このCHOPは、translate、rotate、および/またはscaleチャンネルを取得し、指定したオブジェクトのプリトランスフォームを使ってそれらのチャンネルを変換します。 これは主に、ターゲットオブジェクトへエクスポートする前にObject/Transform CHOPの出力からターゲットオブジェクトのプリトランスフォームを除去するために使われます。 Object、PreTransform、そしてExport CHOPの組み合わせは、オブジェクトの向き拘束を実行するのに使用することができます。
もし入力がない場合、チャンネルは指定したオブジェクトのプリトランスフォームから
単純に生成されます。もし入力がある場合、トランスフォームとしてのチャンネルの
解釈が Input Transform Order と Translate/Rotate/Scale/Pivot によって
定義されます。入力から紛失したトランスフォームチャンネルは、scales用に
デフォルト値 1
、その他用に0
を使用すると満たされます。入力トランスフォームは
その後(通常は逆)プリトランスフォームによって右側に拡張されます。
CHOPに入ってくるチャンネルの1セットにのみ影響を与えるには、Scopeパラメータを使います。
パラメータ ¶
PreTransform ¶
Object
プリトランスフォームの取得元のオブジェクトの名前。
Invert PreTransform
プリトランスフォームを反転します(入力チャンネルからプリトランスフォームを除去するには、このオプションをオンにしてください)。
Input Transform Order
入力チャンネルのトランスフォームの順番。
Translate/Rotate/Scale/Pivot Scope
入力トランスフォームチャンネルの名前。
Out Transform Order
出力チャンネルを作成するために使うトランスフォームの順番。
Out Pivot
出力チャンネルの生成に使用するピボット。
Channel ¶
Channel Names
出力チャンネル名。この名前を使えば、生成されるチャンネルにオブジェクト名を含めることができます。 Input Channnelsを選択した場合、それらのチャンネルは入力と同じ名前を使うようになります。 入力がない場合、Input ChannelsはChannel Nameと同じように挙動します。
Channel Range
どのくらいのチャンネルをクックするかを指定します。
Use Full Animation Range
現行のグローバルアニメーション範囲全て。
Use Current Frame
現行フレームにおけるサンプルのみ。
Use Start/End
Start/Endパラメータを使って範囲を指定します。
Start
オブジェクトパスの区間に設定したい開始時間。
End
オブジェクトパスの区間に設定したい終了時間。
Extend Left
左側の拡張条件。
Extend Right
右側の拡張条件。
Default Value
拡張条件のデフォルト値。
Common ¶
これらのパラメータのいくつかは、すべてのCHOPノードで利用できない場合があります。
Scope
影響を受けるチャンネルを決めるために、いくつかのCHOPにはスコープ文字列があります。
Scope 内では、パターン(例えば、*
(すべてに一致)、?
(1文字に一致))が使用可能です。
以下に可能なチャンネル名マッチングオプションの例を載せます:
chan2
単一チャンネル名に一致します。
chan3 tx ty tz
スペース区切りで4つのチャンネル名に一致します。
chan*
chan
で始まる各チャンネルに一致します。
*foot*
チャンネル名にfoot
が含まれる各チャンネルに一致します。
t?
?
は1文字に一致します。t?
はt
で始まる2文字のチャンネルに一致します。
blend[3-7:2]
指定した範囲の番号のチャンネルblend3
、blend5
、blend7
に一致します。
blend[2-3,5,13]
チャンネルblend2
、blend3
、blend5
、blend13
に一致します。
t[xyz]
[xyz]
はチャンネルtx
、ty
、tz
に一致します。
Sample Rate Match
Sample Rate Match オプションは、複数の入力CHOPのサンプルレートが異なる場合を処理します。
Resample At First Input’s Rate
1番目の入力のレートを使って他の入力を再サンプリングします。
Resample At Maximum Rate
一番高いサンプルレートに再サンプリングします。
Resample At Minimum Rate
一番低いサンプルレートに再サンプリングします。
Error if Rates Differ
異なるサンプルレートを受け入れません。
Units
Timeパラメータの単位。
例えば、秒(デフォルト)、フレーム(HoudiniのFPS)、サンプル(CHOPのサンプルレート)の単位で持続する遅延の時間の長さを指定することができます。
Note
Unitsパラメータを変更する時、既存のパラメータを新しい単位に変換しません。
Time Slice
Time Sliceはクッキングパフォーマンスを良くしメモリ使用量を少なくする機能です。慣例上、CHOPは全体のフレーム範囲のチャンネルを計算します。チャンネルをフレーム毎に評価する必要がないなら、全体のチャンネル範囲をクッキングするのは不必要です。必要なチャンネルの部分だけを計算するほうが効率的です。この部分のことを Time Slice と呼びます。
Unload
CHOPで使われるメモリをそのCHOPのクックが終わったあとにリリースして、次のCHOPにデータを渡します。
Export Prefix
Export Prefix をCHOPチャンネル名の頭に追加することで、エクスポートする場所を決めることができます。
例えば、CHOPチャンネル名がgeo1:tx
で、プリフィックスが/obj
なら、チャンネルは、/obj/geo1/tx
にエクスポートされます。
Note
Export Prefix を空白のままにすることができますが、CHOPトラック名をobj:geo1:tx
のように絶対パスの名前にする必要があります。
Graph Color
すべてのCHOPには、このオプションがあります。各CHOPにはグラフ表示用のデフォルトのカラーが割り当てられますが、 Graph Color を使ってそのカラーを上書きすることができます。Paletteには36個のRGBカラーの組み合わせがあります。
Graph Color Step
グラフがアニメーションカーブを表示し、CHOPに2つ以上のチャンネルがある時、これは、虹色のカラースペクトルを指定して、あるチャンネルから次のチャンネルへカラーを別のカラーに定義します。
See also |