Houdini 17.0 ノード レンダーノード

Tractor render node

TractorはPixarのRenderManと合わせて出荷されるプログラムです。

On this page

Tractorは単一のマシン、またはネットワーク上でのレンダータスクを管理します。 この出力ドライバは、Tractorスクリプトを生成し、スクリプトファイルでTractorプログラムを開始します。 Tractorを正しく設定してください。

RenderManによりレンダリングする場合、デフォルトではnetrmanを使用しますので、nrmserverソフトウェアをローカルホストで実行する必要があります。

Mantraによりレンダリングする場合、TractorがMantraを認識できるように設定してください。 $HFS/houdini/scripts/alfredのread meを参照してください。

Tip

下記のMantra選択基準を追加できます:

mantra hserver -h %h -l

これにより、フレームを送ろうとしているマシンで適切に起動しているhserverがあるかどうかを確認します。

パラメータ

Submit Job

ジョブをTractorベースのファームに投入します。

Render Control

レンダリング前にレンダーパラメータの調整が可能なレンダーコントロールダイアログを開きます。

Valid Frame Range

このレンダーノードが、現行フレーム( Render any frame )または Start/End/Inc パラメータ( Render Frame Range )で指定した画像シーケンスを出力するかどうかを制御します。

Render Frame Range (Strict) は、レンダリング時にSTARTからENDまでのフレームをレンダリングしますが、この範囲外のフレームはまったくレンダリングされません。 Render Frame Range により、フレーム外のレンダリングができます。 これは、レンダー依存関係と連動して使われます。 また、Render Controlダイアログ内の'Override Frame Range'の挙動に影響を与えます。

Strictの挙動に設定したいケースとしては、次の2つが考えられます:

  • geoファイルに書き出した60フレームのウォークサイクルを、それよりも範囲が広いROPネットワークの一部としてレンダリングする場合

  • 1から20までのテクスチャループ

上記のケース以外は、通常、non-strictに設定します。

Render Current Frame

プレイバーの値、または接続された出力レンダーノードで要求されたフレームに基づいて1枚のフレームをレンダリングします。

Render Frame Range

フレームシーケンスをレンダリングします。出力レンダーノードが接続されている場合、その出力レンダーノードで要求されたフレームが優先されるため、一般的にはこの範囲は無視されます。

Render Frame Range (Strict)

フレームシーケンスをレンダリングします。出力レンダーノードを接続している場合、その出力レンダーノードで要求されたフレームをこのフレーム範囲に制限します。

Start/End/Inc

レンダリングするフレーム範囲を指定します(開始フレーム、終了フレーム、増分値)。すべての値に浮動小数点を指定することができます。フレーム範囲は、その値を含みます。

これらのパラメータは、出力ドライバのローカル変数の値を決めます。

$NRENDER

出力ドライバでレンダリングされるフレームの数。

$N

レンダリング中の現行フレーム(1から$NRENDER)。

例えば、パラメータを以下のように設定した場合: table>>

4フレーム(10.5、11、11.5、12)がレンダリングされるため、$NRENDERの値は4になります。$Nは以下の値になります: table>>

Render With Take

出力ドライバは、レンダリング前にこのテイクに切り替わり、レンダリングが終わると現行テイクに戻ります。

Control

Output Driver

レンダーファイルの生成に使用される出力ドライバです。

Temporary Directory

一時ファイルを保存する場所です。

Generate disk file only

Tractorを起動してすぐにジョブを実行する代わりに、タスクリストを作成してディスクファイルに保存できます。

Disk File

タスクリストを保存する場所です。

Generate Tags

タグをintensive、hscript、hrenderから選ぶことができます。デフォルトはintensiveで、TractorがすべてのIFDのタグを同時に生成するのを回避します。詳細はTractorのドキュメンテーションを参照してください。

Job: At Least/Most Hosts

1つのジョブは、依存タスクの階層を持ったタスクリストです。詳細はTractorのドキュメンテーションを参照してください。

Scripts

各スクリプトコマンドは、パラメータ用に選択したエクスプレッション言語に関らず、実行するhscriptコマンドを参照します。結果ストリングがhscriptコマンドとして実行されます。

Note

pythonunixsourceHScripコマンドを使って複雑な処理を実行できます。

レンダリングが発生する場合、コマンドが常時実行されます。コマンドは、ある範囲をレンダリングしている場合、または出力をあるコマンドへ送っている場合、出力ドライバのパラメータをチェックします。

