Houdini 21.0 Copernicus

ケーブル

ケーブルとは何か、そして、ネットワークでのケーブルの使い方を説明します。

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概要

ケーブルとは、複数の個別のワイヤー(入力)で構成されたワイヤーのことです。 ケーブルは、1本のワイヤーだけで複数のワイヤーを入力ポートに接続することができます。 これは、同じノードを複数の出力に適用したい時に、それぞれの出力を入力に接続する手間が省けるので便利です。 また、ケーブルはHDAでの可変長の入出力にも対応しています。

ケーブル内のワイヤーは、そのワイヤー名によって識別されます(同じ名前を持つ複数のワイヤーが存在する場合、照合インデックスを使用して区別されます)。 デフォルトでは、ケーブルはネットワーク内を移動する際、元々の接続順を維持します。 Cable Sort COPを使用すれば、代わりにワイヤー名に基づいてワイヤーをアルファベット順に並べ替えることができます。

ケーブルは、以下のようなワークフローを可能にして、簡素化します:

Input OverrideケーブルとAll Outputsケーブル

一部のCopernicusノードの左上または右上には緑色のブロックがあります。このブロックは以下のようなものです:

  • 左上ブロック: Input Override Port

  • 左上ブロックのワイヤー: Input Override Cable

  • 右上ブロック: All Outputs Port

  • 右上ブロックのワイヤー: All Outputs Cable

Input Override PortInput Override Cable を受け取り、ノードの通常入力をオーバーライドします。 このポートをCOPノードに追加するには、パラメータエディタのギアメニューから Add Input Override Port を選択します。 オーバーライドは、 Input Override Cable 内のワイヤー名とノードの入力ラベルを照合することで適用されます。

Note

ネットワークワイヤーが Input Override Cable よりも優先されます。 例えば、 Input Override Cablebrightという名前のワイヤーがあって、そのワイヤーがノードのbright入力ポートに接続されていた場合、その入力ポートには、その Input Override Cable からの入力ではなく、ネットワークワイヤーが使用されます。

All Outputs Port は、ノードの出力を1本のケーブルにまとめた All Outputs Cable を生成します。 この All Outputs Cable のワイヤーは、元々のノードの出力ラベルに基づいて名前が付けられます。 このポートは、特に(File COPなどから)プロシージャルに可変長出力を取得する場合に役立ちます。 All Outputs Port は、2つ以上の出力を生成する可能性があるCOP上に存在します。

ケーブルノードの使い方

To...Do this

ケーブルを作成する

  1. Copernicusネットワーク内にCable Pack COPを配置します。

  2. ノード出力をそのCable Pack COPのinput#に接続します。 ケーブル内に欲しい数だけノード出力を接続します。 例えば、3つのSDF Shape COPの出力をCable Pack COPの入力に接続すると、円、星、菱形がまとめて1本のケーブルに入ります。

  3. Set Fields from Inputs ボタンをクリックすると、Cable Pack COPに接続されているすべての入力(ワイヤー)の名前が Name フィールドに自動的に入力されます。

    Tip

    Name フィールドは編集することができます。

    これで、cable出力を任意のCOPノードに接続できるようになりました。 その下流ノードには、元々の入力がそれぞれ適用されます。

ケーブルを複数のワイヤーに戻す

  1. Copernicusネットワーク内にCable Unpack COPを配置します。 #cable入力にケーブルを接続します。

  2. Set Fields from Input ボタンをクリックすると、そのケーブルを構成している元々の入力(ワイヤー)すべての情報がCable Unpack COP上に自動的に入力されます。

    これで、出力を個別に任意のCOPノードに接続できるようになりました。

2本のケーブルを結合する

  1. Copernicusネットワーク内にCable Merge COPを配置します。

  2. ケーブルをinput_cable入力に、もう1つのケーブルをreference入力に接続します。

  3. Cable Merge COPがどのようにケーブルを結合するのかを決定するために Operation を設定します。 例えば、Differenceに設定すると、2本目のケーブル内に存在しない1本目のケーブル内のすべてのワイヤーがmerge出力に含まれます。

    これで、merge出力を任意のCOPノードに接続できるようになりました。

2本のケーブルを切り替える

  1. Copernicusネットワーク内にCable Switch COPを配置します。

  2. ケーブルをfirst入力に、もう1つのケーブルをsecond入力に接続します。 Cable Switch COPが出力するケーブルを決めるために Select Input を設定します。 0first入力のケーブルを出力して、1second入力のケーブルを出力します。

