Houdini 20.5 破壊

RBD Car Deformの使い方

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概要

RBD Car deform SOPは、プロキシ自動車ジオメトリをシミュレーションした後に高解像度の自動車ジオメトリを変形させます。 これを使用することで、地面ジオメトリに対するタイヤの圧縮、サスペンション部品の変形、タイヤ内のどのジオメトリを回転させるといった、詳細な内容を追加することができます。

  • 1番目の入力は、シミュレーションからの出力ジオメトリ(自動車が最終的にどこまでドライブしたのか)を受け取ります。

  • 2番目の入力は、元の静止ジオメトリ(RBD Car Rig SOPの1番目の出力)を受け取ります。

  • 3番目の入力は、Height FieldとしてBulletソルバに取り込みたいカスタムコリジョンジオメトリを受け取ります。これは、タイヤを変形させてホイールを圧縮する時に適切なコリジョンサーフェスを考慮します。

タイヤを変形させる

Ground Plane は、RBD Bullet Solverと同じ値を使用するので、再びすべてをセットアップする必要はありません。 タイヤの圧縮が確認されない場合、RBD Car RigWheel Scale を調整する必要があるかもしれません。 スケールは車輪ジオメトリに合うように自動的に生成されるので、タイヤの変形を行なう時にはこのスケールを小さくする必要が出てきます。 この値を小さくすると、タイヤが地面に少し食い込むようになり、RBD Car Deformは、タイヤを押し上げて、地面に接触する部分にタイヤの膨らみを生成します。

Neighbor Distance は、体積を維持するために内部的にStrut(支柱)をどのようにセットアップするのか制御します。 この値は、各サーフェス支柱拘束の2つの端点間のエッジの数を意味しています。 Neighbor Distance が大きいほど、大きな皺が生成されますが、より多くの拘束も生成されるので、計算に時間とメモリが必要になります。

To...Do this

タイヤの素材の曲がり具合と伸張具合を制御する

Bend StiffnessStretch Stiffness のコントロールを使用します。

タイヤの特定の部分が決して変形しないようにピン留めする

Group パラメータを使用することで、タイヤ内の特定のプリミティブをピン留めすることができます。 本当に極端なケースでは、これを使用することで、タイヤのリムがWrinkle Deformerによって決して押しつぶされないようにすることができます。

タイヤのリムのサイズを変更する

  1. Viewerステートに入って、編集したいホイールのジョイントを選択します。

  2. Tire Rim Size パラメータを使用して、リムのサイズを増減させます。デフォルトでは、ホイールの半径の半分に設定されています。

これは、ホイールの一部をマスクして変形できないようにする別の方法です。

Note

Tire Deform セクションのデフォルト値は、通常では、ほとんどの場合で適切です。

サスペンションを変形させる

サスペンションの変形には、かなり良いデフォルト値があり、そのままでも上手く動作します。 しかし、変更したいのであれば、ビューポートの上部にある Operation Controls メニューの ModeTires から Suspensions に変更すると良いでしょう。 これによって、Viewerステートでサスペンションを編集するためのコントロールが用意されます。

To...Do this

サスペンションの変形量を増やす

ボックスハンドルをサスペンションの中心の方へドラッグします。これによって、キャプチャ領域のサイズが大きくなります。

キャプチャ領域を調整する

ビューポートの上部にある Operation Controls メニューの Falloff パラメータを増減します。 この減衰領域は、Viewerステートで灰色の破線で視覚的に表現されます。 赤いボックス内のものが完全にキャプチャされ、灰色の破線内のものが徐々に減衰してキャプチャされます。 この減衰によって、変形が開始/終了する境界がはっきりしないようになります。

破壊

材質別のRBD粉砕

次のステップ

自動車リグ

材質ベースの破壊の紹介

  • はじめよう

    ソースシーンを読み込んで、それについて見ていきましょう。

  • チュートリアル

    ステップバイステップで学ぶ材質ベースの破壊入門。