか確認することができます。

5. OK をクリックして、再度 OK をクリックすると、その変更が保存されダイアログが閉じます。

6. タスク スケジューラ で、HQueueClientタスクをクリックして 実行する を選択してクライアントを再起動します。

インストールガイドのLinuxクライアントの追加を参照してください。

ネットワークフォルダの場所にHoudiniをインストールする:

1. まず最初にHoudini Launcherをダウンロードしてインストールします。

2. ターミナルを開いて、以下のようにタイプします:

cd /opt/sidefx/launcher/bin

# Houdini Launcherのコマンドラインインターフェースを起動してHoudiniをインストールします。
# 注: ここでは、そのネットワークフォルダが/mnt/myShareにマッピングされていて、
# Houdiniが通常の"houdini_distros"フォルダにインストールされていると仮定します。
sudo ./houdini_installer install --product "Houdini" --version X.Y.ZZZ --settings-file /path/to/launcher_settings.ini --accept-EULA=SideFX-20XX-XX-XX --installdir /mnt/myShare/houdini_distros/hfsX.Y.ZZZ-linux-x86_64

# Houdini distroにバージョンなしのシンボリックリンクを作成します。
# 注: HQueueのレンダリングとシミュレーションのジョブは、デフォルトでは
# "$HQROOT/houdini_distros/hfs.$HQCLIENTARCH"にあるHoudiniを探します。
# $HQROOTはネットワークフォルダにマッピングされ、$HQCLIENTARCHはLinuxマシンの"linux-x86_64"にマッピングされます。
cd /mnt/myShare/houdini_distros
ln -sf hfsX.Y.ZZZ-linux-x86_64 hfs.linux-x86_64

コマンドラインからHoudiniをインストールする方法に関する情報は、Houdini Launcher - インストールのスクリプト化を参照してください。

膨大な台数のクライアントマシンを追加した後でHQueueが遅くなった場合は、サーバーマシンがファーム上でそれだけのネットワークトラフィックを制御できていない可能性が考えられます。 サーバーマシンに冗長でネットワークカード(NIC)を追加することで、ネットワーク帯域幅が広がり、HQueueの応答が良くなります。

ジョブがabandonedとしてマークされていて、ずっとabandonedのままであれば、考えられる原因がいくつかあります:

1. ジョブに割り当てられているHQueueクライアントマシンが強制終了された。 この場合では、restart the そのHQueueクライアントを再起動して、そのabandonedされたジョブのスケジュールを組み直してください。

2. ジョブに割り当てられているHQueueクライアントマシンがもはやHQueueサーバーに接続できなくなっている。 この場合では、そのクライアントマシンからサーバーにネットワーク接続できるかどうかをチェックしてください。 クライアント上でウェブブラウザを開いて、HQueueサーバーのURLhttp://serverMachine:5000にアクセスすることで、それをテストすることができます。 ネットワーク接続の問題が解決されたら、HQueueクライアントがHQueueサーバーに接続できるようになり、そのジョブがabandoned状態から抜けます。

ジョブがabandoned状態からrunning状態にジャンプした場合、おそらくそのジョブに割り当てられているクライアントマシン上で複数のHQueueクライアントプロセスが実行されていてお互いに干渉しています。

このエラーを修復するには、そのクライアントマシン上のすべてのHQueueクライアントプロセスをKillして、そのHQueueクライアントを再起動してください。

リモートでクライアントマシンに接続してHQueueクライアントを再起動させるには、HQueueに有効なユーザ名とパスワードが必要です。

“Invalid username or password”エラーを修復する:

1. ウェブインターフェースのClientsページに進んで、そのクライアントマシン名をクリックすると、そのマシンの詳細が表示されます。

2. 次のページで、Remote Loginセクション内にあるSet Username and Passwordをクリックします。

3. UsernameとPasswordのフィールドに、そのクライアントマシン上でHQueueクライアントプロセスを実行するユーザアカウントのユーザ名とパスワードを設定します。

4. Saveをクリックして、登録したユーザ名とパスワードの設定を完了します。

“Permission denied”エラーは、汎用hquserユーザアカウントで実行されたHQueueクライアントプロセスがそのネットワークフォルダへのアクセス権限がないことを示しています。

