Houdini 19.5 破壊

Constraints(拘束)

On this page

拘束ネットワーク

RBD Material Fractureツールは、ジオメトリを粉砕させるだけでなく、それらの破片間に拘束を作成します。 もっと拘束を作成したいのであれば、その粉砕処理とは別に拘束を作成可能なSOPsが3つあります。 それらのSOPsは、3入力/3出力のRBDワークフローに準拠していて、拘束を構築するためのコントロールがたくさん備わっています。 これは、2つの異なるタイプの材質を粉砕させたい時や破片間に境界拘束を作成したい時に役立ちます。

Tip

拘束系ノードには、破片間に拘束を作成する方法に関するショートカットと情報を表示するHUDが備わっています。 ビューポート内でEnterを押すと、Draw/Editモードが有効になります。次に、⇧ Shift + F1を押すとHUDが表示されます。

Tip

破片がオブジェクトの内側にあって他の破片で遮られていることが原因でその破片にアクセスできない場合があります。 そのような遮られた破片にアクセスするには、 Geometry Culling を有効にすると良いです。 次に、マウスをビューポート上に移動させて5を押すと、カスタマイズ可能な境界ボックスが表示されます。 その境界ボックスより外にあるすべてのものが非表示になります。

RBD Constraints From Lines

このノードはビューポート内で破片間に拘束を作成したり編集することができます。 繋げたい破片間でインタラクティブに拘束を描画することができます。 その拘束を描画したら、 Connection Type を選択して、その拘束のセットアップ方法を決定することができます。 詳細は、RBD Constraints From Linesのヘルプページを参照してください。

RBD Constraints From Curves

このツールは、ビューポート内にカーブを描画することができ、指定した検索半径内にある隣接破片のジオメトリのポイント間に拘束を作成します。 他にも、RBD Constraints from Curvesでは4番目の入力にカーブを指定することができるので、このノードをプロシージャルに使用することができます。 詳細は、RBD Constraints From Curvesのヘルプページを参照してください。

RBD Constraints From Rules

このツールは、ルールと条件のセットに基づいて拘束を作成することができるプロシージャルノードです。

これら3つの拘束ノードはどれもRest Length(自然長)アトリビュートが付いた単純なプリミティブを作成します。 後でRBD Constraint Properties SOPノードを使用することで、拘束グループを作成したり、拘束タイプ(例えば、接着拘束またはソフト拘束)をセットアップすることができます。 Constraint Network DOPのヘルプには、拘束ネットワークに関するより詳しい情報が載っています(Constraint Networkは、SOP拘束ジオメトリをそれと同等のDOP拘束に変換する役割を担ったローレベルのDOPノードです)。

接続のタイプ

これらの3つの拘束ノード(RBD Constraints From Lines, RBD Constraints From Curves, RBD Constraints From Rules)はどれも以下のタイプの接続を選択することができます。

デフォルトで作成される接続は Hinges です。このHingesは、破片間にヒンジのような拘束を作成します。これは拘束ライン上に白いドットで可視化することができます。

Surface Points 拘束を描画すると、破片上でマウスクリックした位置にその拘束を配置するためのアンカーポイントが作成されます。

Center of Mass 拘束は、拘束される破片の重心を計算して、その重心間に拘束を作成します。

RBD拘束の変換

RBD Convert Constraints SOPは、既存の拘束を受け取って、別のタイプの拘束に簡単に変換することができます。 Constraint Type ドロップダウンメニューで、変換先の拘束タイプを Center of MassSurface PointsFaces から選択することができます。

Tip

RBD Exploded View SOPを使用することで、拘束がどのように破片を接続しているのかうまく視覚化することができます。

Center of Mass

Surface Points

Faces

詳細は、RBD Convert Constraints SOPのヘルプのページを参照してください。

拘束の挙動の制御

RBD Bullet Solverノードの Constraints タブには、拘束の挙動を制御するためのパラメータがあります。 Breaking Thresholds サブタブでは、拘束が切断されるタイミングを決めることができます。 例えば、 Distance Threshold パラメータを使用することで、拘束が切断されるアンカーポイント間の距離を設定することができ、 Force Threshold を使用することで、拘束が切断される強度を設定することができます。

Note

Visualize タブの False Color Mode ドロップダウンメニューを使用することで、使用する切断閾値を判断することができ、さらにはデバッグにも役立ちます。

RBD Constraint Propertiesノードは、RBD Material Fractureノードの Constraints タブのパラメータと同等の機能性を備えています。 もっと複雑な独自拘束を構築したい場合には、このノードを拘束ネットワークの値を編集するための便利インターフェースとして使用することができます。 伸縮性の観点では、可塑性を制御するためのパラメータが用意されていて、可塑性の効果が出始める2つのオブジェクト間の角度を度で制御することもできます。 これは、形状を曲げて維持したい箇所で屈曲と折損のエフェクトを表現するのに役に立ちます。 詳細は、屈曲と折損を参照してください。

Tip

RBD Material Fracture SOPUse Tags パラメータは、プリミティブグループの使用の代わりとして、拘束プリミティブ上にconstraint_tag文字列アトリビュートを作成します。 これによって、より柔軟にVellum拘束とマッチさせることができます。 また、RBD Constraint Properties SOPConstraint Group パラメータにタグを使用することで、簡単に特定の拘束を修正することができます。

Constraint Browserペイン

Constraint Browserは、既存のRBD拘束やVellum拘束のアトリビュートを視覚化、管理することができます。 詳細は、Constraint Browserのヘルプページを参照してください。

破壊

材質別のRBD粉砕

次のステップ

材質ベースの破壊の紹介

  • はじめよう

    ソースシーンを読み込んで、それについて見ていきましょう。

  • チュートリアル

    ステップバイステップで学ぶ材質ベースの破壊入門。