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概要 ¶
通常は、ビューティーパスを見るだけで、より多数のパストレースサンプルが必要な箇所を判断することができます。
ビューティーパスのアルファチャネルも役に立ちますが、Cryptomatte AOVを追加すると、複雑なシーンでサンプリング不足のプリミティブエッジを特定できるのでさらに便利です。(ビューティー、アルファ、またはCryptomatte平面で)次のどれかの特徴が粗かったりノイズが多い場合は、目的の品質になるまでプライマリサンプルを増やしてください:
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ノイズが多いヘアーまたはファー(BasisCurves)、エイリアシングがかかったジオメトリのエッジ。
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ピクセル化されている、または、ノイズが多いように見えるカーブの束。
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ノイズの多いモーションブラー、または、エイリアシングがかかった被写界深度。
primarysamples
AOVによる検査は、プライマリサンプルを増やしても品質が向上しない場合に役立ちます。これは、被写界深度(DOF)やモーションブラーの品質の影響を大きく受けるレンダリングで発生しやすいです。実際のピクセルサンプル数がPrimary Samplesパラメータで設定した値に達していない場合、Pixel Oracleが十分なピクセルサンプリングを妨げていると考えられます。Pixel OracleのVariance Thresholdを下げて、送られるピクセルサンプルが増えるかどうかを確認してください。増えない場合、続けてプライマリサンプルを増やすか、または、Uniform Pixel Oracleに切り替えるとよいでしょう。
Path Traced収束モード(Karma XPUで使用できる唯一のモード)では、パストレースサンプルを増やすことが、すべてのタイプのノイズを減らせる主な制御です。
Pixel Oracleの Variance Threshold を下げると、ノイズを減らすことができます。primarysamples
AOVを調べると、Pixel Oracleがピクセルサンプルを制限しているかどうか、またはパストレースサンプルを増やす必要があるかどうかが分かります。これは、ビューポート、Mplay、Render GalleryのInspectツールで行なうことができます。Variance Thresholdを下げても画像が改善しない場合は、 Path Traced Samples を上げる必要がある可能性があります。
シャドウを改善したい時は Light Sampling Quality を上げますが、他の方法でノイズを減らすには、パストレースサンプルを増やす必要があります。
Path Traced Properties
Tip
パストレースのサンプルの値には、簡単に2乗できる値(例えば、4、9、16、25など)を設定することで、ノイズの解決に役立つ場合があります。
Tips ¶
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バウンスやSSSが多いシェーダまたはシーンほど、Optixデバイスの作業量が増えてしまいます。その結果、レンダリング全体に占めるOptixデバイスの貢献度が低くなることがあります。
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シェーダコンパイル時間が原因で、最初のフレームのレンダリングが遅れることがあります。このため、同一処理内での複数フレームのレンダリングは、Karma XPUを使用したレンダリングの反復回数を大幅に減らすことができます。