このエラーを修復するには、HQueueクライアントプロセスを実行するユーザアカウントを、そのネットワークフォルダへのアクセス権限があるMacOSユーザアカウントに変更してください。 この操作は、ジョブが失敗したクライアントマシン上で行なってください。 詳細は、このFAQを参照してください。

複数のHQueueクライアントプロセスが動作している場合は、以下の操作を実行してください:

1. HQueueクライアントプロセスを停止します。

   Terminal appを開いて、以下のコマンドをタイプします:

   sudo launchctl unload -F /Library/LaunchDaemons/com.sidefx.hqclient.plist
   

2. 余計なHQueueクライアントプロセスをKillします。

   ターミナルで、以下のコマンドをタイプして余計なHQueueクライアントプロセスをリストします:

   ps -ef | grep hqnode.py
   

   Note

   hqnode.py Pythonスクリプトファイルによって、HQueueクライアントプロセスを特定することができます。

   このコマンド出力は、それらのプロセスのIDを表示し、通常では2つ目の列にそのIDが表示されます。

   以下のターミナルコマンドでそれらのIDを指定することで、それらのHQueueクライアントプロセスをKillすることができます:

   killall -9 <process_id1> <process_id2> ...
   

3. HQueueクライアントを再起動します。

   Terminal appを開いて、以下のコマンドをタイプします:

   sudo launchctl load -F /Library/LaunchDaemons/com.sidefx.hqclient.plist
   

“Access is denied”エラーは、HQueueクライアントプロセスがそのネットワークフォルダへのアクセス権限がないことを示しています。

このエラーを修復するには、HQueueクライアントプロセスを実行するユーザアカウントを、そのネットワークフォルダへのアクセス権限があるWindowsユーザアカウントに変更してください。 この操作は、ジョブが失敗したクライアントマシン上で行なってください。 詳細は、このFAQを参照してください。

“cannot find the path”エラーは、HQueueクライアントがディスク上のファイルまたはフォルダを見つけることができなかったことを示しています。 これは、いくつかの原因で起こり得ますが、マッピングされたネットワークドライブで作業していたのであれば、HQueueクライアントがそのマッピングされたネットワークドライブにアクセスできていないことが考えられます。 この場合、まず最初に、そのマッピングされたネットワークドライブにアクセスできるWindowsユーザアカウントを使ってそのタスクが実行できることを確認します。 これを行なう方法の詳細は、このFAQを参照してください。 次に、ここで説明したとおりにHQueueクライアントの設定ファイルにマッピングされたネットワークドライブを登録し、HQueueクライアントを再起動してください。

“Cannot find file”エラーは、HQueueクライアントプロセスがそのネットワークフォルダを見れないことを示しています。

このエラーを修復するには、HQueueクライアントプロセスを実行するユーザアカウントを、そのネットワークフォルダへのアクセス権限があるWindowsユーザアカウントに変更してください。 この操作は、ジョブが失敗したクライアントマシン上で行なってください。 詳細は、このFAQを参照してください。

複数のHQueueクライアントプロセスが動作している場合は、以下の操作を実行してください:

1. HQueueクライアントを停止します。

   クライアントマシン上でWindows コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。 コマンド プロンプト ウィンドウで、以下のコマンドを叩きます:

   C:
   cd HQueueClient
   hqclientd.bat stop
   

2. 余計なHQueueクライアントプロセスをKillします。

   Windowsタスクマネージャーを開きます。 プロセスリスト内で、該当するプロセスをクリックして、すべてのpython*.exeプロセスをKillして、 タスクの終了 を選択します。