    これで、どちらのケーブルを出力するのかを切り替えできるようになりました。

フィルタに基づいてケーブルを分割する

  1. Copernicusネットワーク内にCable Split COPを配置します。

  2. ケーブルをcable入力に接続します。

  3. 2本のケーブルが出力されるようにパラメータを設定します:1つはフィルタにマッチしたワイヤーで、もう1つはフィルタにマッチしなかったワイヤーです。

    これで、どのCOPノードにも接続できる別々の2本のケーブルができました。

ケーブルを編集する

他のノードを使用することで、以下の方法でケーブルを編集することができます:

  • ケーブルをCable Filter COPに接続することで、空っぽのワイヤーを削除することができます。

    または

  • ケーブルをCable Rename COPに接続することで、そのケーブルのワイヤー名を変更することができます。

    または

  • ケーブルをCable Sort COPに接続することで、そのケーブルのワイヤーをアルファベット順に並べ替えることができます。

ケーブル入力の効果

ケーブルを通常ポートに接続すると、ノードはそのケーブル内のワイヤー毎に処理を実行するようになります。 これは、ケーブルをアンパックして、各ワイヤーをターゲットノードの新しいコピーに接続してから、それらの結果すべてをケーブルにまとめることと似ています。 同様に、同じサイズのケーブルをノードの別入力に接続することもできます。 この場合、ノードの各クックは、それらのケーブルから別々のワイヤーセットを使用します。 この状況では、単純なワイヤーが他のポートのどれかに接続されていると、そのデータはすべての出力ワイヤーのクックに使用されます。

例えば、C(RGBA)、depth(Mono)、diffuse(RGB)のワイヤーで構成されたCable1と、color(RGBA)、depth(Mono)、Cd(RGB)のワイヤーで構成されたCable2があるとします。 Cable1Cable2をそれぞれBlend COPbg入力とfg入力に接続すると、blend出力はCable1と同じ構造のケーブルになります。 さらにそのBlend COPのmask入力にMonoレイヤを接続すると、そのマスクは3つの出力ワイヤーすべてのブレンディング結果に影響します。

Note

現在のところ、ケーブルをネスト化できないので、上記の例は、所定のケーブル出力を持つオペレータに対して動作しません。

また、可変長入力を持つ多くのノード(例えば、Contact Sheet COPStamp Points COP)は、可変長ポートでケーブルを受け入れます。 ケーブルがそのような入力に接続されると、そのワイヤーは後続のサブポートに振り分けられます。 例えば、4本のMonoワイヤーを持つケーブルをContact Sheet COPに接続すると、その4本のワイヤーが個別にノードに接続されているかのように動作します。

ケーブルの活用方法

To...Do this

HDAを介してファイルのすべてのAOVをエクスポートする

  1. Copernicusネットワーク内にSubnetwork COPを配置して、そのサブネットの中に入ります。

  2. File COPを追加して、その All Outputs Cable ( All Outputs Port の右上のブロックから)を、このネットワーク内に既に存在しているOutput COPに接続します。

    Note

    以下の手順では、File COPのデフォルト名(file1)を参照しています。

  3. Copernicusネットワークに戻ります。

  4. そのSubnetwork COPをクリックして Create Digital Asset を選択して、そのサブネットワークをHDAに変換します。 HDAを作成すると、Edit Operator Type Propertiesウィンドウが開きます。

  5. Edit Operator Type Properties ウィンドウで、 Input/Output タブをクリックして、以下の操作を行ないます:

    1. Inputsスプレッドシート内のinput1エントリを削除します。

    2. Outputsスプレッドシート内のoutput1行のdefaultシグネチャのセルをクリックして、そのタイプをCableに変更します。

  6. Parameters タブをクリックして、以下の操作を行なって、サブネットに含まれているノードのパラメータをプロモートします:

    1. Create Parameters セクションの From Nodes タブをクリックします。

    2. ツリービューからfile1を見つけて展開します。 #File Name (filename)パラメータとAdd AOVs from File (addaovs)パラメータを Existing Parameters セクションまでドラッグします。

  7. Node タブをクリックして、 Editable Nodes パラメータにfile1と入力します。 これによって、HDA上で Add AOVs from File ボタンをクリックすると、そのノードのパラメータがコールバックによって変更されるようになります。

