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このノードは、輝度(または類似の関数)に基づいて画像をキーイングします。 上下の制限があり、同時にその両方を有効にすることができます。ピクセルは上下の制限間にある場合にキーイングされます。 どちらかの制限が無効の場合、ピクセルは、もう一方の制限拘束(Maximum Luminanceよりも小さい、またはMinimum Luminanceよりも大きい) を満たすだけで十分です。
入力平面の1つがキーイングされて、スコープされたすべての平面に適用されます。 多数の輝度関数のうちの1つが、入力ピクセルに適用され、輝度値が制限値と比較されます。そして、出力平面が、計算されたキー値により乗算されます。
ロールオフ領域により、バウンド内の移行をソフトにできます。 補間関数は、ブラックまで傾斜をつけます。 ロールオフ領域は、MinまたはMax Luminanceの位置で始まり、Rolloffパラメータにより決定した距離で、Max Luminanceよりも大きい、 またはMinimum Luminanceよりも小さい値で終了します。
制限をシャープにカットオフするには、Super Samplingによりエッジにアンチエイリアスを適用します。 複数のバイリニア(双線形)サンプルがキーヤで検索され、最終のキー値が決定します。 スーパーサンプリングを実行しないようにするには、Super Sampleを1に設定します。 Super Samplingは、クックタイムを指数関数的に増加させるため、3の値の場合は9サブピクセルをサンプリングし、8の場合は64サブピクセルをサンプリングします。 特に高品質のエッジを必要としないのであれば、Super Sampleパラメータの値を5未満に設定しておいてください。
スコーピング
この操作は、一定の平面や平面のコンポーネントに限定できます。 また、シーケンス内のフレームのサブセットに適用できます。 画像には、修正を行なうスコープされたフレームと平面の両方が必要です。
修正されない画像は通過するため、メモリや処理時間を必要としません。
Masking
この操作はマスキングが可能で、その操作を画像の領域に制限します。 マスクは反転させたり、明るくしたり、暗くしたりすることができます。
マスク入力はノードの横にあります。コネクタのラベルはマスクとして使用する平面を示します。
マスク入力は、出力画像の解像度と異なる場合、出力画像の解像度に合わせてスケールもできます。 このノードが断続的に変化していても、マスクが変化していない場合、Scale COPを配置すると、マスク画像のサイズ変更がやや速くなります。 これを行なわない場合は、このノードを処理する度に毎回スケールが発生します。
パラメータ
LumaKey
Min Luminance
オンの場合、キーイングの下限値を設定します。
Max Luminance
オンの場合、キーイングの上限値を設定します。
Discard Keyed Region
オンの場合、キーイングされた領域が破棄されます。
Rolloff Region
シャープなエッジが不要な場合のロールオフ領域のサイズです。ソフト関数を使用してロールオフサイズによりキー範囲を拡張します。
Rolloff Function
ロールオフ領域のロールオフ関数を指定します。
Luminance Function
キーイングする色を準備する方法を指定します。
Supersample
1方向のピクセル毎にサンプリングされるサブピクセル数です(2つのサンプル: 4ピクセル、3つのサンプル:9ピクセル)。 サブサンプルを増やすと、パフォーマンスは下がりますが、エッジがきれいになります。
Key Plane
キーイングする平面を指定します。スコープされたすべての平面には、この平面上のlumakeyの結果に基づいてマスクが適用されます。
Add Alpha if Missing
入力にアルファ平面がなければ、アルファ平面を追加して、その平面をキーイングマスクで塗りつぶします。
Mask
マスクを選択すれば、ノードの効果をマスクで定義した領域に制限することができます。マスクはマスク入力(サイド入力)または1番目の入力そのものから取得することができます。
Effect Amount
マスクが存在しない場合、一定量(0 = すべての入力、1 = すべての出力)により出力と入力を混合します。
マスクが存在する場合、この量によりマスクを乗算します。
Operation Mask
マスクとして使用するマスク平面をマスク入力から選択します。マスクの選択方法は下記のとおりです。
マスクには、ある平面や全体の平面のコンポーネントを指定することができます。 ベクトル平面をマスクとして用意した場合、そのコンポーネントは、画像のコンポーネントによって乗算されます。
Scalar Mask ('A', 'C.r')
C.r = I.r * M C.g = I.g * M C.b = I.b * M
Vector Mask ('C')
C.r = I.r * M.r C.g = I.g * M.g C.b = I.b * M.b
First Input
画像自体のアルファ平面への操作をマスクする場合に便利です。
Mask Input
サイドマスク入力からマスクを選択します。
Off
マスクをオフにします。マスク入力を切り離す必要はありません(マスクを一時的に無効にする場合に便利です)。
Resize Mask to Fit Image
マスク画像の解像度が出力画像と異なる場合、このパラメータをオンにすると、出力画像の解像度にマスクをスケールします。
