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Since | 20.5 |
ZibraVDB for Houdini プラグインの一部として、このノードは、ディスクから単一の高圧縮な.zibravdb
ファイルを読み込みます。
このファイルには、単一フレームのVDBジオメトリ、フレームシーケンスのVDBジオメトリのどちらも含めることができます。
どちらの場合でも、シーケンス全体が一度に読み込まれ、フレームインデックスパラメータを使用して必要な時だけフレームが解凍されます。
これによって、ディスクから1フレームずつ読み込む必要がないようにすることで、高解像度VDBの再生が大幅に高速化されます。 さらに、読み込まれるデータの合計サイズははるかに小さいです。 解凍はGPU上で行なわれ、非常に高速です。
Tip
次の環境変数を設定することで、GPU上の代わりにCPU上で強制的に圧縮と解凍を実行させることができます:
ZIBRAVDB_FOR_HOUDINI_FORCE_SOFTWARE_DEVICE = 1
Windowsでは、次の環境変数を設定することで、強制的にZibraVDB for Houdiniプラグインで使用されるグラフィックスAPIを選択することができます:
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ZIBRAVDB_FOR_HOUDINI_FORCE_GRAPHICS_API = D3D12
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ZIBRAVDB_FOR_HOUDINI_FORCE_GRAPHICS_API = VULKAN
準備 ¶
ZibraVDBコアライブラリのダウンロード ¶
このプラグインは、バックエンドにZibraVDBコアライブラリが必須です。 (このライブラリとそのソースコードはZibra AI社が権利を有している非公開なものなので、オープンソースのSideFX Labsパッケージに直接含まれていません)。 このプラグインには、このコアライブラリをダウンロードするためのビルトインメソッドが用意されており、それを(作業環境毎に)一度だけ実行すれば済みます。
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任意のZibraVDBノード上の Open Plugin Management ボタンをクリックします。すると、ポップアップウィンドウが出ます。
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Download Library ボタンをクリックします。ZibraVDB for Houdiniのウェブページが開きます。
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そのウェブページからZibraVDB Compression Libraryをダウンロードします。
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そのアーカイブの内容をHoudiniユーザプリファレンスディレクトリに展開します:
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Windowsでは、このデフォルトの場所は
%userprofile%/documents/houdiniX.Y
です。 -
Linuxでは、このデフォルトの場所は
$HOME/houdiniX.Y
です。
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Houdiniに戻り、 Plugin Management ウィンドウの Load Library ボタンをクリックします。すると、 Library status が“Loaded”と表示され、そのライブラリバージョンも表示されます。
HSITEにインストール
サイト全体でのインストールのためにZibraVDB Compression LibraryをHSITEにコピーするには、 Plugin Management ウィンドウの Copy Library to HSITE ボタンをクリックして、画面に指示に従ってください。
HQueueにインストール
HQueueノード上でZibraVDBを利用できるようにZibraVDB Compression LibraryをHQROOTにコピーするには、 Plugin Management ウィンドウの Copy Library to HQROOT ボタンをクリックして、画面に指示に従ってください。
ライセンスキーの取得 ¶
5回の無料の圧縮を実行した後でこのプラグインを引き続き使用するには、ライセンスキーを購入する必要があります。
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Zibra AIウェブサイトでライセンスキーを購入します。
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Houdiniを開いて、任意のZibraVDBノード上の Open Plugin Management ボタンをクリックします。
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License Key フィールドに、(ライセンスファイルパスではなく)ライセンスキーの文字列を入力します。
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Set License key ボタンをクリックします。 Activation status が“Activated”と表示されるはずです。
環境変数を使用したアクティベーション
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任意のディレクトリに
zibravdb_license_key.txt
という名前のテキストファイルを作成します。このテキストファイルの中にライセンスキーを貼り付けて保存します。 -
ZIBRAVDB_LICENSE_KEY
という名前のHoudini環境変数をセットアップし、その環境変数にライセンスキーファイルのパスを割り当てます。
Tip
例えば、C:/Users/.../Documents/houdini20.5/zibra/
の場所にライセンスキーファイルを保存し、houdini.env
ファイル内に以下の行を追加すると:
ZIBRAVDB_LICENSE_KEY = C:/Users/.../Documents/houdini20.5/zibra/zibravdb_license_key.txt
行の頭に#
を付けないでください。#
はその行をコメントアウトします。
パッケージの仕組みを使用して、環境変数を設定することもできます。
ZibraVDBについて ¶
ZibraVDBは、Zibra AI社が開発した最先端のVDB圧縮およびリアルタイムレンダリング技術です。
現在のところ、この圧縮は、品質低下を最小限に抑えつつVDBファイルサイズを最大97~99%までの削減を達成しています。
プロプライエタリな.zibravdb
ファイルフォーマットは、VDBシーケンス全体を単一ファイルに取り込みます。
この.zibravdb
ファイルフォーマットは、HoudiniやUnreal Engineなどのアプリケーションで読み込んで、GPU上でリアルタイムに解凍し、ネイティブソリューションよりもはるかに高速にビューポートで再生することができます。
これによって、既存のワークフローにシームレスに統合されたメモリ効率の良い高性能なボリュームデータパイプラインをアーティストに提供することができます。
これはストレージコストを大幅に削減し、ボリュームデータのI/O速度が改善され、結局のところ、作業プロジェクトの共有や忠実度の高いボリュームエフェクトを含む最終ショットの分散をより簡単、且つ、より実用的になります。
Zibra AI社が提供するZibraVDB for Houdiniは、ZibraVDBの圧縮、解凍、高速な再生機能をHoudiniのエコシステムに取り入れるSideFX Labsプラグインです。
しかも、この圧縮された.zibravdb
ファイルは、ZibraVDB for UEで使用することができます。
このおかげで、アーティストは、Houdiniで作成した素晴らしいボリュームエフェクトをUnreal Engineに取り込んで、リアルタイムにそれらを完全な3Dレイマーチングボリュームとしてレンダリングすることができます。
フェードバックとサポート ¶
何か質問、問題、フェードバックがあれば、ZibraVDBサポートまでお問い合わせください。
他にも、SideFXサポートに連絡して、問題をSideFX Labsチームに直接報告することもできます。
パラメータ ¶
Input File
圧縮されたVDBジオメトリの読み込み元のファイルパス。
このファイルの拡張子は.zibravdb
でなければなりません。
Sequence Frame
キャッシュが圧縮された時の元々のHoudiniフレーム番号。
例えば、VDBシーケンスが元々フレーム1001
から1240
までキャッシュ化されていた場合、ここを1001
に設定すると、そのVDBシーケンスの最初のフレームが解凍されて表示されます。
Reload Cache
ディスクから強制的に.zibravdb
ファイルをリロードし、解凍されたフレームを更新します。
Open Plugin Management
このプラグインの情報の表示、コアライブラリの管理、ライセンスの設定をするためのPlugin Managementウィンドウが開きます。
Examples ¶
Tip
Houdiniのヘルプブラウザでこのページを開いている場合、次のサンプルファイルのURLを通常のブラウザにコピーして、ダウンロードを進めてください。
See also |