On this page |
概要 ¶
レンダリング中、Karmaはレンダリングに関する様々な統計情報を保存します。
レンダリングが完了すると、husk
レンダリングユーティリティがレンダリングEXR画像にメタデータとして統計情報を保存します。
以下の機能を使用して、進行中または完了したレンダリングのレンダリング統計情報を抽出および表示することができます。
レンダリング統計情報サイドバー ¶
Render Galleryビューアで、Render Gallery内の画像または進行中のレンダリングをダブルクリックしてビューアで開き、次にレンダリング統計情報アイコンをクリックして、レンダリング統計情報サイドバーを開きます。
スタンドアローン画像ビューア(MPlay)でも、レンダリング統計情報サイドバーを使用できます。
レンダリング統計情報サイドバーで、⌃ Ctrl + =と⌃ Ctrl + -を押すと、統計情報のグラフィックのサイズをズームできます。 ⌃ Ctrl + 0を押すと、デフォルトのズームレベルにリセットできます。
レンダリングレポート ¶
renderstatsreport
ユーティリティは、レンダリングEXRファイル(詳細はここ)から抽出された統計情報をリストしたHTMLレンダリングレポートを生成します。
Performanceセクション ¶
Performance セクションは、特に注目すべきセクションで、レンダリング時間、送信された光線、メモリの割り当て、Primvarに関する概要を表示します。
パラメータ | 説明 |
---|---|
Elapsed |
これは、画像のレンダリングに費やされた時間です。 |
Load Time |
USDシーンの読み込みにかかった時間。 |
First Pixel |
シーンの処理から最初のピクセルのレンダリングまでの時間。 |
Load Memory |
USDシーンをロードした後で、レンダリングをする前のメモリ使用量。 |
Peak Memory |
この値には、プログラムの実行に必要なすべてのライブラリと実行ファイルが含まれています。
例えば、 これらすべてが加算された値は、シーンの複雑さに関係なく最低限必要なメモリ使用量となります。 |
Peak Raster Memory |
Hydraでは、レンダーデリゲートがすべてのAOVにラスターを割り当てる必要があります。 これは、それらのラスターで使用されたピークのメモリ使用量です。 |
Primvar Cache Items |
これは、KarmaがPrimvar(ジオメトリ値)の保存に使用するメモリです。
そのため、 |
Time Spent |
各種の値は、すべてのスレッドの時間を秒単位で合計したものです。 そのため、スレッド/コアが12個あっって、報告された時間が24秒だった場合、それは実時間で約2秒になります。 完全に線形ではありませんが、最初のピクセルが計算されると、レンダラーはコア数に応じてほぼ線形にスケーリングすることができます。 |
レンダリングオーバーレイユーティリティ ¶
renderstatsoverlay
ユーティリティは、レンダリング統計情報がベイクされた(詳細はこちら)JPGまたはPNGを生成します(場合によってはサイズを変更)。
ユーティリティには、統計情報を画像にベイクする様々な方法のオプションがあります。
レンダリング統計情報をEXRファイルからJSONとして抽出する ¶
Houdiniに含まれるiinfo
ユーティリティを使用して、EXRからJSONとしてRaw画像メタデータを抽出することできます。
iinfo -J example.exr