Houdini 20.5 リファレンス ウィンドウ

構文ハイライト用カラーエディタ

HoudiniがVEX、Python、USDAなどの構文ハイライトコードに使用するカラーセットを選択したり、独自の構文カラースキームを作成することができます。

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How to

To...Do this

プリセットのカラースキームを選択する

  1. メインメニューから Edit ▸ Syntax Highlighting を選択して、カラーエディタを開きます。

  2. このウィンドウの左側のリストからどれかのプリセットカラースキームをクリックして、そのカラースキームを選択します。

    Preview ポップアップメニューから言語を切り替えることで、選択したカラースキームがその言語でどのように表示されるのかプレビューすることができます。

  3. Houdiniでその選択したカラースキームを使用するには、 Accept (変更を適用してウィンドウを閉じます)をクリックするか、または、 Apply (変更を適用し、エディタウィンドウは開いたままにします)をクリックします。

独自のカラースキームを作成する

  1. メインメニューから Edit ▸ Syntax Highlighting を選択して、カラーエディタを開きます。

  2. このウィンドウの左側のリストから、新しいカラースキームのベースとして使用したいプリセットカラースキームをクリックします。

  3. Duplicate ボタンをクリックします。

  4. 表示されたウィンドウで、新しいカラースキームの名前を入力して、 Accept をクリックします。

  5. 構文タイプ別に関連付けられているカラーを編集します。

    • カラー名(StringsNumbersなど)をクリックして、カラーエディタを開きます。設定したいカラーのRGB16進数が分かっている場合、そのカラー名の右側の16進数をクリックして、直接カラーを編集することができます。

    • Name フィールドを使用して、このカラースキームの表示名を変更し、 Description フィールドで、説明テキストを追加することができます。

    • ( Description フィールドに下にある) Save をクリックして、選択したカラースキームの変更を保存します。

      これは、カラースキームを含んだ設定ファイルに現在の変更を書き込むだけであり、そのカラースキームをHoudiniには適用しません。

    • 最後にカラースキームを保存してから加えられた変更を破棄するには、 Revert をクリックします。

メモ

  • Text Box BackgroundPlainのカラー変更は、コードディタだけでなくHoudiniのすべてのテキストフィールドに影響します。

  • HOUDINI_PATH/config/ColorSchemes/*.json上で見つかったすべてのカラースキームはダイアログに表示されますが、カラースキームを作成した場合はそれは常にプリファレンスディレクトリ($HOUDINI_USER_PREF_DIR/config/ColorSchemes)に保存されます。 作成したカラースキームファイルを共有したい場合、それをプリファレンスに保存した後に、Houdiniパス上の共有ディレクトリに移動させると良いでしょう。

  • 新しいカラースキームを作成すると、Houdiniは、 Duplicate をクリックした時に入力した名前に基づいて、そのファイル名を生成します。 Name テキストフィールドを使用してスキームの名前を編集して Save をクリックすると、UIに表示される名前は変わりますが、そのファイル名は同じままです。そのファイル名を変更するには、プリファレンスフォルダからそのファイルを探して、そこで名前を変更してください。

  • ダイアログの左下コーナーには、選択したスキームのファイルパスが表示されます。そのファイルパスを選択してクリップボードにコピーすることができます。

制限事項

  • 現在のところ、ダイアログからカラースキームを削除する方法がありません。カラースキームを削除するには、プリファレンスフォルダからそのファイルを探して、そこで削除してください。

  • スタンドアローンのテキストエディタと比べて、Houdiniでは、色付けできる構文の種類が限られており、その種類は異なる言語間で共有されています。

  • Houdiniは、パラメータフィールドに様々な状態(キーフレームが打たれているパラメータなど)を示すために色々な背景カラーを使用しているので、一部のカラースキームは、それに該当するすべての背景カラーで上手く動作しない場合があります。

  • ウィンドウ内の構文ハイライトプレビューは、Qtの構文ハイライターを使用しています。これは、ネイティブのHoudini UIのハイライトとは別の並列実装です。 そのため、例えば、VEXハイライトプレビューは、パラメータエディタ内のVEXスニペットのハイライトと完全に一致しない場合があります。

仕組み

Houdini20.5より前のバージョンでは、UIカラーのどれかを変更したい場合、$HFS/houdini/config/UIDark.hcsfile全体を$HOUDINI_USER_PREF_DIR/configディレクトリに複製してから、変更したい行を編集する必要がありました。 その後、Houdiniがカラーを追加または変更しても、ファイルのコピーにはそのカラーがないので、問題が起きる場合がありました。

バージョン20.5からは、Houdiniは、パス上で見つかったすべての.hcsファイルをロードしてオーバーレイします。 そのため、オーバーライドしたいカラーのみを含んだ“スニペット”な.hcsファイルをプリファレンス内に作成できるようになり、 Houdiniな、それらのカラーを使用して、パス($HFS)内の下位レベルから他のすべてのカラーを取得するようになりました。 これが構文ハイライトエディタの仕組みです:Applyをクリックすると、構文ハイライト関連のカラーのみをオーバーライドする.hcsのスニペットがプリファレンス/configに書き出されます。

レガシーな理由で、Houdiniは、ファイル名ではなく、ファイル内の以下の行によって、パス内のどの'.hsc'ファイルを特定のカラースキームに適用するのか選択します:

Scheme: Houdini Dark

…したがって、オーバーライドファイルを作成する場合は、その行を含める必要があります。これは、ファイル名をUIDark.hcsにする必要がなく、単にその.hcs拡張子だけが必要であることも意味します。

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