Karmaは Cryptomatte に対応しており、このノードは、Karmaでレンダリングする際にCryptomatte IDsのセットアップを簡単にします。 Karmaには、マテリアルとプリミティブからIDを生成するための機能が組み込まれています。 他にも、ユーザ側でPrimvarを指定することで、そのPrimvarをCryptomatte IDsとして使用することができます。 そのPrimvarのタイプは整数または文字列、補間タイプはConstantまたはUniformである必要があります。 このノードは、Kindに基づいて、役立つPrimvarsを生成することもできます。

インスタンス ¶

インスタンスから伴ったCryptomatte IDsは、通常では期待どおりに動作します。 Point InstancersとNative InstancesはHydraを介してKarmaでは同じルックになるものの、USDではまったく異なります。 まさにUSD共有データ内のインスタンスと同様に、Cryptomatte IDsがインスタンスデータに基づいていれば、それらのCryptomatte IDsも共有されます。

以下に比較レンダリング画像を載せます。シェーダを含んだアセット参照は、アセット参照別に異なるMaterial IDになります(左)。 そのアセットのインスタンス化可能な参照は代わりにMaterial IDを共有します(右)。

• デフォルトモードでは、このノードをKarma Render Settingsの上流に接続すると、Karma LOPは自動的にCryptomatteレンダーVarsをRender Productに格納します。

• Cryptomatteパス用に新規でRender Productを作成する場合、このノードをKarma Render Settingsの下流に接続すると、指定されたレンダー設定にそのRender Productが追加されます。

• 独自のPrimvarsを指定する場合、 primvars: 接頭辞を含める必要はありません。独自のPrimvarsにはfoo:barのようにネームスペースを付けることができます。

• 整数/文字列のタイプのConstant/Uniform Primvarを使用して、Primvar駆動のCryptomatteパスを生成することができます。

• フェースグループのマテリアルの割当はUSD内にGeomSubsetsが存在することを意味するので、GeomSubsetsのタグを付けることで、それがMaterial IDとして上手く認識されます。

• 名前が数字で終わるCryptomatteレンダーVarsは、一部のコンポジットソフトで問題を引き起こす可能性があります。このノードは、そのような状況に警告を出します。

• このノード自体をKarma Render Settingsの2番目の入力に接続しても、ほとんどのCryptomattesは動作します。とはいえ、 Kind IDs はステージ上のPrimsに対してCryptomatte Varsと特定のPrimvarsの両方を追加するので、メインステージが必要です。

• 一部のコンポジットソフトのCryptomatteプラグインは、pre-2013 EXRフォーマットにしか対応していない場合があります。huskコマンドに--exrmode 0を追加すると、その古いバージョンのEXRが使用されます。