Houdini 19.0 Vellum

流体の位相

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概要

水と(シャンプーのような)粘度のある物質をシミュレーションすることを想像してください。 1つ目に思い浮かぶ方法は、これら2つの流体を個別にセットアップことです。 2つ目に思い浮かぶ方法は、Vellum Configure Grains SOPノードの Phase アトリビュートを使用することです。

流体を個別にセットアップする方法については、他のVellum拘束タイプとの相互作用のページを参照してください。 以下の動画は、高解像度のシミュレーションです。

設定によって変化する流体の挙動

  • Phase 値は等しいが、 Viscosity および/または Surface Tension の設定が異なる場合、接触する領域で流体同士がくっつきやすくなります。

  • Phase 値は異なり、 Viscosity が等しい場合、2つの流体は相互作用するものの、流体同士の間に摩擦がないような挙動になります。

  • Phase 値が異なり、 Viscosity および/または Surface Tension も異なる場合、流体は分離し、ほとんどくっつきません。

セットアップ

流体ボリュームを作成する

  1. OBJ レベルで、Geometry OBJノードを作成し、その中に入ります。

  2. Box SOPノードを追加し、その名前をfluid_volumeに変更します。

  3. Vellum Configure Grain SOPノードを2個作成し、それらの名前をwatershampooに変更します。

  4. 2個のVellum Configure Grain SOPノードを選択します。

  5. Create Points from Volume をオンにします。

  6. TypeFluid に設定します。

  7. Particle Size0.04に調整して、パーティクルの数を制御します。

  8. MassCalculate Uniform に変更します。

流体を調整する

  1. water ノードで、 Viscosity0.5に設定します。

  2. shampoo ノードで、 Density2000Viscosity3000に設定します。

  3. 同じく shampoo ノードで、 Phase2に変更し、混合の効果を高めます。

パーティクルを分割する

  1. Blast SOPノードを4個追加します。

  2. すべてのBlast SOPノードを選択します。

  3. Group@P.z<0と入力します。このエクスプレッションは、マイナスのZ位置を持つパーティクルのみを選択します。

  4. Group TypePoints に設定します。

  5. 次に、 blast3blast4 のみを選択します。

  6. Delete Non Selected をオンにして、プラスのZ位置を持つパーティクルのみを選択します。

パーティクルと拘束を結合する

  1. Merge SOPノードを2個作成します。

  2. blast1blast3 (ジオメトリ)を merge1 に接続します。

  3. blast2blast4 (拘束)を merge2 に接続します。

Vellum Solverを調整する

  1. Vellum Solver DOPノードを追加します。

  2. Solver タブで、 Substeps10に設定します。

  3. Constraint Iterations20に、 Smoothing Iterations0に下げます。

コンテナを作成する

  1. もう1つBox SOPノードを追加し、 Size2, 1.5, 1.5に変更して、流体を囲い込みます。

  2. ノードの名前をcontainerに変更します。

ノードを接続する

  1. 下図のようにノードを接続します。

  2. Color SOPノードも2個追加して、流体を目で見て区別できるようにします。

サンプルファイル

Vellum Fluid Phase Attribute

このサンプルでは、 Phase アトリビュートによって異なる粘度と表面張力が設定された2つのVellum Fluidを相互作用させる方法について説明しています。

Vellum

ソフトボディ

流体

拘束

コリジョン

上級