  8. Edit Operator Type Properties ウィンドウの Accept をクリックします。

これで、このHDAのインスタンスを配置して、ファイルを選択し、 Add AOVs from File ボタンをクリックできるようになりました。 出力ケーブルには、選択したファイル内のすべてのAOVが含まれます。

HDAで可変長レイヤを受け取る

  1. Copernicusネットワーク内にSubnetwork COPを配置して、そのサブネットの中に入ります。

  2. Contact Sheet COPを追加して、その All Outputs Cable ( All Outputs Port の右上のブロックから) を、このネットワーク内に既に存在しているOutput COPに接続します。

  3. このネットワーク内に既に存在しているInput COPAll Outputs Cable をそのContact Sheet COPに接続します。

  4. Copernicusネットワークに戻ります。 そのSubnetwork COPをクリックして Create Digital Asset を選択して、そのサブネットワークをHDAに変換します。 HDAを作成すると、Edit Operator Type Propertiesウィンドウが開きます。

  5. Edit Operator Type Properties ウィンドウで、 Input/Output タブをクリックします。

  6. Inputsスプレッドシート内のinput1行のdefaultシグネチャのセルをクリックして、そのタイプをCableに変更します。

  7. Outputsスプレッドシート内のoutput1行のdefaultシグネチャのセルをクリックして、そのタイプをRGBAに変更します。

  8. Edit Operator Type Properties ウィンドウの Accept をクリックします。

これで、このHDAのインスタンスを配置して、いくつかのレイヤを含んだケーブルをそのインスタンスに接続できるようになりました。 この入力ケーブルのワイヤーは、モザイクで組み立てられて出力されます。

マテリアルケーブルを作成する

  1. Copernicusネットワーク内にPreview Material COPを配置します。

  2. そのパラメータと入力を調整してカスタムマテリアルを作成します。 そのPreview Material COPのmaterialケーブル出力には、マテリアルを再構築するためのすべてのテクスチャマップが含まれます。

  3. そのmaterialケーブルを別のPreview Material COPの Input Override Port に接続すると、そのマテリアルを別のジオメトリに適用することができます。

    Note

    Preview Material COPのパラメータエディタのギアメニューから Add Input Override Port を選択することで、オーバーライドポートを追加することができます。

    Tip

    このケーブルを他のCable系COP(Cable Splitなど)に接続することで、そのマテリアルの特定のレイヤを分離、修正、再パックすることができます。

2つのマテリアルをブレンドする

  1. マテリアルケーブルの作成の手順に従って、2つの異なるマテリアルを2つのPreview Material COPを使って作成します。

  2. Blend COPを追加します。

  3. 2つのPreview Material COPのmaterialケーブルをそのBlend COPのbg入力とfg入力に接続します。

  4. さらにPreview Material COPを1つ追加します。

  5. そのBlend COPのblendケーブル出力を、その新しく追加したPreview Material COPの Input Override Port に接続します。 このノードは、ブレンドされたマテリアルを適用した効果を示します。

    Note

    Preview Material COPのパラメータエディタのギアメニューから Add Input Override Port を選択することで、オーバーライドポートを追加することができます。

  6. (オプション)そのBlend COPの Mask パラメータを調整して、2つのマテリアルのブレンド比率をコントロールします。 そのBlend COPのmask入力にレイヤを接続して、ブレンド量を空間的に変化させます。

2つの樹皮マテリアル(左と中央)とそのブレンドバージョン(右)。Andriy Bilichenko氏による画像提供。
See also

Copernicus

基本

次のステップ

  • Slap Comp(仮コンプ)

    Slap Comp(仮コンプ)は、最終合成のおおよその結果をライブで確認するのに役立つ高速な画像制御機能です。

  • OpenFX

    OpenFXとは何か、そして、ネットワーク内でそれを使用する方法について説明します。

  • ハッチング

    Copernicusネットワークでハッチングを使用する方法を説明します。

  • VDB

  • How to ONNX Inferenceの使い方

    ONNX Inferenceノードでモデルを使用して推論を適用する方法について説明しています。

  • Filter List

    Filter Listウィンドウは、シーンに素早くエフェクトを適用することができます。

  • CopernicusのTips

    COPを使用する時に役立つテクニックと情報。

ダイナミクス

高度な概念

  • 法線

    Copernicusネットワークが使用する法線を定義します。

  • 空間

    Copernicusネットワークが使用する空間を定義します。