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Fluid Compress SOPは、通常はデータをディスクに保存する前に、流体シミュレーションを圧縮します。
圧縮は一般的には不可逆で、その中のFLIPパーティクルは指定された深度以下は間引かれ、値をゼロにすることによってボリューム帯域幅が制限されます。
しかしながら、Whitewater Source SOPや
Particle Fluid Surface SOPといったSOPは、
圧縮された流体の入力を検出し、必要とされるあらゆる紛失データを再生成するように設計されています。
このSOPの典型的な入力:
-
FLIPシミュレーションからのパーティクル
-
液体シミュレーションのSDFフィールドを意味する
surface
フィールド -
流体シミュレーションのVelocityベクトルフィールドを意味する
vel.x
、vel.y
、vel.z
という名前の3つのフィールド
このオペレータによる圧縮の主要方式:
-
指定した深度以下を間引くパーティクル
-
空間的にパーティクルを区分けし、それらのパーティクルをパックプリミティブに変換
-
ボリューム帯域幅の制限と、疎VDB形式への変換。
-
VDBをディスクに16ビットとして保存するフラグを付け、さらにディスク容量を削減。
Note
このSOPは、流体が圧縮されたことを示すいくつかのDetailアトリビュートを作成します。これらのいくつかのアトリビュートは、ファイルに書き出した時のinfoブロックにも保存され、
File SOPの Info Load モードまたは
gstat
コマンドラインツールを使って、それらのアトリビュートにアクセスすることができます。これらのアトリビュートは以下のとおりです:
-
fluidcompress_particleband
とfluidcompress_volumeband
- それぞれのParticleとVolumeのバンド幅。 -
fluidcompress_particlesuncompressed
とfluidcompress_particlescompressed
- 圧縮前と後の流体パーティクルの数。 -
fluidcompress_volumesize
とfluidcompress_volumet
- 流体ボリュームの元のサイズと中心。
詳細は、Fluids章のFluid Compressionヘルプページを参照してください。
入力 ¶
Fluid Simulation
流体シミュレーションからのパーティクルとsurface
とvelocity
のボリューム。
パラメータ ¶
Particles ¶
Particle Separation
流体シミュレーション内の2つのパーティクル間の距離。
このパラメータは一般的に、入力シミュレーションのFLIP Object SOPの同じパラメータを参照するべきです。
Cull Bandwidth
有効にすると、surface
フィールド内でこの深度より低いパーティクルが全て削除されます。
このパラメータは、 Particle Separation の単位で指定します。
Keep Attributes
有効である場合、ここで指定したアトリビュート以外の全てのパーティクルアトリビュートが削除されます。
Compress to 16-bit
有効にすると、ここで指定したすべてのパーティクル系アトリビュートの精度が16ビット浮動小数点に設定されます。
Note
id
などの整数アトリビュートは、16ビット浮動小数点に型変換されないようにするために、このリストには追加しないでください。
Storage Type
流体パーティクルの保存に使用されるジオメトリタイプ。
Points
ポイントジオメトリ。
Packed Points
Pack Points SOPを使ってパーティクルをパックプリミティブに区分けします。
その結果のファイルが
File SOPまたは
File Cache SOPの Delay Load Geometry が有効な状態で読み込まれた場合、
パック化は、ディスクから必要に応じてパーティクルを読み込むことができるようになります。
VDB Points
Convert VDB Points SOP SOPを使用して、パーティクルをVDB Pointsプリミティブに格納します。
このストレージタイプでは、親ボクセルの中心からの相対位置を格納することによって、データを量子化(圧縮)することができます。
Position Compression
ボクセルの中心を基準に位置を格納することができます。 つまり、フル32ビット浮動小数点表現を必要としませんが、それより精度の低い固定小数点値に量子化されることがあります。
Volumes ¶
Note
surface
またはvel
という名前の入力ボリュームがVDB形式に変換されます。
Limit Bandwidth
指定した流体サーフェスからの距離を越えた入力のsurface
あるいはvel
のボリュームの帯域幅を制限します。
Note
この値は、ソースとしてこのデータと一緒に使われたWhitewater Solver SOPの Foam Depth パラメータより大きい値が理想的です。
Vel Resolution Ratio
vel
Velocityフィールドの解像度をスケールします。
0.5の解像度率は、各軸の解像度を半分にするので、ボクセルの総数が1/8になります。
Advection Time
vel
ボリュームは、時間と共に後方に移流させ、surface
フィールドの Limit Bandwidth の範囲内に移流しないように値をクリアにすることによって制限されます。
もし異なるタイムスケールで処理している場合、ここでパラメータを調整することができます。
Advection CFL
Velocityを制限するために使用される移流に対するCFL拘束。 値が低いとより正確になりますが、処理はさらに重くなります。
Min Speed
この速度より遅いVelocity値はゼロであると見なされ、メモリを節約するためにクリアされます。
Write 16-Bit Floats
ディスクに書き込む時に、ボリュームを16ビットに下げて変換するように指定するためのフラグ。 これは、ボリュームをメモリ内に保存する方法に影響を与えません。
Keep Pressure
Pressureボリュームを維持し、それをVDBに変換します。
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