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概要 ¶
このコマンドは、KarmaでレンダリングされたEXRファイルを指定することで、そのEXRファイルにレンダリング統計情報がベイクされた(設定次第で縮小された)PNGまたはJPGバージョンの画像を生成することができます。
デフォルトでは、このコマンドは、画像の上部、下部、横の“サイドバー”内にレンダリング統計情報を追加します。
--overlayオプションを指定することで、画像の上に統計情報タイルを重ねることができます。
役立つ情報とメモ ¶
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--overlayモードでは、--alignだけの指定でオーバーレイの整列を指定することができます。しかし、--edgeを使用することでも、その整列方法を制御することができます。例:renderstatsoverlay example.exr --edge top --align start
…これは以下の同じです:
renderstatsoverlay example.exr --align topleft
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--overlayモードでは、指定した整列方法が統計情報を画像の中心に配置してしまうような場合、このコマンドは自動的にその統計情報が中央の下部に整列されるように変更します。 -
Karma XPUで生成された画像は、Karma CPUと比べていくつかの統計情報が欠落しています。
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JSONタイルテンプレートを使用することで、オーバーレイで表示される統計情報をカスタマイズすることができます。
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このコマンドにAOV名を渡す場合、番号を使用することでAOVインデックスを指定することができます。例えば、1番目のAOVを指定する場合は
0を使用します。 -
現在のところ、このコマンドはKarmaで保存されたレンダー統計情報に特化しています。将来のバージョンでは、このコマンドはレンダラーに依存せず、カスタマイズ可能になります。
使用方法 ¶
renderstatsoverlay [options] infile.exr [ outfile.jpg ]
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出力ファイルを指定しなかった場合、このコマンドは、同じディレクトリ内に
‹original_name›_preview.jpgという名前のファイルを作成します。 -
2番目の引数が既存ディレクトリの場合、このコマンドは、そのディレクトリ内に
‹original_name›_preview.jpgという名前のプレビューファイルを作成します。
オプション ¶
ファイルオプション ¶
-x ‹file› / --overlay-output ‹file›
レンダリング統計情報タイルグラフィックを透過PNGとして別ファイルに出力します。
-a ‹aov_name› / --aov ‹aov_name›
画像ソースとして使用するAOVの名前。
-t ‹template_file› / --template ‹template_file›
オーバーレイグラフィックの生成に使用するJSONタイルテンプレートファイル。
デフォルトは$HFS/houdini/config/render_stats_overlay.jsonです。
レイアウトをカスタマイズする方法はJSONタイルフォーマットを参照してください。
-s ‹size› / --resize ‹size›
デフォルトでは、このコマンドは入力画像のサイズを 変更しません 。
このオプションを使用することで、出力画像を目的の幅(--resize 1280)または元のサイズの割合(--resize 50%)にサイズ変更することができます。
renderstatsoverlay example.exr --resize 1280 renderstatsoverlay example.exr --resize 60%
--force-resize
通常では、このコマンドは、画像を元のサイズより 小さい サイズにしか変更しません。
このオプションを使用すると、出力が元のサイズより大きい場合でも--resizeが動作するように強制します。
-F ‹format› / --format ‹format›
出力名を指定しなかった場合の出力ファイルに使用するファイル拡張子。
--color-space ‹name›
出力画像をこのカラー空間に変換します。
デフォルトはsRGBです。
--preserve-transparency
通常では、このコマンドは、入力画像の透明部分を出力画像ではチェック柄に置換します。 このオプションを指定すると、元の画像の透明部分が維持されます。 (これは、出力画像がPNGなどの透過に対応している場合にのみ効果があります。)
統計情報グラフィックのオプション ¶
-e ‹edge› / --edge ‹edge›
--sidebarモードでは、ここには、サイドバーが追加される画像の場所を設定します。
--overlayモードでは、これは--alignmentオプションの該当する軸を上書きします。
ここには、top、left、right、bottomのどれかを指定します。
デフォルトはbottomです。
Note
--sidebarモードで‹edge›にleftまたはrightを指定する場合、-w/--widthでサイドバーの幅も指定してください。
renderstatsoverlay example.exr --sidebar --edge left -w 240
-A ‹alignment› / --align ‹alignment›
--overlayモードでは、ここには、レンダリング統計情報を画像境界内で整列させる方法を指定します。
--sidebarモードでは、ここには、レンダリング統計情報をサイドバー内で整列させる方法を指定します。
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ここには、
left、right、hcenterとtop、bottom、vcenterの組み合わせを指定します。 -
centerを使用すると、hcenter vcenterの意味になります。 -
topleft、topright、bottomleft、bottomrightを使用することもできます。または、n、nw、e、seなどのコンパスの方向を使用することができます。 -
--sidebarモードでは、startを使用することでtop/left(サイドバーの向きに依存)を意味したり、endを使用することでbottom/rightを意味することができます。
デフォルトはcenterです。
renderstatsoverlay example.exr --overlay --align "top left" renderstatsoverlay example.exr --sidebar --edge top --align end
-w ‹width› / --stats-width ‹width›
統計情報グラフィックの幅。
タイルは、この幅内で“改行”します。
ピクセル幅(-w 1280)または出力画像幅の割合(-w 50%)を指定することができます。
-M ‹pixels› / --margin ‹pixels›
統計情報グラフィック周囲に追加する余白(単位はピクセル)。
--scale ‹fraction›
統計情報グラフィックの内容をこの係数でスケールします。
renderstatsoverlay example.exr --scale 1.5
--rotate ‹degrees›
統計情報グラフィックスの内容をこの度数で回転させます。
renderstatsoverlay example.exr --rotate 90