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概要 ¶
このノードは、既にオーバーレイしている上位レイヤを邪魔することなくレイヤを置換したいという、非常に特殊で、なるべく使いたくないプロダクションニーズをサポートします。
USDは非破壊編集ができるように設計されているので、意図的に何かを“削除”することはできません。 その一方で、レイヤを“適切に”置換する場合には、問題のあるレイヤからUSDファイルのツリーを再構築する必要が出てきます。
そういった作業を回避するために、このノードは、USDの枠組みから少し脱線します。 まず最初に、このノードはレイヤをIn-Memoryレイヤに置換します。 次に、その置換したレイヤを使用していたすべてのレイヤをメモリ内に読み込んで、それらのレイヤが代わりに置換後のレイヤを指すように書き換えます。
Note
レイヤを置換して修正したUSDを書き出した後は、レイヤを2回以上置換するのは意味がないので(“使い捨て”HIPファイルで置換を行なった場合でない限り)このノードと2番目の入力ブランチをネットワークから削除してください。
ファイルロケーションを変更する ¶
このノードは、(置換と書き換えで)大量のIn-Memoryレイヤを作成してしまいます。
Modified Layer Path パラメータでは、これらの修正されたレイヤの保存先となるファイルパスを変更することができます。
例えば、ファイル名の後に_replaced
接尾辞を追加したり、バージョン番号を上げたり、異なるディレクトリに保存することができます。
これは、置換前の古いファイルを置換後の新しいファイルと共存させたい場合で役に立ちます。
How to ¶
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LOPネットワークの別のノードチェーン内で“置換”レイヤを構築します。
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Layer Replace LOPを作成します。1番目の入力にメインノードチェーンを接続し、2番目の入力にこの“置換”レイヤを含んだノードチェーンを接続します。
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Layer Replace LOPのパラメータエディタで、 Replace Path パラメータに、置換したいレイヤをインポートしたファイルパスを設定します。
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Modified Layer Path パラメータでエクスプレッションを使って、修正されたファイルの保存先ファイルパスを変更します。
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修正されたUSDを書き出します(例えば、ネットワークの最後に
USD Renderノードを使用します)。
これで出力されたファイルには、置換されたレイヤが含まれるようになりました。
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Layer Replace LOPと2番目の入力に接続されたノードチェーンを削除します。
パラメータ ¶
Replace Path
置換したいレイヤのファイルパス。
このパラメータには、複数のファイルパスを指定したり、ワイルドカードを使用することができるので、たくさんのレイヤを単一の共通置換レイヤに置換することができます。 ここで指定したパターンは、参照レイヤで表示されるオリジナルレイヤ参照と(参照レイヤのパスをルートロケーションとして扱って相対パスを解決することで作成される)絶対パスの両方で比較されます。
Modified Layer Path
このパラメータは、修正されるレイヤ毎に評価され、その修正されるレイヤの保存先となるファイルパスを計算するエクスプレッションを入れてください。
そのエクスプレッション内では、@oldpath
ローカル変数($OLDPATH
は廃止)にそのレイヤのパスが入ります。
(文字列パラメータでは、エクスプレッションコードをバッククォートで閉じる必要があることを忘れないでください。)
デフォルトは`@oldpath`
のみになっています。
これは、修正されるレイヤを以前と同じパスに保存します。
Note
このパスは、他の保存パスと同様に、書き出し時に出力プロセッサを介して実行されます。