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Launcherはリリース前のソフトウェアです。 バグまたはワークフローの問題を抱えている可能性があります。 リリースまでに改良できるようにフィードバックを送っていただけるとありがたいです。 |
概要
Launcherアプリケーションをダウンロードすれば、それを使用して複数のバージョンのHoudiniをインストール、管理、実行することができます。 新しいビルドのHoudiniをインストールする時は、Launcherを再インストールする必要はありません。
Houdiniの起動は、Launcherからでも、従来の方法(デスクトップアプリアイコン、または、Houdiniシェルのコマンドラインから)のどちらでも可能です。 Houdiniの起動にはLauncherは必須ではありません。
Launcherを使用してHoudiniをアップグレードした場合、Launcherは 変更された部分のみ をダウンロードします。 これがLauncherを使用する大きなメリットであり、特に、自宅のインターネット接続が遅いユーザに恩恵があります。
Launcherは、ISOイメージファイルからのオフラインインストールにも対応しています。
Launcherのインストールと起動
Windows
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SideFXのダウンロードページからインストーラファイルをダウンロードして、それを実行します。インストールウィザードの指示に従います。
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スタートメニューからHoudini Launcherを起動します。
Mac
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SideFXダウンロードページからLauncherディスクイメージをダウンロードします。それを開いてLauncher appをApplicationsフォルダにドラッグします。
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ApplicationsフォルダからHoudini Launcher appを起動します。
Linux
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SideFXダウンロードページからLauncherインストーラファイルをダウンロードします。
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シェルを開きます。
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cdでインストーラファイルをダウンロードしたディレクトリに移動します。
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以下のコマンドラインを実行します:
chmod a+x install_houdini_launcher.sh; install_houdini_launcher.sh
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指示に従います。
Tip
一部のインストーラは、残りのデータをインストーラのパーツとしてダウンロードできるように小さなプログラムになっていることがあります。 すべてのデータを含んだISOイメージバージョンのインストーラをダウンロードすることもできます。 これは、複数のマシンにLauncherをインストールしたり、インターネットアクセスせずにマシンにインストールする場合に役立ちます。
オフラインでHoudiniをインストール
Tip
Houdini ISOイメージには、まだLauncherがインストールされていない人のために便宜的にLauncherインストーラが含まれています。
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インストールしたいバージョンのHoudiniのISOイメージをダウンロードします。
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Launcherを起動します。
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右上にある
ギアメニューをクリックして、 Installation Source ▸ Choose Offline Install Source をクリックします。
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ISOファイルが含まれているディレクトリに移動して、 Open をクリックします。
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Launcherウィンドウ内の左側にある Houdini をクリックします。次に Install Houdini をクリックします。
Launcherのインストールをスクリプト化
SideFX Web APIを介してプログラムからLauncherを取得することができます。
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sidefx.pyをダウンロードします。このスクリプトには、認証済みでAPIコールするための便利なラッパーが用意されています。
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以下は、APIを介してLauncherをダウンロードするサンプルコードです。
import sys import os import stat import requests import shutil import subprocess import platform import sidefx CLIENT_ID = "==Your Client Id==" CLIENT_SECRET = "==Your Client Secret==" # 現行プラットフォームが認識されると、SideFX Web APIに渡すことができる現行プラットフォームキーワードが返されます。 # 認識されなかった場合は、空っぽの文字列の''が返されます。 def get_current_platform(): current_platform = platform.system() if current_platform == 'Windows' or current_platform.startswith('CYGWIN'): return 'win64' elif current_platform == 'Darwin': return 'macos' elif current_platform == 'Linux': return 'linux' else: return '' # API関数にアクセス可能なsidefx.serviceオブジェクトを返します。 def create_service(client_id, client_secret_key): return sidefx.service( access_token_url="https://www.sidefx.com/oauth2/application_token", client_id=client_id, client_secret_key=client_secret_key, endpoint_url="https://www.sidefx.com/api/") # "build"引数で指定されたファイルをダウンロードし、ダウンロードに成功したら # そのダウンロードしたファイル名を返します。 def download_build(service, build): platform = get_current_platform() build_info = service.download.get_daily_build_download( build["product"], build["version"], build["build"], platform) download_file(build_info["download_url"], build_info["filename"]) return build_info["filename"] # ホスト先が"url"のファイルをダウンロードし、そのファイル名を"filename"にします。 def download_file(url, filename): with requests.get(url, stream=True) as response: with open(filename, "wb") as open_file: shutil.copyfileobj(response.raw, open_file) make_executable(filename) # "file_path"で指定されたファイルに実行可能権限を追加します。 def make_executable(file_path): stat_info = os.stat(file_path) os.chmod(file_path, stat.ST_MODE | stat.S_IEXEC | stat.S_IXUSR | stat.S_IXGRP | stat.S_IRUSR | stat.S_IRGRP) def run(): product = "houdini-launcher" platform = get_current_platform() service = create_service(CLIENT_ID, CLIENT_SECRET) # デイリービルドのリストを取得します。 # 最新プロダクションビルドが必要であれば、このステップをスキップして構いません。 builds = service.download.get_daily_builds_list( product, version=None, platform=platform, only_production=False) # 利用可能な最新デイリービルドを取得します。 launcher_file = download_build(service, builds[0]) # ==インストール部分はここから始めます== if __name__ == "__main__": run()
