Houdini 20.5 MPM

MPM Configure Landslide

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TabメニューからMPM Configureのサンプルがいくつか利用可能です。 これらは、学習目的でノードネットワークを配置するシェルフツールに似ています。 MPM Configure Landslide サンプルは、“塊っぽい” Soil マテリアルタイプの使い方を示したものです。 土壌と草でできた崖の塊が分離して斜面を滑り落ちる様子をシミュレーションする単純なノードネットワークを配置します。

重要なノード

landslide_soil

これは、 Soil マテリアルプリセットを使用したMPM Sourceです。 主な違いは、デフォルトから変更した3つのパラメータです。 Density1500Compression Hardening 8Stiffness5に上げました。 これにより、土壌がまとまりやすくなります。 また初期 Velocity も土壌に追加して、崖から分離しやすくします。

modify_material_attributes

このサブネット内には、土壌にディテールを追加するためのAttribute Wrangleノードがいくつかあります。

noise_E1

土壌がどのくらい柔らかく、また硬くなるかの範囲を設定することで、土壌の剛性に空間的なバリエーション(場所によるばらつき)を加えます。

set_grass_attribs

草とその下の土壌の挙動が異なるものになるよう、草をセットアップします。

set_colors1

草と土壌の領域を見分けやすいように、カラーを設定します。

tweak_vel

MPM Sourceに設定された初期Velocityを変更します。土壌の上部よりも、底部の方が傾斜の方向に強く引き下ろされるようにして、土壌が崩壊するようにします。

pin_points1

いくつかのポイントを傾斜コライダーのサーフェスにピン留めします。これは、MPM Solverの選択時に視覚化できます。ソースとコライダー間の遷移に効果的で、より有機的なルックになります。

slope_smoothおよびslope_sticky

傾斜は、摩擦の異なる2つのMPM Colliderに分割されています。 slope_smoothは切り立った傾斜の面を表し、 Friction は非常に低いです。これにより、土壌が斜面を下る速度が増します。 slope_stickyは摩擦がはるかに高いコライダーで、土壌はただ滑り落ちるのではなく、コライダーに引っ付きながら転がり落ちるようになります。

mpmcontainer

MPM Containerは、 Particle Separation パラメータを使用してシミュレーションの解像度を定義し、接触したパーティクルを削除するか跳ね返すかの境界を設定します。

mpmsolver

このセットアップでは、デフォルトのMPM Solverを使用してシーンの解を求めます。

このサンプルから学ぶこと

To...Do this

土壌の様々な剛性の領域を視覚化する

  1. modify_material_attributesサブネットの中に入り、noise_E1ノードを選択します。

  2. 次のコードの行にある2つのバックスラッシュを削除して、ノイズをカラーアトリビュートにバインドします:

    //@Cd = noise;

    土壌は、黒の領域ではより柔らかく、明るい領域ほど硬くなっています。このバリエーションが、土壌をより有機的に見せます。

Tip

このノードの Bypass フラグをオンにすると、土壌の剛性に変化を付けたことがその挙動にどう影響するかを確認することができます。

サンプルを単純化する

  • 様々な摩擦ノード(high_friction_volumesdf_sticky、`slope_sticky)を持つ分割傾斜をバイパスし、単一のコライダーのみを使用することで違いを確認します。

  • modify_material_attributesのすべてをバイパスして違いを確認してから、それらを1つずつ追加し直して、それぞれがどんな効果を生み出すかを確認します。

Tip

入力ジオメトリを変更してみるのも、このサンプルから学ぶ方法としてお勧めです。

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