hkeyアプリケーションを使用すれば、グラフィカルユーザインタフェースを使ってライセンスとライセンスサーバーオプションの表示/管理をすることができます。 このユーティリティは、コマンドラインからそれと同じ操作を実行することができるので、ライセンスサーバーのセットアップの自動化を組むことができます。
Warning
非グラフィカルなHoudini License Administratorは、接続するすべてのライセンスサーバーのバージョンが18.0.287以降である必要があります。
用途に合わせたライセンスセットアップの方法の詳細は、インストールとライセンス設定のガイドを参照してください。
利用可能なコマンド ¶
特定のコマンドに関するヘルプ情報を取得するには、sesictrl <command> --helpを実行します。
ping
sesinetdサーバーに到達可能かどうかをテストします。
Ping:
--help pingのヘルプ。
ホストオプション:
-h [--host ] <host> ping先のホスト名。
アカウントオプション[任意]:
--email <email> sidefxアカウントのEmail。
--password <password> sidefxアカウントのパスワード。
--client-id <client-id> oauth2認証で使用するClient ID。
--client-secret <client-secret> oauth2認証で使用するClient Secret。
例: sesictrl ping
print-license
接続済みsesinetdサーバー上で見つかったすべてのライセンスをプリントします。
これは、レガシーオプションの-i、-a、-sと同じです。
Print License List:
--expiring <days> (=0) N日で期限切れになるライセンスを含めます。
--show-all すべてのライセンスをプリントに含めます。
--brief-list ライセンスリストを短くプリントします。
-s [ --summary ] ライセンスリストを要約します。
--format <format [text, json]> ライセンス情報を出力するフォーマット。
--scrub-users ライセンスを使用しているユーザの名前を除外します。これによって、ユーザは匿名性を保つことができます。
--help Print License Listのヘルプ。
ホストオプション:
-h [ --host ] <host> ホスト名
Hserverオプション:
--hserver-installed arg (=0) hserverがインストールされているかどうかをsesictrlに確認します。
hserverがインストールされていれば、sesictrlは通信の不具合が発生した時にhserverの起動と再接続を試みます。
アカウントオプション[任意]:
--email arg sidefxアカウントのEmail。
--password arg sidefxアカウントのパスワード。
--client-id arg oauth2認証で使用するClient ID。
--client-secret arg oauth2認証で使用するClient Secret。
例: sesictrl print-license
print-server
すべての接続済みsesinetdサーバーに関するサーバー情報をプリントします。これは、レガシーオプションの-Sと同じです。
Print Server:
--hide-server-code サーバーコードをプリントします。
--hide-version サーバーバージョンをプリントします。
--help Print Serverのヘルプ。
ホストオプション:
-h [ --host ] <host> ホスト名
アカウントオプション[任意]:
--email arg sidefxアカウントのEmail。
--password arg sidefxアカウントのパスワード。
--client-id arg oauth2認証で使用するClient ID。
--client-secret arg oauth2認証で使用するClient Secret。
例: sesictrl print-server
install
接続済みsesinetdサーバーにライセンスキー文字列をインストールします。このオプションは、レガシーオプションの-Iと同じです。
Install License:
--license-info <license info> 手動でライセンスをインストールするためのライセンス情報。
--help Install Licenseのヘルプ。
ホストオプション[任意]:
-h [ --host ] <host> ホスト名
例: sesictrl install LICENSE Generic Houdini-Education 18.5 1 25-jan-2021 ...
redeem
手動でEntitlement(ライセンス取得券)をRedeem(引き換え)します。
Entitlementとその数のリストを指定することができます。
Entitlementを指定しなかった場合、EntitlementをRedeem(引き換え)するのに利用可能なオプションと一緒に、利用可能なすべてのEntitlementが表示されます。
このオプションは、レガシーオプションの-Lと同じです。
Redeem Entitlement:
-L [ --entitlements ] <id> <count> Redeem(引き換え)できるEntitlement(ライセンス取得券)のリスト。
-S [ --install-server-key ] サーバーキーもRedeem(引き換え)する場合。
-s [ --server-name ] <server name> Entitlement(ライセンス取得券)のインストール先のサーバー名。
--help Redeem Entitlementのヘルプ。
ホストオプション[任意]:
-h [ --host ] <host> ホスト名
アカウントオプション[任意]:
--email arg sidefxアカウントのEmail。
--password arg sidefxアカウントのパスワード。
--client-id arg oauth2認証で使用するClient ID。
--client-secret arg oauth2認証で使用するClient Secret。
Proxy Options [Optional]:
-p [ --proxy-host ] <host> フルプロキシURL。
例: sesictrl redeem
relinquish
他のクライアントが使用できるようにするために、接続済みサーバーに使用中のライセンスを返却します。
このコマンドは、sesinetdを再起動することなく特定のライセンスを返すので、ライセンス詰まりが起きた場合に使用してください。
ライセンスサーバーを再起動すると、すべてのクライアントがライセンス争奪戦になってしまって、十分なライセンス数がなかった場合には特定のクライアントが作業を失ってしまうことになるので、ライセンスサーバーの再起動は最終手段です。
