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概要

Houdiniはパスの定義(Houdiniが特定のタイプのファイルを探すディレクトリのセット)、使用頻度の高いディレクトリ(Houdiniのインストール場所である$HFSなど)、あまり知られていない技術的に高度な設定など様々な目的で環境変数を使用します。

Houdiniの環境変数のリストを参照してください。

環境変数を見る

hconfigユーティリティは、Houdini関係のすべての環境変数の意味や現在の値を表示します。

コマンドラインでhconfigを使うには、Houdiniシェル環境をセットアップします。

Windows

スタート ▸ すべてのプログラム ▸ Side Effects Software ▸ Houdini X.X.XXX ▸ Command Line Tools を選択します。

Mac

/Applications/Houdini/HoudiniX.X.XXX/Utilitiesを開いてHoudini Terminalをダブルクリックします。

Linux

Houdiniインストールディレクトリにcdして、あなたのシェル環境に応じてsource houdini_setupまたはsource houdini_setup.bashをタイプします。

To...Do this

hconfigのヘルプを取得する

hconfig -h

共通のHoudini環境変数の現行の値を出力する

hconfig

すべて のHoudini環境変数の現行の値を出力する

hconfig -a

特定の変数のヘルプを出力する

hconfig -h VAR_NAME

例:

hconfig -h HSCRIPT_NO_HISTORY

すべて のHoudini環境変数のヘルプを出力する

hconfig -H

環境変数の設定

Houdiniはシステムの環境変数(例えば、$HOME)とシェルの環境変数を拾い上げます。

各ユーザのホームにあるHoudiniディレクトリには、環境変数を指定するのに使用するhoudini.envファイルがあります。 他にも、パッケージの仕組みを使って環境変数を設定することができます。

Windows

%HOME%/houdiniX.Y/houdini.env

Mac

~/Library/Preferences/houdini/X.Y/houdini.env

Linux

~/houdiniX.Y/houdini.env

(houdini.envファイルが存在しなければ、Houdiniを起動したときに役に立つコメントが記述されたテンプレートのhoudini.envファイルを作成します。)

ファイルには1行につき1つの環境変数を記述します。例:

# BARをFOOに割り当てます。
FOO = BAR

# スペースは任意です。
FOO=BAR

# スペースを含んだ値は引用符で囲みます。
FOO = "BAR BAZ"

# 右側の環境変数は
# 展開されます。
FOO = $HOME/some/path

# $をエスケープして、変数の展開を回避します。
FOO = \$HOME/some/path

# デフォルトの設定を解除するには...
FOO =

Mac

Macの場合、DockまたはアイコンをダブルクリックしてHoudiniを起動すると、Houdiniは最小限の環境を引き継ぎ、変数を追加するのが難しいです。Macで環境変数を設定するには、houdini.envファイル(上記参照)を使ってください。

(Houdini Shell.terminalウィンドウでhoudiniをタイプしてHoudiniを起動すれば、シェルの環境変数が引き継がれます。)

Windows

Windowsの場合、マイ コンピュータを右クリックしてプロパティを選択して、詳細設定タブをクリックし、環境変数をクリックします。

コマンドラインシェルでset name=valueコマンドを使うこともできます。例えば、set UT_INTERRUPT_THRESH=50は、シェルから続けて起動したHoudiniのインスタンス用にInterrupt Cookダイアログの遅延を5秒に設定します。

Linux

Linuxの場合、環境変数の設定の手順は、シェルによって異なります。詳細はシェルのマニュアルをチェックしてください。

  • bashでは、export name=valueを使います。

  • cshとtcshでは、setenv name valueを使います。

例えば、export UT_INTERRUPT_THRESH=50は、シェルから続けて起動したHoudiniのインスタンス用にInterrupt Cookダイアログの遅延を5秒に設定します。

パス変数の特殊文字

@

一般的には、HOUDINI_PATHのディレクトリを展開します。つまり、HOUDINI_PATHが以下のような値になっているとすると

$HIP
$HFS/houdini
$HOME/houdiniX.Y

"@/vex"は次のように展開されます。

$HIP/vex
$HFS/houdini/vex
$HOME/houdiniX.Y/vex

=

$HIPと同等: 現行シーンファイルを含むディレクトリのパス。

&

指定した変数の“デフォルト”のパス。例えば、変数のデフォルトパスに"/mypath"を追加するには、"/mypath;&;"を使います。これには、最初に"/mypath"パスを検索してから、デフォルトのパスのディレクトリを検索します。

^

VEX関連の変数に関しては、シェーダタイプ(例:Surface, Displacement, Sopなど)に展開されます。例えば、HOUDINI_VEX_PATH"$HOME/vex/^"なら、サーフェスシェーダを読み込むと、"$HOME/vex/Surface"に展開されます。

基本

はじめよう

次のステップ

カスタマイズ

導師レベル