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コードのインストール部分はプラットフォームに依存します。 プラットフォームに応じて以下のコードを上記のスクリプトに追加することでLauncherのインストールを自動化することができます。 Launcherのインストールパスはカスタマイズすることができます。 LinuxとMacOSでは、相対パスと絶対パスのどちらにも対応していますが、Windowsでは、絶対パスしか対応していません。
Windows
# 優先パスを変更して"C:\\houdini_launcher"フォルダにLauncherをインストールします。 # この工程は、インストールパスによってはマシンに対してスーパーユーザーのセキュリティ権限が必要になることに注意してください。 # もし権限が必要であれば、コマンドシェルをアドミニストレータ権限で実行してください。 subprocess.call(["./install-houdini-launcher.exe", "/S", "/D=C:\\houdini_launcher"])
Mac
# Launcherの".dmg"ファイルをマウントします。 subprocess.call(["hdiutil", "attach", launcher_file]) # "houdini_launcher"フォルダがなければ、そのフォルダを作成します。 if not os.path.exists("houdini_launcher"): os.mkdir("houdini_launcher") # 優先パスを変更して現行スクリプトのパスの"houdini_launcher"フォルダにLauncherをインストールします。 subprocess.call(["cp", "-R", "/Volumes/Houdini/Houdini Launcher.app", "houdini_launcher"]) # Launcherの".dmg"ファイルをマウント解除します。 subprocess.call(["hdiutil", "unmount", "/Volumes/Houdini"])
Linux
# 優先パスを変更して現行スクリプトのパスの"houdini_launcher"フォルダにLauncherをインストールします。 # この工程は、インストールパスによってはマシンに対してスーパーユーザーのセキュリティ権限が必要になることに注意してください。 # もし権限が必要であれば、Pythonスクリプトを`sudo`で実行してください。 subprocess.call(["./install_houdini_launcher.sh", "houdini_launcher"])
Houdiniのインストールをスクリプト化
Launcherはグラフィカルなプログラムですが、コマンドライン実行可能ファイルもインストールされています。 これは、リモートまたはスクリプトでインストールを行なうのに役立ちます。
非グラフィカルなコマンドライン実行可能ファイルの名前はhoudini_installer
です。
Windows
このコマンドラインプログラムはデフォルトではC:/Program Files/SideFX/launcher/bin
にあります。
Mac
このコマンドラインプログラムは/Applications/Houdini Launcher.app/Contents/MacOS
にあります。
Linux
このコマンドラインプログラムはデフォルトでは/opt/sidefx_launcher/bin
にあります。
To... | Do this |
---|---|
インストールの準備をする |
|
インストールをスクリプト化する |
Tip Houdiniバージョン文字列(この例では |
オフラインインストールをスクリプト化する |
|
詳細は、以下のインストールサブコマンドを参照してください。
コマンドラインオプション
houdini_installer
の一般的な実行形式は以下のとおりです:
houdini_installer [global_opts] subcommand [subcommand_opts]
…subcommand
にはinstall、modify、uninstall、repair、listのどれかを指定します。
単に以下のように実行すると:
houdini_installer --help
…ヘルプ情報が表示されます。
グローバルオプションは以下のとおりです:
-h, --help
ヘルプを表示します。
-q, --quiet
エラー以外の出力を抑えます。
-v, --verbose
もっと詳細な情報をプリントします。
--login-file file
file
からユーザ名とパスワードを読み込みます。
-o, --log-file file
詳細なインストールログをfile
に書き出します。
これは、stdout
に書き出される詳細情報には影響を与えません。
install
、modify
、repair
のサブコマンドで利用可能なコマンドオプションは以下のとおりです:
--accept-EULA YYYY-MM-DD
エンドユーザライセンス契約に承諾した日付を指定します。
--offline-installer path
オフラインインストーラファイルの場所。
install
サブコマンド
新しいプロダクト/バージョンをインストールします。
houdini_installer [options] install [install_options] product version [installdir]
引数:
product
Houdini
、"Engine 3ds Max|Maya|Unity|Unreal"
、"License Server"
、"HQueue Client"
、"HQueue Server"
のどれか。
スペースを含んだプロダクト名は必ず引用符で閉じてください。例:
houdini_installer install "Engine Maya"
version
インストールするHoudiniバージョン(ビルド番号を含む)。
オプションの引数:
installdir
インストール先のディレクトリ。
オプション:
--platform platform
インストールするビルドのプラットフォーム識別子。
modify
サブコマンド
既存インストールのバージョンを移動/アップグレードします。
houdini_installer [options] modify [modify_options] installdir
必須の引数:
installdir
インストールディレクトリを含んだディレクトリ。
オプション:
--installdir installdir
インストールの移動先のディレクトリ。
--version version
更新するバージョン。
--platform platform
更新するビルドのプラットフォーム識別子。
uninstall
サブコマンド
インストールされているプロダクト/バージョンを削除します。
houdini_installer [options] uninstall [uninstall_options] installdir
必須の引数:
installdir
アンインストールするインストールを含んだディレクトリ。
repair
サブコマンド
壊れたインストール(例えば、ファイルが見つからない)の問題の修復を試みます。
houdini_installer [options] repair [repair_options] installdir
必須の引数:
installdir
修復するインストールを含んだディレクトリ。
list
サブコマンド
インストールされているプロダクト/バージョンをリストします。
houdini_installer [options] list [directory]...
オプションの引数(s):
directory
詳細をリストするインストールディレクトリ。 何も指定しなければ、すべてのインストールに関する詳細がリストされます。