このオプションは、レガシーオプションの-Rと同じです。
Relinquish License:
-u [ --user-id ] <id> スタックしたライセンスをプールに返却する際に使用するユーザトークン。
--help Relinquish Licenseのヘルプ。
ホストオプション[任意]:
-h [ --host ] <host> ホスト名
アカウントオプション[任意]:
--email arg sidefxアカウントのEmail。
--password arg sidefxアカウントのパスワード。
--client-id arg oauth2認証で使用するClient ID。
--client-secret arg oauth2認証で使用するClient Secret。
例: sesictrl relinquish 717
return-license
インストールされているライセンスをそのライセンスアカウントのEntitlementプールへ返却します。
複数のライセンスを返却したいのであれば、返却する必要のあるライセンスをカンマで区切ったリストを指定します(例えば、sesictrl return-license aaa,bbb,ccc,...)。
Return License:
-t [ --license-id ] <id> 返却するライセンスのID。
--accept-prompts 自動的にプロンプトを受け入れます。これは、スクリプトによるセットアップで役立ちます。
--help Return Licenseのヘルプ。
Host Options [Required]:
-h [ --host ] <host> ホスト名
アカウントオプション[任意]:
--email arg sidefxアカウントのEmail。
--password arg sidefxアカウントのパスワード。
--client-id arg oauth2認証で使用するClient ID。
--client-secret arg oauth2認証で使用するClient Secret。
Proxy Options [Optional]:
-p [ --proxy-host ] <host> フルプロキシURL。
例: sesictrl return-license 8fc37bf2
shutdown
実行中のリモートのsesinetdサーバーをシャットダウンします。
Warning
このコマンドを実行するには管理者権限が必要です。
Server Shutdown:
-Q [ --no-prompt ] プロンプトを出さずにサーバーをシャットダウンします。
--help Server Shutdownのヘルプ。
ホストオプション[任意]:
-h [ --host ] <host> ホスト名
例: sesictrl shutdown
gen-certificate
HTTPSでの使用に適した自己署名証明書を生成します。
Certificate Generation:
-o [ --private-out ] <private key file> 秘密鍵の出力先。
-O [ --certificate-out ] <certificate file> 証明書の出力先。
-d [ --days ] <days> (=-1) 証明書を有効なままにしたい今日からの日数。
-y [ --years ] <years> (=-1) 証明書を有効なままにしたい今日からの年数。
--help Certificate Generationのヘルプ。
ホストオプション[任意]:
-h [ --host ] <host> ホスト名
例: sesictrl gen-certificate -o ~/auth.priv -O ~/auth.cert -d 365
query-users
指定したユーザーに関するチェックアウト情報を照会するためのユーザー名のセットをリストします。
Query Users:
--users <users> 起動中のサーバーから照会するユーザ。
--help Query Usersのヘルプ。
ホストオプション[任意]:
-h [ --host ] <host> ホスト名
アカウントオプション[任意]:
--email arg sidefxアカウントのEmail。
--password arg sidefxアカウントのパスワード。
--client-id arg oauth2認証で使用するClient ID。
--client-secret arg oauth2認証で使用するClient Secret。
例: sesictrl query-users 12300
diagnostic
サーバー診断を作成します。
これは、レガシーオプションの-fと同じです。
Diagnostic Information:
--list-expired 期限切れのライセンスをリストします。
--list-lic-no-server サーバーが不明のライセンスをリストします。
--help Diagnostic Informationのヘルプ。
ホストオプション[任意]:
-h [ --host ] <host> ホスト名
アカウントオプション[任意]:
--email arg sidefxアカウントのEmail。
--password arg sidefxアカウントのパスワード。
--client-id arg oauth2認証で使用するClient ID。
--client-secret arg oauth2認証で使用するClient Secret。
例: sesictrl diagnostic
login
既存のsidefxアカウントにログインします。
Login to SideFX account:
--help Login to SideFX accountのヘルプ。
--email arg sidefxアカウントのEmail。
--password arg sidefxアカウントのパスワード。
Proxy Options:
-p [ --proxy-host ] <host> フルプロキシURL。
例: sesictrl login email@sidefx.com password
logout
既存のsidefxアカウントからログアウトします。このコマンドを使用するには、sesictrl/hkeyが既にアカウントにログインされている必要があります。
Logout of SideFX account:
--help Logout of SideFX accountのヘルプ。
Proxy Options:
-p [ --proxy-host ] <host> フルプロキシURL。
例: sesictrl logout
partition-info
リストされるsesinetdサーバーで使用されている現在のパーティション情報の情報を表示します。
Partition Information:
--help Partition Informationのヘルプ。
--show-users 現在のユーザ情報をパーティションに含めます。
ホストオプション[任意]:
-h [ --host ] <host> ホスト名