3. HQueueクライアントを再起動します。

   ここの説明に従ってHQueueクライアントを再起動します。

• Linuxマシンがsystemdを使用している場合、必ずhqueue-clientサービスを有効にして起動してください:

  sudo systemctl enable hqueue-client
  sudo systemctl start hqueue-client
  

  Linuxマシンがまだ出現しない場合、hqueue-clientサービスのログを検査してください:

  journalctl -b --no-pager -u hqueue-client
  

• Linuxマシンがsystemdを使用していない場合、HQueueクライアントは、自動的にデーモンに登録されるようにセットアップされません。つまり、クライアントマシンをリブートさせても、HQueueクライアントがそのマシンのブートシーケンス中に自動的に起動されるわけではありません。

  リブートした後でHQueueクライアントを手動で再起動する必要があります。 HQueueクライアントを再起動させる方法に関しては、このFAQを参照してください。

  別の方法として、HQueueクライアントをデーモンに登録することで、リブートしても自動的に起動されるように設定することができます。

  例えば、あなたのLinuxオペレーティングシステムがデーモンの初期化を管理するinitdに対応していれば、以下のターミナルコマンドを実行することで、HQueueクライアントを登録することができます:

  sudo ln -sf /home/hquser/hqclient/hqclientd /etc/init.d/hqclientd
  sudo update-rc.d hqclientd defaults
  

  /home/hquser/hqclientの部分は、HQueueクライアントインストール場所に置換してください。

• Linuxマシンがsystemdを使用している場合、必ずhqueue-serverサービスを有効にして起動してください:

  sudo systemctl enable hqueue-server
  sudo systemctl start hqueue-server
  

  Linuxマシンがまだ出現しない場合、hqueue-serverサービスのログを検査してください:

  journalctl -b --no-pager -u hqueue-server
  

• Linuxマシンがsystemdを使用していない場合、HQueueサーバーは、自動的にデーモンに登録されるようにセットアップされません。つまり、サーバーマシンをリブートさせても、HQueueサーバーがそのマシンのブートシーケンス中に自動的に起動されるわけではありません。

  リブートした後でHQueueサーバーを手動で再起動する必要があります。 HQueueサーバーを再起動させる方法に関しては、このFAQを参照してください。

  別の方法として、HQueueサーバープロセスをデーモンに登録することで、リブートしても自動的に起動されるように設定することができます。

  例えば、あなたのLinuxオペレーティングシステムがデーモンの初期化を管理するinitdに対応していれば、以下のターミナルコマンドを実行することで、HQueueサーバーを登録することができます:

  sudo ln -sf /opt/hqueue/scripts/hqserverd /etc/init.d/hqserverd
  sudo update-rc.d hqserverd defaults
  

複数のHQueueクライアントプロセスが動作している場合は、以下の操作を実行してください:

1. HQueueクライアントプロセスを停止します。

   Linuxマシンがsystemdを使用している場合、ターミナルを開いて、以下のコマンドをタイプします:

   sudo systemctl stop hqueue-client
   

   Linuxマシンがsystemdを使用していない場合、ターミナルを開いて、以下のコマンドをタイプします:

   cd /home/hquser/hqclient
   ./scripts/hqclientd stop
   

   /home/hquser/hqclientの部分は、HQueueクライアントインストール場所に置換してください。

2. 余計なHQueueクライアントプロセスをKillします。

   ターミナルで、以下のコマンドをタイプして余計なHQueueクライアントプロセスをリストします:

   ps -ef | grep hqnode.py
   

   Note

   hqnode.py Pythonスクリプトファイルによって、HQueueクライアントプロセスを特定することができます。

   このコマンド出力は、それらのプロセスのIDを表示し、通常では2つ目の列にそのIDが表示されます。

   以下のターミナルコマンドでそれらのIDを指定することで、それらのHQueueクライアントプロセスをKillすることができます:

   killall -9 <process_id1> <process_id2> ...
   

3. HQueueクライアントを再起動します。

   Linuxマシンがsystemdを使用している場合、以下のコマンドをタイプします:

   sudo systemctl start hqueue-client
   

   Linuxマシンがsystemdを使用していない場合、以下のコマンドをタイプします:

   cd /home/hquser/hqclient
   ./scripts/hqclientd start