Houdini 20.5 SolarisとKarma Karmaユーザガイド

Karmaユーザガイド サンプリング: Karma CPU

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概要

Karma CPUには、Karma XPUと比較して、はるかに幅広いサンプリングコントロールが用意されています。デフォルトで、プライマリ光線とセカンダリ光線の両方に対して、洗練された適応サンプリング手法が使用されます。Karma XPUと同様、Path Traced収束にも対応しています。Karma CPUの追加のコントロールの多くは、両方の収束モードのセカンダリサンプルおよびノイズレベルに関連したものです。

Automatic収束

デフォルトで、Karma CPUは Automatic 収束を使用するようにセットアップされています。通常はこれがうまく機能し、より多くのコントロールでノイズを軽減して、レンダリングのオーバーサンプリングやサンプリング不足を制御することができます。

プライマリサンプルコントロール

セカンダリサンプルコントロール

  • Primary Samples

  • Pixel Oracle

  • Min/Max Secondary Samples

  • Indirect Samples Quality(ローブ毎の品)

  • Light Sampling Quality

Karmaは、オブジェクトに当たったすべてのプライマリサンプルに対してセカンダリサンプルを放射します。そして、シェーダが生成するローブタイプ(diffusereflectionrefractionsssvolume)毎に少なくとも1本の光線を追跡します。Karmaは、 Max Secondary Samples 値に達するまで、または、差が閾値内になるまでセカンダリ光線を送信します。

Karmaには、追加のIndirect Sample Qualityコントロールセットが用意されています。これらを使用して、特定のローブのノイズを軽減することができます。値は Min/Max Secondary Sample 値の乗数ですが、特定の各光線タイプにのみ適用されます。

Path Traced収束

Path Traced収束モードでは、コントロールは Path Traced Samples と、選択したPixel Oracleの設定だけです。見込まれる値の範囲がAutomaticモードに比べて広いので、混乱しないよう、別のパラメータ名を用いています。

プライマリサンプルコントロール

セカンダリサンプルコントロール

  • Path Traced Samples

  • Pixel Oracle(Karma CPUのみ)

  • Light Sampling Quality

このモードでは、プライマリ光線がオブジェクトに当たると、デフォルトでKarmaは 2個 のセカンダリサンプルを送信します。 1個 はライトに向けた直接サンプルで、 もう1個 はシーンに放射される間接サンプルです。このようにシンプルであることから、初期段階ではPath Traced収束が非常に高速でインタラクティブですが、シーン内の特定のセカンダリ光線タイプからのノイズを解決できるコントロールはほとんどありません。 Light Sampling Quality は、各ライトをサンプリングする回数を決定しますが、Karmaは Light Sampling Mode に基づいてサンプリングするライトの数を決定します。またKarmaは、間接サンプルローブをランダムに選択します。

Note

インタラクティブなビューポートレンダリングでは、Karmaは最初の数サンプルに対してパストレーシングを実施した後、Automatic収束に切り替えます。これにより、Solarisでのインタラクティブな操作性が向上します。

次のステップ

Karma CPUでのサンプリングの仕組みを理解したら、次はレンダリングのノイズを減らすための実用的なヒントを見ていきます。

Karmaユーザガイド

Appendices