アカウントオプション[任意]:
--email arg sidefxアカウントのEmail。
--password arg sidefxアカウントのパスワード。
--client-id arg oauth2認証で使用するClient ID。
--client-secret arg oauth2認証で使用するClient Secret。
例: sesictrl partition-info
import
.hlicファイルからライセンスをインポートします。
このファイルは、インストールと無効にするライセンスがリストされています。
このコマンドを同じファイルで2回実行した場合、その2回目の実行は何も実行されません。
Import Licenses:
--help Import Licensesのヘルプ。
--list インポートファイルの内容をリストします。
-f [ --file ] arg
ホストオプション[任意]:
-h [ --host ] <host> ホスト名
アカウントオプション[任意]:
--email arg sidefxアカウントのEmail。
--password arg sidefxアカウントのパスワード。
--client-id arg oauth2認証で使用するClient ID。
--client-secret arg oauth2認証で使用するClient Secret。
例: sesictrl import ~/licenses.hlic
sesinetd-service
ローカルで実行されているsesinetdサービスと対話します。
Warning
このコマンドを実行するには管理者権限が必要です。
Sesinetd Service:
--help Sesinetd Serviceのヘルプ。
--service-type arg (=init.d) サービスタイプ[init.d, systemd]。
--operation arg サービスに適用するオペレーション[start, stop]。
Note
オプションの--service-typeは、Linuxでのみ利用可能です。
例: sesictrl sesinetd-service start
hserver-service
ローカルで実行されているhserverサービスと対話します。
Warning
このコマンドを実行するには管理者権限が必要です。
Hserver Service:
--help Hserver Serviceのヘルプ。
--operation arg サービスに適用するオペレーション[start, stop]。
例: sesictrl hserver-service start
ログインライセンス認証の対応 ¶
Note
ログインベースのライセンス認証は、インターネット接続が有効になっている必要があります。
Houdini18.5以降のHoudiniには、ログインライセンス認証を使用するためのオプションがあります。 ログインライセンス認証では、ユーザーは常にSideFXアカウントでログインする必要があります。 そうしなかった場合は、従来のライセンス認証セットアップと同じように動作します。
ログインライセンス認証が推奨されるユーザーは、Indie版とEducation版のユーザーです。 スタジオセットアップでは、常にログインしなければならないという要件が課題になるのに対して、従来のライセンスサーバーではこの要件はありません。
ログインライセンス認証の使用を開始するには、以下の手順に従ってください:
-
License Administrator(hkey)を開きます。
-
Fileメニュー ▸ Login… を選択して、あなたのSideFXアカウントでログインします。
-
Search these license server(s)テーブルからすべてのエントリをクリアします。エントリをクリアするには、各行の横にある-ボタンをクリックします。 -
Found Server(s)テーブルにwww.sidefx.com (SideFX Login Server)を追加します。使用するサーバーのリストにエントリを追加するには、該当するサーバーの行の横にある+ボタンをクリックします。 -
Search these license server(s)テーブルにwww.sidefx.com (SideFX Login Server)のエントリのみがリストされたら、ダイアログの右下にあるACCEPTボタンをクリックします。
インストールされていないすべてのEntitlement(ライセンス取得券)がログインライセンスとして作用します。 これによって、クラウド、オンサイト、サーバーチェーンによる混在環境ですべてのライセンスが使用できるように構成を自由にカスタマイズすることができます。
ブラウザベースのHoudini License Administrator ¶
ログインライセンス認証の他にも、ブラウザからあなたのライセンスを閲覧したり、ライセンスセットアップを制御することもできます。
https://www.sidefx.com/services/sesinetdのページに進むと、そのページは、現在ログインされているプロフィールをログインライセンス認証プロフィールとして使用します。 このウェブページでは、sidefx.comにアクセスする前のあなたのサーバーリストのすべてのライセンスと、Redeem(引き換え)されていないすべてのEntitlement(ライセンス取得券)も表示します。
Note
ブラウザベースのHoudini License Administratorは、インターネット接続が有効、且つhserverが起動中である必要があります。
APIキーによるライセンス認証 ¶
APIキーによるライセンス認証は、hkeyを使ってログインを必要とすることなく、自由にログインライセンス認証を行なうことができます。
これは、レンダーファームまたはアーティストをマシンに居座らせなくても済むように必要な時にログインを維持できるようにするといったセットアップで最適なオプションです。
APIキーを生成するには、License Administrator(hkey)を開いて Help ▸ View Api Keys Online を選択するか、または、ブラウザでhttps://www.sidefx.com/oauth2/applications/に進んでから、Register a new applicationをクリックします。
Note
これらのキーは、認証資格が有効である限り、必要に応じて更新されます。
hkeyやsesictrlでAPIキーの対応を有効にするには、houdini.envファイルにHOUDINI_API_KEY_FILE="<file location>"を追加します。
このファイルの書式は<client id> <client secret>です。
Note
HOUDINI_API_KEY_FILEはhkey向けとsesictrl向けのみにあります。
hserverは代わりにAPIKeyFileオプションを使用します。
hserverでAPIキーをセットアップする方法の詳細は、hserverを参照してください。