このノードが断続的に変化していても、マスクが変化していない場合、Scale COPを配置すると、マスク画像のサイズ変更がやや速くなります。 これを行なわない場合は、このノードを処理する度に毎回スケールが発生します。
Invert Mask
マスクを反転し、完全に'マスクした'すべての部分がマスクのない状態になります。 これにより、マスクを使ったノードの後にInvert COPを挿入する必要がなくなります。
Scope
Plane Scope
ColorのRGBコンポーネント、Alpha、および他の平面に対する範囲を指定します。 (C)RGBAマスクは、ColorコンポーネントとAlphaにのみ影響します。'C'は、すべてのRGBコンポーネントを切り替えます。
ColorとAlpha以外の平面の場合、平面の名前(適用可能な場合はコンポーネントも加えて)は、文字列フィールドで指定されます。 プルダウンメニューにより、このノードにある平面またはコンポーネントを選択できます。
平面は、その名前で設定されます。コンポーネントは、その平面とコンポーネントの名前の両方により指定されます。 '*'のワイルドカードによって、追加の平面をすべてスコープすることができます。平面やコンポーネントは、スペース区切りでいくつでも指定することができます。
例:
P N.x N.y P N Pz
Frame Scope
Frame Scope
フレーム範囲で特定のフレームのスコーピングを可能にします。 これは、平面スコープに追加されます(したがって、あるフレームの平面は、修正を行なうスコープされたフレームと平面の両方である必要があります)。
All Frames
すべてのフレームがスコープされます。
Inside Range
サブ範囲の内側にあるすべてのフレームがスコープされます。
Outside Range
サブ範囲の外側にあるすべてのフレームがスコープされます。
Even Frames
偶数番号のフレームがスコープされます。
Odd Frames
奇数番号のフレームがスコープされます。
Specific Frames
ユーザ定義のフレームリストがスコープされます。
Frame Range
Inside/Outside Rangeの場合、このパラメータは、スコープする(またはスコープしない)シーケンスのサブ範囲を指定します。 これは、Timelineビューアモードで編集できます(ビューアの⌃ Ctrl + 2)
Frame Dropoff
Inside/Outside Rangeの場合、このパラメータは、前後の一定数のフレームを指定して、ゆっくりとスコープしたフレームまで増加させます。 この操作は、その入力とブレンドされ、多数のフレームに対してスコーピング効果を'イーズイン'または'イーズアウト'します。 これは、Timelineビューアモードで編集できます(ビューアの⌃ Ctrl + 2)
Non-scoped Effect
スコープされないフレームについて、入力画像と修正画像間のブレンド係数を設定します。 通常はゼロです(入力画像を使用)。ゼロ以外の値に設定すると、スコープされないフレームを'わずかに'スコープされないようにできます。 値は、0(スコープしない)から1(スコープする)の間で変化します。
Frame List
'Specific Frames(特定のフレーム)'のフレームリストです。フレーム番号はスペース区切りにしてください。
Automatically Adjust for Length Changes
シーケンス範囲が変化する場合、このパラメータを有効にすると、新しい範囲に合うようにサブ範囲とフレームドロップオフの長さが調整されます。
ローカル変数
L
シーケンス長さ。
S
シーケンスの開始。
E
シーケンスの終了。
IL
入力シーケンス長さ。
SR
シーケンスフレームレート。
NP
シーケンス内のフレームの数。
W,H
画像の幅と高さ。
I
画像のインデックス(開始フレームが0)。
IT
画像の時間(開始フレームが0)。
AI
現在の平面配列のインデックス。
PI
現在の平面インデックス。
PC
現在の平面内のチャンネルの数。
CXRES
Composite ProjectのX解像度。
CYRES
Composite ProjectのY解像度。
CPIXA
Composite Projectのピクセルアスペクト比。
CDEPTH
Composite Projectのラスター深度。
CBP
Composite Projectのブラックポイント。
CWP
Composite Projectのホワイトポイント。
Examples
The following examples include this node.
Glow Example for Blur compositing node
このサンプルでは、Blur COPを使ってグロー(白熱光)の効果を作成する方法を説明しています。
この効果を作成するには、輝度と明度を使って画像の一部を抽出します。そして、その領域にブラーをかけることで、グロー(白熱光)をシミュレーションして、その画像を元の画像上に合成します。
ExpandButterfly Example for Expand compositing node
このサンプルでは、Expand COPを使ってアルファマットを洗練する方法をいくつか説明しています。 Expand COPには、Expand、Shrink、Fill Holes、Remove Holesのオペレーションがあります。 さらに、外部のアルファマスクを使ってアルファマットを操作する方法も説明しています。
See also |