レンダリングの発生前に、Houdiniは現行のHScriptディレクトリが出力ドライバを指定するように自動的に設定します。

Pre-Render Script

このコマンドは、IFDの生成前に実行されます。レンダーごとに1回のみ実行されます。

Pre-Frame Script

このコマンドは、各IFDの生成前に実行されます。

Post-Frame Script

このコマンドは、各IFDの生成後に実行されます。

Note

IFDが生成されていたとしても、このコマンドの実行時に、mantraが画像のレンダリングを必ずしも完了しているとは限りません。

Post-Render Script

このコマンドは、すべてのIFDが生成された後、1回実行されます。

Note

IFDが生成されていたとしても、このコマンドの実行時に、Mantraが画像のレンダリングを必ずしも完了しているとは限りません。

ローカル変数

N

指定した範囲内の現行フレーム。これは常に1で始まります。

NRENDER

レンダリングするフレームの総数。

レンダーノード

  • Agent

    エージェント定義ファイルを書き出します。

  • Alembic

    Alembic ROPはシーンをAlembicアーカイブとしてエクスポートすることができます。

  • Archive Generator

    Mantra/RIBレンダラーで使えるディスクベースのアーカイブを生成します。

  • Bake Animation

    オブジェクトトランスフォームやCHOPオーバーライドのアニメーションをベイクします。

  • Bake Texture

    1つ以上のオブジェクトのレンダリングされた外観からテクスチャマップを生成します。

  • Batch

    単一バッチジョブで入力ROPをレンダリングします。

  • Brick Map Generator

    HoudiniボリュームプリミティブをPixar brickmapファイルに変換します。

  • Channel

    チャンネルの出力オペレータが特定のCHOPからクリップファイルを生成します。

  • Composite

    コンポジット出力オペレータがコンポジットエディタで生成される画像をレンダリングします。

  • DSM Merge

    2つ以上のディープシャドウ/カメラマップファイルを結合します。

  • Dynamics

    DOP Networkシミュレーションの状態をファイルに保存します。

  • Fetch

    異なるネットワークにあるROPに依存リンクを作成します。

  • Filmbox FBX

    全体のシーンをFBXファイルにエクスポートします。

  • Frame Container

    格納されたノードの中のフレーム依存の変更がその入力に影響を与えないようにします。

  • Frame Depedency

    出力フレームを1つ以上の入力フレームに依存させることができます。

  • Geometry

    SOP/DOP Networkからジオメトリファイルを生成します。

  • HQueue Render

    HQueue/Houdini Queueは分散ジョブスケジューリングシステムです。

  • HQueue Simulation

    HQueue/Houdini Queueは分散ジョブスケジューリングシステムです。

  • Hair Card Texture

    ヘアーカードで使用するヘアーテクスチャをレンダリングします。

  • MDD Point Cache

    この出力オペレータはMDDアニメーションファイルを書き出すために使用します。

  • Mantra

    Houdini標準のMantraレンダラーを使ってシーンをレンダリングし、IFDファイルを生成します。

  • Mantra Archive

    Mantraで使用可能なディスクベースのアーカイブを生成します。

  • Merge

    いくつかのレンダー依存を1つに結合します。

  • Net Barrier

    同期化が起こるまでROPネットワークをブロックします。

  • Null

    何もしません。

  • OpenGL

    ハードウェアアクセラレート3Dビューポートレンダラーを使って画像をレンダリングします。

  • Pre Post

    メインジョブの前と後にROPをレンダリングします。

  • RenderMan

    PixarのRenderManレンダラーを使ってシーンをレンダリングします。

  • RenderMan Archive

    RenderManで使用可能なディスクベースのアーカイブを生成します。

  • RenderMan RIS

    Pixar社のRenderMan RISレンダラーを使用してシーンをレンダリングします。

  • Shell

    外部コマンドを実行します。

  • Subnetwork

    サブネットワーク出力オペレータが膨大な出力オペレータを管理する簡単な方法を提供します。

  • Switch

    複数入力の1つをレンダリングします。

  • Tractor

    TractorはPixarのRenderManと合わせて出荷されるプログラムです。

  • Wedge

    異なる設定で同じROPを複数回にわたって再レンダリングします。

  • Wren

    この出力オペレータはWrenレンダリングプログラムで使われます。

  • glTF

  • glTF